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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー1ヶ月間の軌跡ー・ーアンデット編ー
158/1227

3-24 亜神化の日②~神様の名前はとても長い~

リーファ(R)歴4075年8月6日、聖の日。

 マルアスピーと俺は、タブレットの画面を見ている。



「どうやら私も神様に成れるみたいね」


「そうみたいですね・・・」


 伴侶の場合は、≪2人の唇を重ねながらスキルを発動≫させる。って、ようするにKissだよなぁ~・・・。


「Kissしながらみたいですが、どうしましょう?」


「どうしましょうも何も今直ぐKissしましょ」


 そんなに神様になってみたいんですね。しかし・・・。これ、口実としては悪く無いかも。


「ロイク?」


 マルアスピーは、俺の顔を覗き込みながら、自身の唇を右手の人差し指で軽く2度触れた。


 前かがみは止めてぇ~。男の浪漫がぁっ!


 凝視・・・・・・・・・。


「フフフッ。ロイク。早くKissして貰えるかしら」


 何かゾクゾクして良い感じだ。マルアスピーの口から・・・。


「そ、それでは」


 俺は、マルアスピーを抱き寄せると、柔らかな唇に唇を重ねた。勿論、大樹の加護【Kiss】と神授スキル【Baiser】のカウントは更新される。


「≪『マルアスピー。スキルを発動させます』→アスピー≫」


「≪『えぇ』→ロイク≫」


「≪『以前より声も感覚も何か精神的にクリアな感じがしませんか?』→アスピー≫」


「≪『神授スキルになったからかもしれないわね』→ロイク≫」


「≪『そうですね。これも後で実験です。それでは』→アスピー≫」


 神気スキル【眷属亜神化・弱】対象:マルアスピー・発動ぉ!


 重なり合う2人の唇。その唇を通して俺からマルアスピーの中へとたぶん(・・・)神気が流れ込んでいる。時間にするなら僅か3カウン()程の出来事。


 そして、俺達の身体は次第に眩しさを増していく白色の光の繭に包まれた。


「≪『大丈夫ですか?』→アスピー≫」


「≪『えぇ。問題無いわ』→ロイク≫」


 繭の中で、マルアスピーを抱きしめ唇を重ねたまま約5カウン()。縦に6本の亀裂が走り出し繭が弾けた。弾けた眩しく輝く白色の光の繭は、マルアスピーの身体の中へ勢い良く吸い込まれ消えた。



「≪『ロイク』→ロイク≫」


「≪『何ですか?』→アスピー≫」


「≪『唇』→ロイク≫」


 おっと。気持ち良くてつい・・・。


 俺は、慌てて唇を離した。


「って、別にマルアスピーから離しても一緒じゃないですかぁっ!」


「そうね。フフフ」


 因みに、創造神様公認の嫁ならKissしながら。創造神様公認の許嫁なら右手の甲にKissしながら。家族なら右手で握手しながら。眷属達なら俺に臣下の礼とらせながら。スキルを発動させる必要がある。


 初回の亜神化は時間がかかるらしい。・・・創造神様。こんなにも気持ちが良くて長いKissの機会を与えていただき、ありがとうございます。


≪フワッ


「ロイク。アスピー。無事かね?」


「うわぁっ!」


 ふいに名前を呼ばれ、驚き振り返ると、後ろに少し慌てた様子のフォルティーナが立っていた。


≪スゥ―――


 フォルティーナの右隣にアランギー様が現れた。


「パトロンロイク殿よ。パトロン殿の奥方殿よぉっ!・・・おんや。御無事の様で何よりです。はい」


 アランギー様までぇっ!?


