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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
―ララコバイア編ー
239/1227

4-46 新迷宮⑤+1~モーヴェドラゴン②~

―――アシュランス王国・王都スカーレット

 エルドラドブランシュ宮殿

           ・地下0階(レイカイ) 創生の地

R4075年09月15日(風)17:10―――


 神授スキル【レソンネ】で、神格組と精霊組と嫁許嫁組を地下0階(レイカイ)創生の地に集まる様に連絡を入れた。


 エリウスには、拘束中の吸血族(ヴァンパイア)の下位種族の隷属達十三人を連れて来るように指示した。


 因みに、亡骸一体はタブレットに収納してある。



 神格組の構成は、


***********************


 ≪神格組の構成とメンバー≫


【自称優秀な指導者(リーダー)

 運を司りし遊びと良妻の女神 大上神 第二神

  フォルティーナ・R・ルーリン・シャレット

  神気:108(罰の真っ最中)

  ※無規制の場所では1京を余裕で超える※


【自称炎の料理神(シェフ)

 料理を司りし神 特級上級神(盟友)

  chef.アランギー・フゥファニー

  神気:7000万


【自称寡黙なる傾聴神(リスナー)

 葛藤を司りし神 三級上級神(盟友)

  イエレミーヤ

  神気:94300(コルト下界規制)


 神獣種神鳥類の長の一柱大白鳥種 二級神

  アル・R・ルーリン・シャレット

  神気:60.0266


【自称虚無なる給仕神(メートル・ドテル)

 神獣種神鰐類大鰐種 三級下級神(盟友)

  クロコダイアン

  神気:16(ドームココドリーロ規制)


 神獣種神竜類邪神竜種 五級下級神

  ロザリークロード

  神気:1500


【暇だしやる事がないから】

 神獣種神狐類遊狐種 五級下級神

  ユーコ

  神気:786


 神獣種神馬類天馬種 九級下級神

  エリウス

  神気:3


 知識を司りし薫風の女神 九級下級神

  マリレナ・R・ルーリン・シャレット

  神気:9.00399


 神獣種神竜類紅竜種 九級下級神

  ルージュ

  神気:3


 神獣類神鯨類天鯨種 九級下級神

  ドル

  神気:3


 亜神獣種神鱓類(アデ)鱓種

  ミイール

  神気:1.015


 亜神

  マクドナルド・ガリバー

  神気:1.015


 亜神

  バルタザール・ルーリン

  神気:1.015


***********************

 

 十四柱様である。ただし、ルージュとドルはまだ子供なので、夏の離宮の神宮殿で良い子でお留守番をしている。


 精霊組の構成は、


***********************


 コルト下界の管理者ロイクの助手精霊

 前任の大樹の森の聖域の精霊樹に宿りし大精霊

  マルアスピー・R・ルーリン・シャレット

 【GMP】二十二億七千三百十一万千百三十九

  ※無制限状態※

 【SMP】六兆八千百九十三億

          三千三百四十一万七千


 ワワイ山脈の頂に宿りし地の中精霊

  ミュー・R・ルーリン・シャレット

 【GMP】4.7075

 【SMP】4707.5


 息吹の精霊具に宿りし風の中精霊

  クーランデール・アルクヴァン

 【GMP】4.7075

 【SMP】4707.5


***********************


 三人の事である。三人は、神格位未所持の神気所持者つまり【GMP】所持者だ。


 嫁許嫁組は、神格組にも精霊組にも所属していないトストフィアンセ達(嫁許嫁's(現時点))十二人の事である。トゥーシェとリュシルとサンドラさんは嫁許嫁組に所属している。



 因みに父バイルの骨折は完治済である。


 リュシルが聖属性(どくぞくせい)魔法を使い骨折を治した時には、サラさんもサンドラさんも俺も驚いた。


 毒で回復する様になるなんて、遂に行くところまで行ってしまった。と、不覚にも親父の事を本気で心配しかけた。


「あぁ~。そうでしたね。メア下界魔界では、こっちの聖属性を毒属性って言うんでしたね」


「毒を持って傷を癒す。メアにはそれを可能とする種族もおるがぁ~・・・実直なまでに(よこしま)てて()親殿であっても流石に本物の毒属性では厳しかろう。のうぉ~てて()親殿。流石に下痢に悩まされるのは嫌であろう。そうは思わぬか?」


「おうっ!ゲリもゲロもでっけぇ―ゲジも勘弁だなぁっ!」


 メア下界魔界の本物の毒属性ってその程度の状態異常が主流なのか?


