回復道具雑貨等のまとめ①
設定+閑話?
≪回復水≫
争教、腐教、誤教、邪教、汚教等々軽蔑と拒絶をもって呼称される機会の多くなった旧教こと『世界創造神創生教会』と、各該当ギルドが製造流通販売を独占していた、【HP】や【MP】や【各状態異常】を回復完治させる回復道具の総称である。
販売価格の四割が旧教の教王庁に支払われていた。
ルーリン歴四千七十五年六月十三日。創造神様の神授によって世界各地の教会・大聖堂・神殿・寺院が正教こと『正創生教会』の正創生教へ改宗すると、明け六月十四日各国は旧教から独占権及び製造流通販売の権利を没収。各該当ギルドからは独占権のみを没収した。
連合国家フィリー加盟国の一つドラゴラルシム竜王国では、R歴四千七十五年六月十四日『回復薬回復水管理法』が施行され、国の厳しい検閲を通った物のみが流通。独占時代より一割程安価になった。
連合国家フィリー加盟国の一つララコバイア王国では、R歴四千七十五年九月三日、ララコバイア王国の歴ではカトラ歴四千七百七十一年九月三日『独占禁止公正取引法』が施行され、製造流通の管理責任先はメディシンギルドに、販売は国からの許可制になった。独占時代より三割程安価になった。
連合国家フィリー加盟国の一つゼルフォーラ聖王国では、R歴四千七十五年九月一日、ゼルフォーラ聖王国の暦では聖王歴元年九月一日、聖王歴元年はR歴四千七十五年九月一日『独占禁止公正取引法』がララコバイア王国に先駆けて施行された。製造流通の管理責任先はメディシンギルドだが、国の厳しい検閲を通った物のみが流通。独占時代より一割程安価になった。
アシュランス王国では、現在のアシュランス王国になる前の時点、R歴四千七十五年七月二十六日『独占禁止公正取引自由販売促進法』がchefアランギー様の意向で施行。誰でも自由に製造流通販売する事が可能になった。
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≪回復水の種類≫
※一本=一律一回120cc※
【回復水・HP】
※【HP】が回復する※
①『A』は約50回復
→独占時代の販売価格:200NL
②『H』は約100回復
→独占時代の販売価格:395NL
③『E』は最大値の約30%回復
→独占時代の販売価格:1500NL
④『M』は最大値の約50%回復
→独占時代の販売価格:2400NL
⑤『D』はほぼ全回復
→旧教の経典にのみ登場
【回復水・MP】
※【MP】が回復する※
①『A』は約30回復
→独占時代の販売価格:464NL
②『H』は約80回復
→独占時代の販売価格:999NL
③『E』は最大値の約30%回復
→独占時代の販売価格:2980NL
④『M』は最大値の約50%回復
→独占時代の販売価格:5400NL
⑤『D』はほぼ全回復
→旧教の経典にのみ登場
【回復水・毒】
※状態異常【毒】が完治する※
①『乙』はある程度の毒が完治する※
→独占時代の販売価格:250NL
②『甲』は概ね全ての毒が完治する※
→独占時代の販売価格:980NL
【回復水・火傷】
→独占時代の販売価格:280NL
※皮膚の火傷や炎症が概ね完治※
※火傷は身体にとっては状態異常だが
ステータス上では状態異常ではない※
【回復水・気付】
→独占時代の販売価格:1280NL
※状態異常【麻痺】【睡眠】【沈黙】
【暗闇】【失音】【眩暈】【恐怖】等々
状態異常がある程度完治※
【回復水・麻痺】
→独占時代の販売価格:6400NL
※状態異常【麻痺】が完治※
【回復水・睡眠】
→独占時代の販売価格:6400NL
※状態異常【睡眠】が完治※
【回復水・沈黙】
→独占時代の販売価格:12800NL
※状態異常【沈黙】が完治※
【回復水・暗闇】
→独占時代の販売価格:6400NL
※状態異常【暗闇】が完治※
【回復水・失音】
→独占時代の販売価格:6400NL
※状態異常【失音】が完治※
【回復水・恐怖】
→独占時代の販売価格:6400NL
※状態異常【恐怖】を克服※
【回復水・万能】
→独占時代の販売価格:50000NL
※骨折や裂傷や火傷等の傷が完治※
※回復水・気付と同様の効果もある※
【回復水・神薬】
→旧教の経典にのみ登場
※【HP】が100%回復※
※【MP】が100%回復※
※怪我や古傷等が完治※
※状態異常が全て完治※
等々・・・
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≪魔力水≫