「でだね。朝っぱらから抱き合って何をやってるね。ベッドはそっちだね」


 フォルティーナは、ニヤニヤとほくそ笑みながらベッドを指差した。


「私とした事が昨晩に続いてまたしても無粋な真似をぉ~。はい」


「何?何なんですかぁっ!何度も言ってますよね。突然現れて突然話掛け無いでください。寿命がもちません」


「安心するね。ロイク。君()既に寿命が無いね」


「おんや。そうですぞぉ~。はい」


 寿命が無い。って、もう少し他に言いようがあるだろうに・・・。


「それで、フォルティーナもchefアランギー様もいったいどうしたんですか?こんな(・・・)に朝早く」


 只今の時刻は【6:54】。こんなにという程、朝早い訳ではない。


「そうね。ロイクの言う通りだわ。ここは夫婦の寝室なの。フォルティーナ。嫁許嫁会議を忘れてしまたのかしら?」


「安心するね。ここは間違い無くロイクとアスピーの寝室だね。うんうんだね」


「フォルティーナ。安心しようにも、こんな状況じゃ無理です」


「その通りだね」


 いやいやいやいや。貴女が勝手に入室するのが問題何ですが・・・。通じて無いのか?


「この寝室に正体不明の神が突然現れたね」


「その通りですぞぉ~。暢気(のんき)に構えている暇はありません。はい」


「正体不明の神様?」


「神?・・・そうですねぇ~。神と言えば神ですね。はい」


「何でも良いね。概ね神だね」


 神様が現れた?概ね神?・・・亜神化したマルアスピーの事か?


「スタシオンエスティバル(中空の避暑地)クリュよりも遥かに大大大規模な結界が展開しているここシャレット城(・・・・・・)内に、一切の抵抗無く侵入したのです。概ね神で間違いないでしょうなぁ~。はい」


「だがだね。おかしいね」


 フォルティーナは、寝室内を念入りに見回している。


「何してるんですか?」


「何を言ってるね」


 何って、寝室で不審な行動をしている(・・)が目の前に居たら普通は・・・。


「良いかね。神の気配は感じるね。だがだね。ロイクとアスピーの寝室には、ロイクとアスピーとアランギーとあたししか見当たらないね」


 概ね神って、マルアスピーの事で間違いなさそうだ。


「3柱の神気は存在しています。はい。ですが、ここに存在するのは2柱ぅ~・・・おんやぁ~」


 アランギー様は、食い入る様な視線でマルアスピーを凝視する。


「・・・パトロン殿の奥方殿よ」


「何かしら」


「いつから神に?」


「少し前ね」


「・・・・・・はい~↑?」



 俺は、フォルトゥーナとアランギー様に事情を説明した。



「驚いたね。コルト下界にしかもロイクの寝室に神がいきなり出現したね。久々に慌てたね」


「驚かせるつもりはなかったんですが・・・」


「パトロン殿よ。信じられないスキルを神授されましたなぁ~。自身を神化させ家族や眷属を亜神化させる。はい。いやはやまさかまさか。驚愕です」


「フォルティーナ。何も変わった感じがしないのだけれど、今の私は神様なのかしら?」


「神ではるね。だが半分だけだね」


「おんや。その通りですぞぉ~。亜神は概ね神ですなぁ~。はい」


 さっきから、概ね神って、どういう事なんだろう?


「chefアランギー様。亜神って何ですか?」


「そうですなぁ~。神格を持った神なのですが神格を持った非神でもある存在です。はい」


「それって、神様何ですか?」


「おんや。その通りですぞぉ~。はい」


「だがだね。神でもないね」


 フォルティーナ。・・・貴女が加わると話が・・・。


「神であり非神であり、非神であり神なのです。はい」


「えっと、それってどういう事ですか?」


「ねぇロイク」


「はい。なんでしょう」


「時間が勿体ないわ。ゲームGODを2回タップしておくわね」


 マルアスピー・・・。逃げるのが上手になりましてね・・・。羨ましいです。



「神であって神ではなく。神ではないが神でもあるね」


 それさっきアランギー様が言ってた事を言い直しただけですよね?


