4-32 名前②~もう一人のトゥーシェ~
―――28:20
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・・・・・・・
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「......といった感じです。次の調査時には、東ドュン村の南西にある洞窟を調べてみるつもりです」
エリウスとオスカーさんと俺は、調査初日の報告を完了した。
「宜しいでしょうか?」
眷属・レベル11のフェオドール・ルマーニ男爵は、腕を少しだけ上げ親指と人差し指を伸ばし、断りの言葉を口にした。
「ルマーニ卿」
司会役を務める眷属・忠臣のルードヴィーグ・ダダ侯爵は、フェオドール・ルマーニ男爵を指名した。
フェオドール・ルマーニ男爵は、現役の王国軍中佐でもある。
「ロイク様。私に地下都市と廃墟の調査の指揮を執らせてください」
「おっとフェオドール殿。そりゃぁ~ないぜ。何、お前一人だけで美味しいところを持ってこうとしてんだよ」
眷属・レベル25(2UP)のリック・マケイン騎士爵は、司会役を無視して立ち上がると、酒場で語り合う様な軽いノリで発言した。
リック・マケイン騎士爵は、現役の王国軍少佐でもある。
「そんなつもりはない。私は呪いの調査と巨大な魔力陣の調査は並行して行うべきではないかと考えただけだ」
おっ、何か家らしくなって来たぞぉ~。・・・脱線しない何て、らしくないからね。
・
・(暫くの間、放置)
・
「発言しても宜しいでしょうか?」
人差し指を伸ばし挙手したのは、眷属・レベル72(1UP)パロス・キクラデア子爵だ。
パロス・キクラデア子爵は、現役の王国軍准将兼バジリアさんの副官でもある。
「キクラデア卿」
ルードヴィーグ・ダダ侯爵は、パロス・キクラデア子爵を指名した。
「ありがとうございます。まずは・・・」
≪スゥ―――、フゥ―――ン
「敬礼っ!!!」
パロス・キクラデア子爵は、ゆっくりと深呼吸し、声を張り上げた。
≪バッ
上官の声に脊髄反射的に反応し、一糸乱れぬ動きで姿勢を正し敬礼するフェオドール・ルマーニ男爵とリック・マケイン騎士爵。
「サールマーニ。サーマケイン。ここは酒場ではありません」
「「イエスマム」」
「一家眷属のみの報告会とはいえ緊張感に欠けています」
「「イエスマム」」
・
・
・
「何をしているのです。分かったのであれば、次にやる事は決まっているでしょう」
「「イエスマムっ!!!」」
二人は、俺に向かって略式の臣下の礼をとると、パロス・キクラデア子爵に向き直り再敬礼し、そして席に着いた。
パロス・キクラデア子爵は、答礼の姿勢を崩し俺に向き直ると、
「ロイク様。部下の躾が至らず誠に申し訳ございませんでした」
謝罪の言葉を口にし頭を下げた。
「パロスさんが謝る必要はないです。別に気にしてないんで」
「ありがとうございます。ですが、そういう訳にはいきません。王国軍の将官として両名を正しく導く事が出来なかったのは己の力不足が原因です...... ・・・ ......」
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・
どうやらパロスさんは、自身も含め本気で鍛え直すつもりでいる様だ。ほどほどにお願いしますと伝えこの話は終わらせた。
パロスさんって、こんな感じの人だったっけ?