ロイクの天球より供給される無属性・地属性・水属性・火属性・風属性・光属性・闇属性の無味無臭無色の自然魔素水に、マルアスピーが独自の配合を施し香りと味に一手間加えた【HP】や【MP】や【各状態異常】を回復させたり一時的に【付加】や【特化】や【強化】を施したりする回復補助食品飲料の総称である。
R歴四千七十五年七月二十六日。アシュランス王国の現在の王都こと建国時は聖都スカーレットのスカーレット大神殿の神殿前で『飴ちゃん』『エクレア』『シュークリーム』の第一号ラインナップの販売が開始。魔力水シリーズと呼称され回復道具の世界を一新する切欠となった。
≪魔力水の種類≫
【プラスゼロシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【HP】回復専用商品シリーズの一つ※
①『りゅうき+0』は地属性の心得を
所持する者専用で約3000回復
②『せせらぎ+0』は水属性の心得を
所持する者専用で約3000回復
③『かげろう+0』は火属性の心得を
所持する者専用で約3000回復
④『そよかぜ+0』は風属性の心得を
所持する者専用で約3000回復
→販売価格:180NL(29cc)
⑤『うろむろ+0』は
指定無し誰でも約3000回復
→販売価格:300NL(120cc)
【プラスダブルシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【HP】回復専用商品シリーズの一つ※
①『躍動+W』は地属性の心得を
所持する者専用で約10000回復
②『怒涛+W』は水属性の心得を
所持する者専用で約10000回復
③『紅蓮+W』は火属性の心得を
所持する者専用で約10000回復
④『青嵐+W』は風属性の心得を
所持する者専用で約10000回復
→販売価格:320NL(29cc)
⑤『悟道+W』は
指定無し誰でも約10000回復
→販売価格:580NL(120cc)
【マザーシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【MP】回復専用商品シリーズの一つ※
※一本=一律一回120cc※
①『M2000』は
指定無し誰でも約2000回復
→販売価格:280NL
②『M3000』は
指定無し誰でも約3000回復
→販売価格:420NL
③『M5000』は
指定無し誰でも約5000回復
→販売価格:700NL
④『M10000』は
指定無し誰でも約10000回復
→販売価格:1400NL
【グ・ラウンドポーションシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【MP】回復専用商品シリーズの一つ※
※一本=一律一回24cc※
①『GラウンドP200』は地属性の心得を
所持する者専用で約200回復
→販売価格:38NL
②『GラウンドP500』は地属性の心得を
所持する者専用で約500回復
→販売価格:93NL
③『GラウンドP2000』は地属性の心得を
所持する者専用で約2000回復
→販売価格:360NL
④『GラウンドP5000』は地属性の心得を
所持する者専用で約5000回復
→販売価格:900NL
【ス・プディングシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【MP】回復専用商品シリーズの一つ※
※一本=一律一回24cc※
①『Sプディング200』は水属性の心得を
所持する者専用で約200回復
→販売価格:38NL
②『Sプディング500』は水属性の心得を
所持する者専用で約500回復
→販売価格:93NL
③『Sプディング2000』は水属性の心得を
所持する者専用で約2000回復
→販売価格:360NL
④『Sプディング5000』は水属性の心得を
所持する者専用で約5000回復
→販売価格:900NL
【トゥー・セックシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【MP】回復専用商品シリーズの一つ※
※一本=一律一回24cc※
①『セックD200』は火属性の心得を
所持する者専用で約200回復
→販売価格:38NL
②『セックD500』は火属性の心得を
所持する者専用で約500回復
→販売価格:93NL
③『セックF2000』は火属性の心得を
所持する者専用で約2000回復
→販売価格:360NL
④『セックF5000』は火属性の心得を
所持する者専用で約5000回復
→販売価格:900NL
【コボ・カヌレシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【MP】回復専用商品シリーズの一つ※
