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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ーメア・イート編ー
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6-26 メアと帰還者とコルト⑦ 臨時遠征旅団副官アヤ少尉①

台詞をメインに説明を削ってみたのは良いのですが・・・。

これって最早台本?

「...... ~ ......少尉殿が店を出したら繁盛間違いなしですよ。俺の実家の近くに出したら。恨みますからそのつもりで」

「ハッハッハッハ、店を出す際は近所付き合いをって、そうなんですよね。私ももう四十の大台そろそろ次の人生のこと……真面目に考えないといけないんだよなぁ~……」

「おっとっとっとやっぱ士爵(位相当)様は言うことが違いますなっ。御貴族様の御身分を捨てちまうとはもったいねぇー、何でしたら俺が代わってさしあげましょうか?」

「片刃を使い慣れてる料理長なら……大丈夫か」

「お、おい」

「戦いになったら一緒に出てみます?」

「じょ、冗談だ冗談」

「そうですか、残念です。良い線いけるかなと……って、私も冗談ですけどね。ハッハッハッハ」

「包丁は料理人の命の次の次の次辺りには大切な代物だ。人様を」

「料理長って若い時に包丁一本で殴り込みに行ったとか」

「あ、それ俺も聞いたことあるぞ。確か三百人を包丁で半殺しにしてゼルフォーラ王国を追われたとか」

「ちげぇーよボブ。料理長が逃げたのはヴァルオリティア帝国の帝都ガルガンダだ」

「ヴェルデっ!! じゃなかった副料理長嘘つくんじゃね。こいつらが本気にしちまったらいったいどうしてくれるきだこの野郎っ」

「だいたいこんな感じだろうが。今更隠すなよ兄弟♪」

「き、気持ち悪ぃーな、ウ、ウィンクなんか飛ばすな馬鹿野郎、あぁーチクショッ寒気がしやがるぜっ」

「流離の料理人炎のカラブリアが寒気とか言ってやがるぜ。ガッハッハッハッハッハこりゃおもしれぇ、明日は山が噴火するな」

「「「「ハッハッハッハッハ」」」」

「うるせっ!!! 口より手だ。手を動かせっ!! 朝飯の仕込みが終わるまでここ(厨房(せんじょう))から逃がさねぇーからなっ!!」

「副料理長。料理長があんなこと言ってますよ。何とか言ってやってください」

「ボブ、仕込みが終わるまでっていつものことだろうが。お前らもだヤス、テオ、タカ、ミロ、だべってないで仕事だ仕事だ仕事。ホラッさっさと終わらせんぞ」

「「「「「イエッサー」」」」」


「お前等……それ料理長の俺にやれよ」

「まぁまぁ料理長いいじゃないですか。朝食の時間に間に合うならお喋りの一つや二つ気にしちゃダメですよ。若者は自由に騒がせておけって言うじゃないですか」

「聞いたことねぇぞ、そんな話」

「あれ、おっかしいなぁー……騒いだ者勝ちなんて世間では言われてますが、本当の勝者は静かに状況を見極め物言わず動いた者だって言うじゃないですか。数十年後数百年後の人に評価して貰った方が贔屓目なしキット公正な判断を期待できます」

「……数年後数百年後の評価より今の方が大事だろうが」

「まぁーそういう側面もありますね」

「結局、何が言いたかったんだ?」


「神様の御言葉をそのまま引用してみたのですが分かり難かったっですか?」

「分かり難いってか短い人生んな先より今だろ。今を生きる。食う。寝る。食う、寝る、食う寝る。人生なんつうもんはこれの繰り返しで十分だってぇーの」

「分かり易くて良いですね。因みに、これって神chefアランギー様から頂いた御言葉で続き」

「お、おおっ、通りで素晴らしい、まるで心がウォッシュされたような……あー……そんな清々しさを感じさせる途轍もなくありがてぇー御言葉だとちょうど感じてたんだよ。やっぱり料理の神様は言うことがいちいち違うわぁー。なんつっても料理の神様だからな。俺って料理人なのに世界創造神様?何か違うわぁーって感じてた頃に世界には世界創造神様以外にも沢山神様がいるってそん中にまさかまさかの料理の神様だろう。はい、来ましたぁー!!!料理の神様来ましたぁー!!! もう俺にとってのゴッズは料理の神様chefアランギー様オンリーな訳ですよ。少尉殿分かっていただけましたかな? それでだ。俺としては偉大な神様の御言葉の続きを聞きたい訳なんだが……」


「人生に無駄な時間というものはないそうです。ただ無駄ではないそうなのですが、有意義な時間でもないそうです。限られた人生の中で騒ぎ立て無駄ではない時間を積み重ねる。有意義な時間を積み重ねる者と無駄ではない時間を積み重ねる者とではいったいどれだけの差が生じるのでしょうね。はい。と」

「かぁーっ!!!! いちいち言うことがすげぇーや、意味分かんねぇけど、お、おぉぉな眩っ」


・・・

・・


「皆、無事か? 今の光はいったい何だったんだ? あ? ……ここ何処だ?」


 魔導輸送艦第二蒼海丸の厨房に居たはずなのだが。


 屈んで乾いた地面を触る。


 外だよな。……海は何処に行った。いやその前に船はいったい何処に?


 空を見上げ星が一つしか輝いていない夜空に絶句する。


 一つだけ妙に明るい星が輝いているが、あれは何座の星だ?


「少尉殿っ!」

「料理長。いったいさっきの光はなんだったのでしょうか?」

「それよりもだ」

「それよりって、今はこれ以上に大事な話はないと思うのですが……」

「いや、ある」

「「「「「「あるな」」」」」」

「まずは、状況の確認だな。薄暗いが歩けない程ではないし」

「「「「「「「なんで少尉殿だけマントを羽織ってるんだよっ!!!!」」」」」」」

貴重な時間をありがとうございました。

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