「神格位を与えられた存在は神だね」


「はい」


「だがだね。必ずしもそうとは限らないね」


「パトロン殿よ。神格を持つ存在は神と名乗れます。はい。ですが、神と名乗れぬ存在が存在するのです。亜神は神と名乗れぬ存在であり神格を持った存在なのです。はい」


「chefアランギー様。話してる言葉の意味は分かるんですが、話してる内容の意味が分かりません」


「おんや。頓智ですかな。はい」


「いや、頓智とかそういうものじゃなくてですね。何て言うのかなぁ~。・・・・・・単語や言葉は理解出来てるんです。ただ、話の内容と言いますか意味が理解出来ないんです」


「ロイク。つまりだね。どちらでもありどちらでもない。それだけだね」


「難しく考えず。そういう存在だと思えば良いのです。はい」


 やっぱりかぁっ!・・・基本。毎回こうなりますね。


「まぁ~何だね。安心するね。これで、アスピーの亜神化した時の神気は覚えたね」


「パトロン殿よ。席を準備しますぞ。友好的な神々を招待し、家族眷属を亜神化させその神気を披露するのです。今日の様に偽の緊急事態が繰り返されるのは宜しくありませんからな。はい」


 確かに、毎回善意で強襲されるのは迷惑この上ない。


「そうですね。って、フォルティーナ?どうしたんですか?」


「ロイク。タブレットを見るね」


 俺は、タブレットの画面に視線を移した。


「さっきマルアスピーがあてたゲームGODの画面がどうかしたんですか?」


「ロイク。君はいつから邪の神の眷属になったね」


「おんや。驚愕の事実ですなぁ~。はい」


「それが、俺もいつ眷属になったのかサッパリ・・・」


「なるほどだね。分かったね。あたしが創造神に確認しておくね」


「お願いします」


「時にロイク。タブレットに保管してあるレミレリラス(神星石)レインボー(神虹石)なんだがね。折角神界に行くね。売ってしまって構わないかね?」


「家族や眷属や自分専用にしか利用出来ないみたいなので全部売っていただいて構いません。必要な時は創造すれば良いだけだし」


「うんうんだね。245tずつ・・・ハッハッハッハッハ。笑いが止まらないね。大金がまた舞い込むね。ハッハッハッハッハ」


≪パチン


 フォルティーナは、俺の脳裏に下品な哄笑を続ける残像と、マルアスピーと俺の寝室に下品極まりない高笑いの残響を残し、たぶん神界へと移動した。



「パトロン殿よ」


「何ですか?」


「パトロン殿が神化すると特級上級神。神格位は私と同格という事になりますぞぉ~。しかも、創造神様の直眷属っ!祝賀は盛大に執り行いましょうぞっ!いやぁ~めでたやめでたや。実にめでたいですなぁ~。はい」


「お祝いするんですか?」


 同格って言われても、神気はアランギー様の足元にも及ばない訳で・・・。神様って言っても1時間限定のなんちゃって神様な訳でしてぇ~。


「神界にとっては久々(・・)の大変革です。はい」


 う~ん。・・・大変革って大袈裟な。



 しかし、マルアスピーじゃないけど、俺が神様かぁ~。マルアスピーは亜神様かぁっ!・・・実際何がどう違うんだ?


 そもそも、眷属神様って亜神様なのか?神様なのか?


 というか、眷属神様も亜神様も神様も皆神様(しんさま)神様(じんさま)神様(かみさま)って、神言ってるし結局のところ神様なんじゃ。


 ・・・概ね神様って、概ねって何?概ねって何だ。何となく神様じゃないって事は何となく神様って事だよな。何となくで神様が存在してて良いのか?いやダメだろう。概ね存在するって存在してないに等しいじゃないか。


 あっ、でも待てよ。何となく神様な訳だし、いるようないないような中途半端な方が、神秘っぽいか・・・神様っぽいよな。常に傍にいられると慣れてしまうし有難味も薄れてしまう気がする。何より気を擦り減らし精神的にどうにかなってしまうだろう。現にあの(・・)女神だけでもそうなのだから。そもそも、あの女神は自由過ぎる。



 って、ん?俺は何を悩んでたんだっけ?