※一本=一律一回24cc※
①『CカヌレB200』は風属性の心得を
所持する者専用で約200回復
→販売価格:38NL
②『CカヌレB500』は風属性の心得を
所持する者専用で約500回復
→販売価格:93NL
③『CカヌレB2000』は風属性の心得を
所持する者専用で約2000回復
→販売価格:360NL
④『CカヌレB5000』は風属性の心得を
所持する者専用で約5000回復
→販売価格:900NL
【ガトーシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【HP】【MP】【各状態異常】回復
&
【付加】【特化】【強化】補助
専用商品シリーズ※
【デセールシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【HP】【MP】【各状態異常】回復
&
【付加】【特化】【強化】補助
専用商品シリーズ※
【グラースシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【HP】【MP】【各状態異常】回復
&
【付加】【特化】【強化】補助
専用商品シリーズ※
【スナックシリーズ】
※魔力水シリーズの中の
【HP】【MP】【各状態異常】回復
&
【付加】【特化】【強化】補助
専用商品シリーズ※
等々・・・
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「サラ。ロイク様。現状の回復水に旧教は関わっていません。にも関わらずバイル殿の回復水はこの様な状況です。これは命に係わる一大事です」
「そうですね。叔、サンドラ様。これは由々しき事態だと思います」
あれれぇ~。二人共何か勘違いしてないか?・・・これって訂正した方が良い奴だよなぁ~・・・。
因みに、親父が所持していた回復水を、神眼Ⅲとタブレットの両方で確認した結果は......
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【回復水・HP・A】擬き
※二本所持※
※平均回復量33※
【回復水・HP・H】擬き
※五本所持※
※平均回復量54※
【回復水・HP・E】擬き
※二十八本所持※
※平均回復量16.42%※
【回復水・HP・M】擬き
※二本所持※
※平均回復量39.11%※
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......と、こんな感じで、かなりの粗悪品だった。と言うか、『初心者商品』『技術不足商品』だった。
「なぁ親父。これ何処で買ったんだ?」
「あん。それりゃぁ―――・・・・・・・・・・・・ス、スカーレットに決まってんだろうがぁっ!」
ふ~ん。
「スカーレットの何処で買ったんだ?」
「あ”っ!・・・・・・フリマだフリマ文句あっかぁっ―!!!」
フリマねぇ~。
「東西南北、橋通り、神殿通り何処のフリマで買ったんだ?」
「・・・き、北だ北のぉっ!・・・・・・・・・・・・あぁ―――分-ったよぉっ!認めりゃ良いんだろぉっ!認めりゃ・・・。きれぇ―サッパリ覚えてません。忘れちまいました。はい、宜しくぅっ!!!ガッハッハッハッハ」
「あのぉ~ロイク様。何処で購入したのかを聞いてどうされるおつもりですか?」
「そうだそうだぁっ!サラ姫さんの言う通りだぁ―。聞いてどぉ―すんですかぁ―っ!Booッ Booッ Boo―――」
・
・
・
騒がしい親父を無視し、サラさんとサンドラさんに説明した。
・
・
・
「つまり、アシュランス王国では誰でもが自由に回復水の製造を行い販売出来る。検査も検品も抜き打ちも無しと言う事でしょうか?」
「ですよ」
工房ロイスピー商品と自由競争じゃないと回復水側だけ不利らしい。「工房ロイスピーの商品は工房ロイスピーでしか購入出来ない訳だから独占にあたるんじゃないか」とchefアランギー様に聞いたところ「おんや、パトロン殿よ。考えてもみてくだされ、レシピを公開したところでコルト下界の誰に真似が出来ますかな。誰にも叶いますまい。そう言う事ですぞぉ~。はい」・・・確かに・・・。
「バイル様の回復水の効果が低いのはぁっ!」
「サラさんが今思ってる通りだと思いますよ。初心者か技術不足の者が製作したんでしょうね」
「なっ!何でだよぉっ!」
「何でって、俺達に聞いてどうすんだよ。製作者に言えよ」
「お、お、おめぇ―の国だろうがぁっ!回復水の責任くれぇ―一番上がとれよなぁっ!これ常識だろうぉっ!!!」
・・・こいつはっ!
