6-3 白光の夜の真相を求めて③
日々成長し続ける記憶を回収する俺のスキルは留まるところを知らない。
小魔晶石に記憶を遡り映像を録画し音声を録音する魔法陣と術式を施しただけの魔導具を使う必要はもうない。
対象物に【記憶逆行】【記憶映写】【記憶音声再生】を一時的に付与し、自身に【同時撮影】【同時採録】【記憶保存】を付与することで、対象物が記憶する全てを好きなだけ回収出来るようになったからだ。
三日前の夜に、ちょっとやらかしてしまい、ちょっとした騒ぎになってしまったが、今となってはただの笑い話だったと思っている。
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祭壇と偽聖杯の記憶をタブレットに回収し大贄儀礼の間でやれることが無くなった俺達は、ほぼ全壊した大寺院とガルネスの町とその周辺とランドリートの跡地(ニューリートへの移住移築が完了し王族の別荘だけが寂しくポツンと建つ草原)の記憶を回収し、タブレットで雑多な編集を済ませ、グランディール城の一階に正午前に新設したばかりの白光の夜対策室(普段は中規模多目的室として空き室になっている)へと移動した。
―――アシュランス王国・王都スカーレット
グランディール城・白光の夜対策室
R4075年10月10日(大樹)18時頃―――
円卓を囲むメンバーは。
竜王クロージャ・ルードラゴ・ルーバーンと竜騎士隊三百騎の安否を気遣う。
ドラゴラルシム竜王国の英雄で軍務大臣のドラコと部下二人。
王弟ルーヘン・カトラと軍務大臣マイン・フォン・サーフィスと魔剣隊老師ナディア・フォン・クレーフェルト・カトラと魔剣隊副老師ユルキリル・フォン・クレーフェルト・カトラとアドベンチャーギルド・ラワルトンク支部ギルドマスター・イエルク・オリヴァーと兵士一万三千九百六十七人と騎馬七百の安否を気遣う。
ララコバイア海洋王国の国王ヴィルヘルム・カトラと部下二人。
侯爵ガウリック・ロジッドベリーと兵士一万一千八人と騎馬二千の安否を気遣う。
ターンビット王国の侯爵ガウリック・ロジッドベリーの妹プロイワーン・ロジッドベリー(20)と部下二人。
東朝帝兵部大臣カーシュー・ギョ―・エルダカと西朝帝摂政兼兵部大臣ジョナサン・ウーリン・ギョー・ホーキンと東西朝皇家親王ムーコン・ギョー・トルアリと海軍少将イゴナイ・グ・ポンザモーンと兵士三万四千人の安否を気遣う。
東朝帝の代表男爵キーマン・グ・クローガン(40)と部下二人。
西朝帝の代表伯爵アナシー・グ・ナーガ(36)と部下二人。
軍務大臣オーレリー・ルーリン王子と辺境伯爵アルフォンス・フェトロングとクレーリー・ルーリン王子と中央騎士団第九師団団長ディディエ・ヘルネーと中央騎士団第七師団団長ポール・ゴーティエとセザール・トゥージューと兵士三万五百五十人と騎馬三千の安否を気遣う。
ゼルフォーラ王国の国王イヴァン・ルーリンと部下二人。
リア・シルキューレ大尉とアヤ少尉と兵士四千九百二人の安否を気遣う。
アシュランス王国からは、一応国王の俺と一応副国王でchefのアランギー様とサンドラさん。
サンドラさんは、白光の夜の中心地と思われる魔力陣の上に立っていたにも関わらず唯一生還した。
つまり、各国からの強い要望を受け、白光の夜の証人としての参加だ。
貴重なお時間をありがとうございました。