6-1 白光の夜の真相を求めて①
5を終わらせる事なく次へ進めてしまいます。
6もどちらかと言うと7が混ざってしまっています。
心機一転、新たな気持ちで新たな章を。
何処かで、あらすじないし回収します。
……タブン.........。
―――ガルネス神王国・神都(王都)ガルネス
ガルネス大寺院・大贄儀礼の間跡地
R4075年10月10日(大樹)正午過ぎ―――
ほぼ全壊している世界創造神創生教の総本山ガルネス大寺院の最下階大贄儀礼の間に、サラさん、アリスさん、テレーズさん、サンドラさん、エリウス、俺。俺達六人はいる。
大贄儀礼の間に施されていたという魔力陣を調べる為だ。
「う~ん……調査団が書き写したメモはこれだけなんですよね?」
「はい、陛下」
「サンドラ叔母さじゃなかったサンドラお姉様はここにあった魔力陣を見たのですよね?」
「……三つある入口と祭壇へと続く階段。この広い床一面に描かれていたので、全容を確認するには至っていません。陛下のお役に立てず誠に申し訳ございません」
「ここにあった魔力陣って、初代バハムートを拘束していた魔力陣だったんですよね。小さな山一つ分って考えたら……かなり高い場所からでも見ない限り全体を把握するって難しんじゃないですかね」
調査団が書き写したメモを確認しながら、話をすすめる。
おっ! 完了したみたいだ。
タブレットに取り込んだ、調査団が書き写したメモを整理した図面を宙に表示する。
「皆、これを見て貰えますか。調査団のメモをタブレットが図面にしたものなんですが、あぁ―――――…………全体の二十九%しかないんじゃどうしようも」
「アリス、これってブオミル家の紋章に見えませんか?」
「見えなくもないわね」
「せめて半分位書き写せていたらって、紋章? えっとテレーズとアリスはこれが何だか判るんですか!?」
「あら本当。言われて見れば確かにパマリ門閥の紋章に見えなくもないわ。サラは貴族派閥に詳しかったわよね? これってどうなのかしら?」
「…………そうですね」
眉間に皺を寄せ右手の人差し指を顎に当てながら思考するサラさんを、俺達五人は静かに見守る。
・・・
・・
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「ブオミル侯爵家とパマリ侯爵家の枝流門末家にパマリ侯爵家の紋章に図柄を似せ土壌動物のカタツムリと落葉低木のアジサイを描いた家が一家ありました」
「あぁ―――――カタツムリに見えなくもないですね。それとオルタンシアの花に良く似たこの花はアジサイって言うんですね」
「「「…………」」」
「陛下。オルタンシアとアジサイは同じ花です。コルト地方ではオルタンシアと呼ばれ、モルングレー地方ではアジサイと呼ぶ人が多いのです」
「あぁぁなるほど。カタツムリとエスカルゴみたいな感じですね。確か王都では食べられる食べられない関係なくカタツムリで」
「あのロイク様、今は呼び方についてではなく魔力陣に集中しませんか?」
「……そうですね」
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「ブオミル家パマリ家両家の血を受け継ぐ枝流門末家、パマリ家の分家をタブレットで検索してください」
「かしこまりました」
気を取り直して、サラさんの指示に従い検索する。
タブレットの検索結果を宙に表示する。
「苗字は同じパマリみたいですね」
「「「「はい」」」」
「最後の当主は、シリアン・パマリ。……何処かで聞いたことがあるような……」
「それよりもです。魔力陣は一部分しかありませんが紋章の図柄と一致している点が多く、何らかの関係を疑う必要があると愚行致します。陛下はどのようにお考えでしょうか?」
「タブレットで重ねてみましょう」
いきなり新章。
貴重なお時間をありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。