「ロイク様、ルードヴィーグ。ルマーニの提案は悪く無いと考えます。呪いの多くは闇属性の魔術を特化に転用した呪詛、術者による対象者への疑似付加です。ですが、...... ・・・ ......今回の様に魔力の循環が乱れた事によって不特定多数の者へと感染するケースに於いては、自然に乱れた可能性と人工的に乱れた可能性があります。...... ・・・ ......魔術陣は人工的に魔力の乱れを作り出す手段として多用されて来た過去があります。...... ・・・ ......ですので、魔術陣の調査は...... ・・・ ......呪いの調査の一環として並行して行うべきです」
眷属・忠臣だったマクドナルド・ガリバー公爵は亜神様になり、今では眷属・亜神である。発言の際に誰かから許可を貰う必要など無い。
神格位を有する存在は、自由なのだから。
賢者マクドナルドの意見を採用し、調査チームを編成する事にした。
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≪調査チーム≫
【洞窟池チーム】
俺
【東池チーム】※東ドュン村の中央の池の調査班※
リーダー:(サー)リック・マケイン
※眷属・25※
※貴族階級・爵位:騎士爵※
※軍籍階級:少佐(準男爵相当)※
※階級の高い軍籍階級が優先される※
メンバー:魔導具の魔術陣術式に詳しい者
【西池チーム】※西ドュン村の中央の池の調査班※
リーダー:(デイム)ロレス・アリバス
※眷属・56※
※貴族階級・爵位:準男爵※
※軍籍階級:少佐(準男爵相当)※
メンバー:魔導具の魔術陣術式に詳しい者
【廃墟チーム】
リーダー:(サー)フェオドール・ルマーニ
※眷属・11※
※貴族階級・爵位:男爵※
※軍籍階級:中佐(準男爵相当)※
メンバー:魔導具の魔術陣術式に詳しい者
【井戸チーム】
リーダー:パロス・キクラデア
※眷属・72※
※貴族階級・爵位:子爵※
※軍籍階級:准将(子爵相当)※
メンバー:魔導具の魔術陣術式に詳しい者
【地下都市チーム】
リーダー:マクドナルド・ガリバー
※眷属・亜神※
※貴族階級・爵位:公爵(一代貴族)※
補 佐 :オスカー・フォン・フォルヘルル
※眷属・亜神※
※貴族階級・爵位:公爵(一代貴族)※
メンバー:魔導具の魔術陣術式に詳しい者
【海底チーム】
亜神鱓
※眷属・亜神獣※
※貴族階級・爵位:公爵(一代貴族)※
補足:男性騎士&女性騎士の呼称は、
軍籍階級の准尉・少尉・中尉・大尉
・少佐・中佐・大佐
にのみ用いられる。
※アシュランス王国に限り※
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「亜神鱓様と俺は、一人ですか?」
「はい。その方が効率的です」
賢者マクドナルドは、力強く言い切った。
確かに一人だと脱線のしようも無いしその方が良い気がしないでもない。ただ、何かが違う様な気がする。
「終わった様ですね。それでは、海底の調査報告を始めます。まず...... ・・・・・・・・・ ......以上で、フォルヘルル島の東側の海底の調査の報告を終わります」
亜神鱓様は、眷属・亜神である。発言の際に誰かから許可を貰う必要など無い。
「浄化も終わってるんですか?」
「はい。ロイク様に判断を仰ごうと何度か連絡したのですが、繋がらなかったので現場判断で呪いの解除と浄化を実行しました」
呪いの素がだだ洩れで生態系に深刻なダメージを与えていた。
呪いに感染し狂暴化した魔獣や魚が、動く物を手当たり次第に襲い喰らい合う姿は、食物連鎖を逸脱した殺戮や破壊でしかないと判断した。
結果的に、自然の力の循環の正常化を優先させた。・・・優秀過ぎる結果だ。ただ、気になる事が一つ。
「レソンネが繋がらなかったんですか?」
「はい」
「ねぇロイク」
「はい。なんでしょう。・・・って、今、亜神鱓様と話してるんで後にして貰えませんか?」
「お昼過ぎに名前の件で話をしたわよね」
・・・続けるんですね。って、女王様な方のトゥーシェの名前かっ!やばっ忘れてたよ。
「ええ」
「その後、フォルティーナがコルネットと指輪を交換したのだけれど、もう一人のトゥーシェの指輪だけ名前が無くて未完成のままなの。私はマリィ―ではなくマリィが可愛いと思うのよ。でも皆はガレットの生地に夢中なの。全く困ったものだわ」
「は、はぁ~」
・・・指輪ってもしかしてこの指輪も関係してるのか?
