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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ーガルネス編ー(傍観)
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5-43 先代バハムートがここにいる理由 ~コルトに召喚されてから~

バックアップのUSBをPCに挿した時。

PCの画面がブルーへと………。

Windows10のSSDとUSBがクラッシュし、

データが大量に何処かへ………。


気力を取り戻し記憶を頼りに再出発します。


資料やメモが手元に大量に残っています。

幸いでした。

ですが、読み返していると

若干、虚しさと寂しさが………。

 時は、コルト時間でR(リーファ)四千七十五年七月二十六日聖の日。


 先代バハムートは服従の古代魔術【グラァヴァリング】が施された地の魔力陣(召喚の魔力陣)から解放された。


 それは、先代バハムートの服従が完了した(100%に達した)と、召喚主キャスパリーグのホノクレマ一世が判断したからだ。


 だが、服従が完了し解放された先代バハムートは、召喚主の命令に従うことはなかった。

 召喚主の命令を無視し地面を蹴り飛び立った先代バハムートは、世界創造神創生教の総本山ガルネス大寺院の地下にある大贄儀礼の間の天井を打ち破り、大空の彼方へと青く澄んだ空へと姿を消した。


 後に残された総本山ガルネス大寺院は、限りなく全壊に近い半壊の状態で放置されることとなった。


 当の先代バハムートはというと、自我や理性を失った状態のまま、下界コルトの大空を空高く縦横無尽傍若無人に飛び回っていた。

 目撃者が一人もいなかったのは、飛行(飛翔)速度が余りにも高速で目視の限界を凌駕していたからだった。


 自我や理性を失い飛び回っていたそんなある日、先代バハムートは故郷メア下界(亜下界)に匹敵する膨大な量の悪気(あっき)を感知し本能の赴くままに悪気を目指し南方へと移動を開始した。


 草原、山脈、砂漠、大海、砂漠、山脈、森林を抜け眼下には大海原が広がっていた。


 移動を開始し少し経った頃だった。


 異変が生じ始めた。悪気がみるみるうちに僅少な量へと収束し始めたのだ。


 自然と飛行速度は上がり、本能は焦りと怒りで染められていく。


・・

・・・


 間に合わなかった。


 先代バハムートは、悪気の消滅と同時に咆哮をあげその場に停止した。


 遠目に薄っすらと見える二つの小さな島を浮遊しながら呆然と見つめ静かに意識を手離した。



・・・・・

・・・・

・・・

・・


―――R4075年10月7日邪の日


 時は、今日。


 今までに一度も感じたことのない触れたことのない純粋なまでに禍々しい邪、正に邪そのものを感知し先代バハムートは目を覚ました。


 決して触れてはいけない存在。邪の本質そのものに恐怖を覚えながらも自我や理性を失った状態では、好奇心が本能が体を突き動かした。


 本能の赴くままに三つの邪の下を目指す。恐怖心と好奇心が自我を失った今も先代バハムートを満たしていた。


 三つの邪に近付くにつれて思い掛けないサプライズにも気付いた。悪気(あっき)。それも高純度の純粋で強力な悪気を持った存在が三つの邪の傍に一人いる。


 懐かしい。


 それだけだった。自我と理性を失い本能の赴くままに行動する先代バハムートにはそれが限界だった。


 湾曲した島が視界に映った時だった。三つの邪と高い悪気を持った存在と接触した。


 三つの邪によってあっけなく自由を奪われ、純粋な悪気に説教され、ヴィスズ擬きに自我を解放され自由を取り戻し………。



 ………実に美味い。


 私は今、途轍もなく美味い物を食している。炉端焼きというらしい。


 経緯(いきさつ)はどうであれ、美味い物探しの旅としては良い結果に終わり上々だ。


 ………しかし不思議だ。


 この炉端焼きとという食べ物はいったい。炭化した木で食材を下から焼いただけだ。


 ………だが美味い。


 山の怒りに良く似た物があるが、あれの上で網焼きすればこれと同じように美味くなるのか。


 ………試してみるか。


 ふむ、今は難しい事など考えずに食べることに専念するとしよう。

ありがとうございました。

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