「忌まわしい(どく)属性も本物の毒属性と大して変わり映えせぬ故、類義で考えておる者も多いと聞く」


 へぇ~。


「何千年何万年と毒の鬩ぐを受け続けるのは流石に悪夢であろうな。旦那様よ、そうは思わぬか?」


 なるほど。悪夢。・・・と言うか、それ、最早地獄ですよね。



 父バイルとサラさんとサンドラさんとリュシルと俺は、地下0階(レイカイ)創生の地の巨大な森の中へと、俺の神授スキル【フリーパス】で移動した。


 創生の地の森は、大樹の森よりも深い。神気、精霊気、悪気、自然の力の循環の各属性自然魔素(まりょく)等あらゆる恵みに満ちているからだ。


 連絡を入れ直ぐに移動したにも関わらず、地下0階(レイカイ)創生の地の森の中には、既に神狐のユーコ様がいた。


「おぉ~!ヒュームであるにも関わらず私よりも大きな神気を持つ神に愛されし二十四歳位に見えなくもない青年よ。待っておったぞ」


「こんにちはユーコ様。五級下級神位に昇格して何か変わりましたか?」


「あれの眷属になってしまった事だけが悔やまれてしょうがないが。青年、君の眷属になった事で神気が飛躍的に伸び満足しておる。神界や神域であればロザリークロード相手に良いところまで行けそうな気がするぞ、それで今日はどんな暇潰しなんだ?」


 詳しくは後でと軽い挨拶だけを済ませ、悪竜族(モーヴェドラゴン)ジャンガヴァード(Σ▼♂И)パジャ()ギャヴォググ(λ ∀ ∀)を気絶したまま、俺の神授スキル【転位召喚・極】で召喚する。


 ほぼ同時だった。


≪フワッ


≪スゥ―


≪シューッ


 フォルティーナ、chefアランギー様、イエレミーヤ様が悪竜族(モーヴェドラゴン)と俺の間に姿を現した。


「おんや。珍しいですなぁ~。メア下界のドラゴン()種ですか。はい」


「ロイク。君は人使い(・・・?)が荒いね。まったく、次はいったいなんだね」


 我慢しろ俺。相手はかりにも女神様。駄がおまけで着くが・・・。


≪パチン


 フォルティーナのフィンガースナップの音が響く。


 すると、悪竜族(モーヴェドラゴン)を囲む様に魔法陣が現れ、俺が呼んだメンバーが次々に強制召喚され姿を現した。


「おっとっとだね。吸血族(ヴァンパイア)達はこっちだったね」


≪パチン


 再びフォルティーナのフィンガースナップの音が響く。


 エリウスと拘束中の吸血族(ヴァンパイア)の隷属達は、悪竜族(モーヴェドラゴン)の眼と鼻の先へと移動した。


 フォルティーナって神気百八の罰を受けたんだよな。・・・相変わらず指パッチンが凄いんですけど。神気二十二億以上の俺でも出来ない事がどうして出来る?


「おんや。パトロン殿よ。お忘れですかな。ここは創造神様がコルト下界を創造される際に知見の場として創造したコルト下界とは異なる界ですぞぉ~」


 あぁ~、なるほど、忘れてました。



「ここなら、どんなに暴れられても問題無いですからね。それに、悪気が不足する事も無いんで気絶される心配もありません」


「それでこれ(・・)を連れて来たのかね?」


「周囲を気にせずに情報を聞き出すには最適の場所だと思ったんです」


「「だと良いのですがぁ~」」


 サラさんとサンドラさんは同じ意見を綺麗にハモらせた。


「なるほどなるほどなぁ~るほど。このドラゴン種からコルト下界の闇の迷宮と繋がるメア下界の何か。それを聞き出したい訳ですか」


「そんな感じです」


「ふ~む。・・・察するに・・・些か難しい状況にあるかとぉ~。はい」


 chefアランギー様は、厳しめの見解を示した。


「ロイク様。この状況・・・ですよ。あれ(・・)が目覚め状況を理解したら・・・」


 サラさんは周囲を見回し、サンドラさんと目が合うと小さく頷いた。


「間違い無くあれ(・・)は先程と同様、気を失うと思われます」


 サンドラさんは、サラさんと目が合うと、サラさんの後から言葉を続けた。


 ふむ。


 何となく気になり周囲を見回す。


 あっ!


「トゥーシェ。リュシル」


「何なのじゃぁ~」


「どうかしたのか?」


「トゥーシェをトゥーシェとして紹介して問題無いですよね?リュシルの事は何て紹介すれば?」


「トゥーシェが二人に成った故、便宜上一人はリュシルに改名した。まぁトカゲ風情には関係の無い話故気にする必要は無いと思うが。強いて言うのであれば軽く殺すぞ程度に脅しておけば良いと思うぞ。妾は平和主義者故何事も争わず解決がモットーでな。惚れ直したか?」


 リュシルさんや、リュシルさん。俺の記憶が正しければ平和主義者は殺すって言葉遣わないと思いますよ・・・。


「あ、あの、ロイク様。トゥーシェさんが二人居る事もそうですが、邪の女神様が創造神様として信仰されしかも一柱様の世界から来たドラゴンなのですよ。この状況はどうぞ好きなだけ気絶してください。と、言っている様なものですよね?」


 サラさんと一緒に改めて周囲を見回す。


 あ、えっとぉ~・・・。


「おい。さっきからいったい何の話をしておるのじゃぁ~。そこのトカゲが気絶するからダメなのだろう?簡単なのじゃぁ~」


「良い方法があるんですか?」


「そこのトカゲに命令すればよいではないか。おいトカゲ!気絶したら殺すぞ。と、簡単な話なのじゃぁ~」

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