左手の人差し指に嵌められた指輪をチラ見する。
・・・マリィ―?マリィ?ってカクテルだったっけ?・・・ガレットって蕎麦粉を使ったクレープだったよな。・・・・・・ダメだ。全く話が見えない。
「結局、蕎麦粉100%に決まったの。でもねもう一人のトゥーシェ一押しの蕎麦粉97%小麦粉3%の方が少しの差なのだけれど良い様に思えてchefアランギーに相談したのよ」
「は、はぁ~。相談したんですか」
「そうなの。驚いたわ。chefアランギーと妖精のおしごとのガレットは、もう一人のトゥーシェ一押しの配合と同じだったの。その時、気付いてしまったわ」
「何にですか?」
念の為、聞いてますよアピールをしておく。
「もう一人のトゥーシェはガレット生地の配合を見極める才能に恵まれた逸材なの」
そのままなんですね。
「料理としてのガレットは好きなのだが素焼きにした生地だけを黙々と食べ続け点数を付ける作業はもう懲り懲りだと思わぬか?旦那様もそうは思わぬか?」
女王様な方のトゥーシェは、心底うんざりした表情を浮かべていた。
そう言えば、騒がしい方のトゥーシェがおかしい。妙に静かだ。
眷属・嫁達が腰掛ける向かって右側円卓の窓側の上座に視線を移す。
・・・寝てるし。どうりで静かなはずだ。
騒がしい方のトゥーシェは、口の周りにチョコレートをたっぷり付け、チョコレートたっぷりのシュークリームを両手に持ったまま眠っていた。
「当分の間ガレットなど見とうない。妾の分はチョコレートを添え眠っておるもう一人の妾に貢が良い。その方が妾もそこの妾も幸せだと思わぬか?・・・それにじゃ、食べ物を粗末にせずに済む。良い事ではないのか?」
女王様な方のトゥーシェの意見は強ち間違いではない。騒がしい方のトゥーシェならチョコレートをかければ何でも美味しそうにダラダラ食べ続けるだろう。怠惰で暴食で騒がしく惰眠を貪っている時だけ静かな喰っちゃ寝専門の夢魔。
「安心して良いわ。ガレットの生地は、皆で決めた蕎麦粉100%と、もう一人のトゥーシェ一押しchefアランギーと妖精のおしごと採用の蕎麦粉97%と小麦粉3%。この二つをベースにメニューを開発する事にしたの。だから、ガレットの生地を食べて点数を付ける作業は当分の間無いわ」
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「ところで、マリィ―?マリィ?でしたっけ、工房ロイスピーでお酒も販売する事にしたんですか?」
「おんや。パトロン殿は、ブラッディ―・マリーを御存知でしたかぁ~」
「おっ、ロイク、君もついに大人の階段を上ってしまったのかね。うんうんだね」
「違うわ」
同時に話し掛けられても困るんですけどぉ~。
「スピリッツ系のカクテルでしたよね?」
chefアランギー様を優先する事にした。
「その通りですぞぉ~。ウォッカと呼ばれる蒸留酒をトマトの搾り汁で割って楽しむアルコール度を調整し易い手頃なカクテルの一つです。はい」
「前に、妖精のおしごとのオムレットさんが作ってくれたんです」
「なるほどなるほどぉ~。カクテルには沢山の種類が存在します。大人な時間をプロデュース致します故、パトロン殿は奥方殿方と至高の時間を御過ごしになってみてはぁ~、いかがですかな」
「そうですね。機会があったらお願いします」
「お任せください。はい」
フォルティーナは無視で良いとして、次はマルアスピーだな。
「マルアスピー。違うってどうい事ですか?」
「私もお酒に興味があるわ」
「あ、はい・・・」
「chefアランギー。私は大人な蜂蜜と大人な果物を使った大人なお酒が良いわ」
「あたしはだね。カァ~~~ッ!スッキリしたねぇ~。もう一杯。紳士淑女の嗜みで構わないね」
淑女ねぇ~・・・。
「・・・ふむふむ、大人な事に拘った大人がテーマの大人の為のカクテルですか。腕が鳴りますなぁ~・・・分かりました。お任せください。はい」
「期待しているわ」