「製造の自由、流通の自由、販売の自由を法が認めている以上、購入したバイル殿の責任になると思うのですが」
「なっ!・・・サンドラッチて、て、てててめぇ―少しは良い奴だと思いつつあったのにむ、無駄になっちまった様だなぁっ!表にでろぉ―っ」
ここ、おもいっきり外だろうが。・・・あぁ~厳密には外ではないのかな?・・・一応迷宮内だし。と言うか、サンドラさんの剣を紛失しておいてこの態度は無いだろう。
「・・・バイル殿は自由で羨ましいです。英雄に成られる方は皆一様に・・・・・・」
「一様になんだよぉ―。言わなきゃ分かんねぇ―だろうがぁっ!」
「・・・小さな事を気にしない傾向がある様ですね」
「うん?・・・大雑把って言いてのかぁ―?」
へぇ~、オブラートにした皮肉には気付けるのか。
父バイルの反応に少し関心していると、
「因みにですが、幾らで購入されたのですか?」
サンドラさんが静かな声で親父に聞いた。
「あぁ―――・・・・・・えっと、・・・・・・確かMが二百三十一NLだった様なぁ―。・・・」
「「「Mが二百三十一NL!?」」」
かなりの低級品とは言え、二百三十一NLは!
「叔、サンドラ様。ロイク様。怪し過ぎませんか?」
「怪し過ぎますね」
「怪しいと思います」
サラさんとサンドラさんも俺と同じ意見の様だった。
「安かったから大人・・・あっ!思い出したぁ―――!!!ちっちぇ―子連れの若けぇ―あんちゃんのフリマで買ったんだ。・・・・・・あ―思い出して良かったぁっ!これでスッキリ眠れるわぁっ!」
眠れるねぇ~。別段、気にしてなかった癖に・・・。
「「良かったですね」」
「おう。任せとけぇっ!」
父バイルは、白い歯を輝かせ、サムズアップをきめている。
この人、絶対、絶対。絶対に、つい長生きしちゃうタイプだ。・・・あっ!凄い事に気が付いてしまった。
「親父。今更聞くのも何なんだけど、親父って今【HP】約三千だよな」
「おう三千だなぁっ!」
「仮にだぞ従来の回復水【HP】Aを五本飲もうが六本飲もうが【HP】は最大値の一割しか回復しないよな」
「そうなるなぁっ!」
「今までなら一本で良かったのが同じ位回復するのに五本とか六本って言ってたよな?」
「おぅよ。何か俺に言いて事があるみてぇ―だが、いったい何だ。はっきりしやがれぇっ!」
「二本飲めば従来の回復水【HP】A一本より回復しちゃわないか?」
「・・・あっ!」
「「あっ!!」」
「って言うか、【HP】が三千もあるのに、回復水【HP】Aって、何かあったらがぶ飲みでもする気だったのか?・・・って、二本しか持ってないしそれはありえないのか・・・」
「なぁ―に一人で納得してくれてんのよぉ―。おめぇ―、頭大丈夫かぁっ!まぁ―済んじまった事だ気にすんな気に。それになぁっ!・・・もういいんだ」
・・・親父。
「バイル様・・・」
「バイル殿・・・」
「バイル様が回復水の話を最初にされたのですよ」
「うほっ!?」
父バイルは、惚けた顔をしながら、サラさんの言葉に反応した。
うほっじゃないだろう。お前は孫魔猿か何かか!
「あっ!?・・・そうなるのかぁっ!?じゃっそれでぇっ!つぅ―事で、ロイク。頼むわぁ―、ガッハッハッハッハッハ」
「頼むって何をだよ」
「ロイクおめぇ―聞いてたよなぁっ!」
「だから何をだよ」
「・・・はぁ―何度も同じ事言わせんなよぉ―。マジ疲れる奴だな。おめぇ―・・・サンドラッチ教えてやってくれぇl!」
「・・・バイル殿。ロイク様同様私もバイル殿の言っている意味が分かりません」
「はぁ―・・・」
・・・。我慢だ。我慢しろ俺。サンドラさんも我慢です。
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・
・
「次は忘れないからもう一度話して貰えるかな?親父・・・」
「しゃぁ―ねぇ―なぁ―。今度から俺もソヨカゼプラスゼロを持って歩く事にすっから帰ったらくれっ!って事で、回復水の話はもういい、終いだ終い。お分かりぃ―?」
・・・始めた当人が回収した訳だし、これで良いのか?
良い訳無いか。
ありがとうございました。
地図や設定を本編と別々にアップした方が良いのだろうか・・・。