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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
―ララコバイア編ー
303/1227

4-107 世界は勝手にまわるもの⑧~天使ハスデア①~

 ララコバイア海洋王国には、カトラシア王国時代の遺跡が五つ存在する。


***********************


 ≪カトラシア王国時代の遺跡の説明≫


 遺跡ナンバー・Ⅰ


【 名称 】バスプリト地下遺跡

【 場所 】王都ラワルトンク

     王城アウフマーレライ城地下全域

【情報①】地下1階

     バスプリト地下公会堂跡地

     公開中(国王の許可証が必要)

【情報②】地下2階以降~最下階

     バスプリト牢獄

     未公開

【情報③】地下2階以降には

     地下通路(大迷路)へと繋がる道が多数存在。

     全貌の把握には至っていない。

【情報④】地下1階から地下2階へと続く

     全ての道に聖属性の結界を展開。

     調査が完了するまで

     全ての出入りを俺が管理。


 遺跡ナンバー・Ⅱ


【 名前 】フィアテル宮殿

【 場所 】王都ラワルトンク

     旧王宮城フィアテル宮殿全体

【情報①】地下1階から地下5階には

     地下通路(大迷路)へと繋がる道が多数存在。

     全貌の把握には至っていない。

【情報②】地下1階から地上1階へと続く

     全ての道に聖属性の結界を展開。

     調査が完了するまで

     全ての出入りを俺が管理。


 遺跡ナンバー・Ⅲ


【 名称 】フォン・ブレス邸

【 場所 】王都ラワルトンク

     上級貴族選民街

     フォン・ブレス公爵家王都邸地下全域

【情報①】地下3階には地下通路(大迷路)へと

     繋がる道が2つ。

【情報②】地下3階から地下通路(大迷路)へと続く

     2つの道に地属性と聖属性

     2つの結界を展開し完全封鎖。


 遺跡ナンバー・Ⅳ


【 名称 】バイタリテ宮殿

【 場所 】王都ラワルトンク郊外

     バイタリテ広陵(バイタリテの丘)

     バイタリテ大墓地

【情報①】カトラ王家の霊廟として

     増築が繰り返し行われて来た。

【情報②】ラメール()の祠跡地

     完璧な遷座を施した。

【情報③】セアン(大海水)の祭壇と祠は

     再建(さいこん)済み。

     中精霊以上の水の精霊様に

     宿って貰う必要がある。

【情報④】バイタリテ宮殿全体に

     聖属性の結界を展開。

     精霊様に宿って貰うまで

     全ての出入りを俺が管理。

【情報⑤】バイタリテ宮殿の所有権は

     コルトの守護者聖人管理者の俺。  

【情報⑥】水源の管理は俺。

     水路の管理はララコバイア王国。


 遺跡ナンバー・Ⅴ


【 名称 】地下古代都市ハオスヘルテリン

【 場所 】フォルヘルル島

     ハオスヘルテリン史跡

     遺跡観光文化管理事務所地下

【情報①】ハオスヘルテリン第一城壁内

     第一層エリアのみ所有権は

     コルトの守護者聖人管理者の俺。

【情報②】ハオスヘルテリン第一城壁を含む

     地下空間全体の所有権は

     ララコバイア王国にある。

【情報③】急速に観光化が進んでいる。

【情報④】第一層エリアと第二層エリアを

     仕切る様に聖属性の結界を展開。

     元邪の女神様の大神殿の調査が

     終わるまで。

【情報⑤】第一層エリアには

     元邪の女神様の大神殿のみ存在。

【情報⑥】第二層エリア以降には

     神殿や教会が多数存在する為

     ハオスヘルテリンは

     古代の神学都市だったと主張する

     ハオスヘルテリン神学都市説派の

     誕生の切欠となった。

【情報⑦】ハオスヘルテリン史跡

     遺跡観光文化管理事務所の

     地上1階には

     工房ロイスピーの支店がある。

     主力商品は

     ハオスヘルテリンの街並みが

     本物の様に描かれたパズル。


***********************



―――アシュランス王国王都スカーレット

 エルドラドブランシュ宮殿・地下1階

R4075年9月22日(地)23:40―――


 chefアランギー様の計画通りには行かなかったが、もう一人のルーカス第一王子の身柄を押さえる事に成功した。


 エルドラドブランシュ宮殿の地下1階に新設したばかりの取調室に、もう一人のルーカス第一王子を連行したchefアランギー様と俺は、調書の作成を開始した。



 調書の作成は難航中だ。


「そろそろ何か話てくれませんか?」

「・・・」


 終始無言を貫くもう一人のルーカス第一王子。

 かれこれ一時間は向かい合っている。


「ふんむっ!パトロン殿よ。暫しの間席を外します。ハスデア。戻り次第私が直々に尋問します」

「あ?えぇ!?ちょっ、ちょっとchefアランギー様。ハスデアって名前、名前ですよね?分かるんですかぁっ!!!」

「当然ですぞぉ~。何を今更おかしな事を・・・何度も伝えていたはずなのですがぁ―――、まぁ~良いでしょう。何を隠そう私は神なのです。料理の他にも何やら司ってしまっている様なのですがchefアランギーとは料理の神なのですぞぉ~。はい」


 ・・・知ってます。

「chefアランギー様が料理の神様で、皆が感謝してるって事は知ってます。俺が言いたいのはそうじゃなくて、もう一人のルーカス第一王子のステータスが()えてたなら教えて欲しかったって事です」

「構いませんですぞぉ~。供述するのを気長に待つ作戦では無かったのですな。それでは......


≪ステータス≫

【名前】ハスデア

【性別】男寄り

【種族】天使

【階級】下級準三種

【誕生】約三億年前

【血液型】ハート型

【状態】錯乱

    混乱

    半狂乱

    mini(ちょっと) AMNESIA(健忘症)

≪称号≫

【神授】技能労務天使・下界乙

    廃棄物収集運搬天使・下界一般


......ステータス値は下界の理の外に存在する為、コルトの数値に置き換える必要があります。確か神界神域の存在のステータス値を下界の数値に置き換える時は......


 元となるステータス値【A】

 神気の最大値【G】

 神格の恩恵【B】

 信仰指数(度)【F】

 異空間干渉制限補正【R】=169

 創造神の理補正【C】=13乗


......もう一つ補正する必要があったはずなのですがぁ~。・・・思い出した時に付け加える補正を今は【謎】としましょう。ですので、【A】かける【G】かける【B】かける【F】かける【R】かける【C】かける【謎】が、コルト下界に於ける私達神界神域の存在にとってのステータス値となる訳なのです。さて、直ぐに戻ります。暫しお待ちあれですぞぉ~。はい」

≪パン パァ~ン


 あ―――・・・。

「神様ってホント自由だよなぁ~」

「・・・」


「ハスデアって名前なんですね。どんな意味があるんですか?俺、天使とか使徒とかに詳しくないんで教えて貰えませんか?」

「・・・」


「称号に神授って事は、もしかして天啓とか慈愛とか冥護とか加護とかもあるんですかね?」

「・・・」


「ホントに錯乱してます?」

「・・・」


「混乱してますか?」

「・・・」


「狂乱してる様には見えないんですけど、半分だけだからですかね?」

「・・・」


「miniAMNESIAって響きだけ聞くとメチャクチャカッコいいですよね」


ありがとうございました。

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