マルアスピーも相変わらずぶれないなぁ~。って、違う違う。
「それで、マリィ―とマリィってお酒じゃないんですよね。いったい何の事ですか?」
「何を言ってるのかしら。マリィーではなくマリィよ」
「で、そのマリィって何ですか?」
「可愛い名前だと思うのだけれど、ロイクはどうなのかしら?」
「はっ?」
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―――29:30
「それでは、もう一人のトゥーシェ様のお名前の多数決を採ります。ボニー・トゥーシェが良いと考える者は挙手を」
司会役のルードヴィーグ・ダダ侯爵は、挙手を促した。
要職にある一家眷属が臨時会議の場でいったい何をやっているのだろう。
フォルティーナのせいだ。
フォルティーナが...... ・・
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「今だね。騒がしく無い方のトゥーシェの名前を決めるのは今しか無いね。と言う訳で、はぁーい注目。今から皆には名前を出して貰うね。採用された者にはもれなく何か良い事があるね。覚悟しておくね」
覚悟の使い方を間違ってると直ぐに気が付いたが関わりたくないので無視した。
そうこうしているうちに、
「それでは、一人一つ名前を提案するね。はい。はい。はいはいはいだね」
フォルティーナはそう言うと、両手を伸ばし、激しい挙手を繰り広げた。
「何をやってるね。ルードヴィーグ。お前は司会だね。早くあてるね」
「も、申し訳ございません。フォルティーナ様。それ」
「あたしは」
指名される前に喋り出したぞ。・・・あぁ~なるほどね。名前、それ以前に神様だしな。
「ミミガーが良いと思うね」
ミミガーって豚の耳の事だよな。
車座が微妙な空気に支配され静まり返る。
「何をやってるね。ミミガーに決定だね」
いやいやいやいやそれは無いだろう。
女王様な方のトゥーシェを見やる。
・・・
フリーズして当然だな。ここは俺が頑張るしかないな。
「フォルティーナ。皆一つずつ名前を提案するんですよね。ミミガーで決定なんですか?」
「おっと忘れてたね。はい、次だね。う~ん・・・アランギーで良いね」
思い付いた感全力の無茶振りだ。
「そうですなぁ~。コンフィというのはどうでしょう。はい」
おっと流石はchefアランギー様。余裕ですね。
「ルードヴィーグ、お前は何をやってるね。コンフィだね」
「はっ、はい、申し訳ございません。フォルティーナ様」
ルードヴィーグ・ダダ侯爵は、机の上に置かれた紙に慌ててメモを取った。
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・ ......無理矢理始めたんだ。
「ボニー・トゥーシェは1名ぇ~ですね。それでは次の名前です。アズキが良いと考える......」
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フォルティーナ曰く「半数以上になるまで多数決を繰り返してこそ由緒正しき命名式だね。分かったかね。分かったら返事するね」時間を長々と無駄に費やしやっとの事で、エルネスティーネさんが提案する【レオナ・トゥーシェ】と、俺が提案する【リュシル・トゥーシェ】の二つに候補が絞られた。
・・・・・・・
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・
「もう一人のトゥーシェ様のお名前は、リュシル・トゥーシェ様に決定致しましたぁ~」
≪パチパチパチパチ
何かもう皆かなり投げやりな感じだ。
「続きまして、亜神鱓様の名前を決めたいと思いますぅ~。フォルティーナ様が仰るには、これは神名や真名ではなく。あくまでも通り名との事ですので、気軽に名前を提案する様にとの事です」
「はいはいはいはい。はいだね。はい。何をやってるね。早くあてるね」
「ふぉ、フォルティーナ様」
「あたしは、ウツボが良いと思うね」
そのままかよ。
「あのぉ~。運の女神様。私は水棲の鱓の亜神獣ですが、これでも女ですので、もう少し女性らしい名前をいただけたらとぉ~・・・」
「なるほどだね。・・・・・・おっ!良い感じのがおりて来たね。ウツボ子もうこれしか無いね」
使えねぇ~。
「一人一つずつ提案するってルールを決めたのフォルティーナですからね」
「ロイク。君は細か過ぎるね。ハゲても知らないね」
「パトロン殿よ。創造神様は命名の理を...... ・・・ ......名を持たぬ神や精霊や聖邪獣の名付けは、主か番か直の上位なる存在が望ましく...... ・・・ ......真名もまた同じだと説いています。はい」
・
・
・
要するに名前を考えるのは誰でも良くて、俺には命名する義務があるって事らしい。
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
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結局、調査の報告と、女王様な方のトゥーシェの新しい名前と、名前の無い眷属達の名前を決めるだけで、臨時の会議は終了。
レソンネ。俺の指輪。気になる二つの議題を残し終わってしまった。
***********************
≪名前≫
女王様な方のトゥーシェ 眷属・嫁
【リュシル・T・R・ルーリン・シャレット】
※T=トゥーシェ※ ※R=ロイク※
亜神鱓 眷属・亜神獣
通り名:【ミイール】
真名:【――――――――――】
※本人とロイクのみ認識※
邪神竜 眷属・神獣
通り名:【ロザリークロード】
真名:【――――――――――】
※本人とロイクのみ認識※
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「お前は、遊狐で良いね。ロイク。こいつはユーコで決定だね」
「何でお前が勝手に決める」
「うるさいね。お前はユーコで十分だね。決めたね。はい。ユーコで決定」
フォルティーナは、ニヤニヤとほくそ笑みながら、悪狐神様へと視線を流した。
その瞬間、悪狐神様の身体から黒光りした小豆色の光が迸った。
光が収まるとそこにはいつもの悪狐神様が存在していた。
「今の光はいったい?」
「パトロン殿よ。今のはフォルティーナ様が悪狐神の神名を上書きした光ですぞぉ~。はい」
「なっ!なっ・・・遊びの女神お前・・・ゲッ本当だ。私の神名がぁ~~~~~~~~~ユーコ・・・神になってるよぉ~。って、おいっ!!!ここここここれ何だよ。な、何で私がお前の眷属何かに・・・」
「おかしいね。アハハハハハァだね。・・・まぁ~何だね。過ぎ去りし時を後悔しても空腹感を満たす事は出来無いね。腹が減ったら食べるしか無いね」
「お前、ふざけてるだろう。ふざけてるよなっ!」
「何を言ってるね。あたしも迷惑しているね。何が悲しくて悪狐神お前を眷属にしなくてはならないね。これは何の嫌がらせだね。あぁ~全く。やってられないね」
***********************
悪狐神 改め 遊狐神
旧神名:
【神格位六級下級神、神名神獣神狐、名悪狐】
新神名:
【神格位六級下級神、神名神獣神狐、名遊狐】
通り名:【ユーコ】
眷属先 :【九尾狐狸】
※悪狐改め遊狐の母親※
※真名を命名※
新眷属先:【フォルティーナ】
※神名を上書き※
※遊狐神様は、二柱の眷属として存在※
補足:遊狐神ことユーコは、母九尾狐狸神に、
神名の上書きを嘆願した。
フォルティーナの眷属からの解放を
望んだ。
九尾狐狸神は上書きを試みるも、
上位の神運の女神に命名された神名を、
書き換える事は出来なかった。
ユーコは、フォルティーナから
解放される事は無かった。
***********************
ありがとうございました。