 あぁ~。あっ!そうだった。 


「chefアランギー様。神様と眷属神様と亜神様の大きな違いって何ですか?皆神様ではあるんですよね?」


「おんや。概ねその通りですぞぉ~。はい・・・・・・。一応、神格を持つ存在全てを総称して神という事になっていますからなぁ~。はい。例えばですぞ。私は【神格位特級上級神、神名料理の神、名chef(シェフ)アランギー・フゥファニー】長いので、神と呼称した方が楽です。はい。そして、神格を持つ存在に神格を持ちながら眷属として従う存在全てを総称して眷属神。例えばですぞ。私は【神格位上神、神名食の神、名リーベルが眷属、神格位特級上級神、神名料理の神、名chef(シェフ)アランギー・フゥファニー】非常に長いので、神と呼称した方が非常に楽です」


「はぁあ~・・・」


 ようするに、アランギー様は神様。


「神格を持つ存在であり神界や神域に神名を持たざる存在を総称して亜神。例えばですぞ」


「うん?神界や神域に神名を持たないと亜神なんですか?」


「その通りですぞぉ~。はい。神名つまり。神界神域に名跡や神籍を持たない者は、神ですが非神。非神ですが神なのです。はい」


 それを最初に言ってくださいよぉ~。・・・あれ?


「俺は眷属神化なのに、どうしてマルアスピーは亜神化なんですか?俺も名跡や神籍何て持ってないです」


「おんや。先程の私の説明をお忘れですかなぁ~。はい。眷属神とは、神格を持った存在に神格を持った存在が眷属として従う存在ですぞ。つまり、パトロン殿の場合は【世界創造神が眷属、神格位特級上級神、神名世界創造神の眷属、名ロイク・ルーリン・シャレット】。パトロン殿の奥方殿の場合は【ロイク・ルーリン・シャレットが眷属、神格位八級下級神、神名非有、名マルアスピー・R・ルーリン・シャレット】。ですから亜神です。因みに、パトロン殿が、世界創造神が眷属、神格位特級上級神、神名世界創造神の眷属、名ロイク・ルーリン・シャレットの状態で、奥方殿を亜神化した場合は、概ね亜神では無く概ね神ですぞぉ~。はい」


「何か違うんですか?」


「神名世界創造神の眷属の眷属や、運の女神の眷属の眷属。確認中ですが邪の女神の眷属の眷属は立派な神籍です」


「俺が眷属神の状態で眷属亜神化・弱を使えば、実質眷属神化って事に成る訳ですか」


「概ね」


 概ね。ね・・・。


「眷属神の説明に補足致しましょう。はい。世界創造神様つまり創造神様直の眷属神様は、創造神様が創造された世界に、大上神の運の女神様、邪の女神様、息吹の女神様、愛憎の女神様、武の神様、知の神様。上神の光の神リュキオス様、闇の神プルート様、無の神様の9柱だけしかおりません。内1柱の邪の女神様はお隠れに成られたままですので現在は8柱の状態です」


「へぇ~。そうなんですね。chefアランギー様は食の神様の眷属神様ですよね。食の神様は9柱、8柱様の内どの神様の眷属神様なんですか?」


「長い為、日頃は名乗る事を控えていたのですがぁ~。・・・分かりました。はい。パトロン殿の御所望とあらば無下にも出来ませんからなぁ~。然らば、私の神界での正式な名前は【世界創造神が眷属、神格位大上神、神名世界創造神の眷属息吹の女神、名非有が眷属、神格位上神、神名世界創造神の眷属息吹の女神の眷属食の神、名リーベルが眷属、神格位特級上級神、神名世界創造神の眷属息吹の女神の眷属食の神の眷属料理の神、名chefアランギー・フゥファニー】極めて長いので、省略してchefアランギーとお呼びください」


「えっと、創造神様の眷属神様で息吹の女神様の眷属神様で食の神様って事ですよね」


「その通りですぞぉ~。はい。私は、創造神様の非直曾孫眷属にあたります。系譜は食の神リーベル様の直眷属です。神界神域は神格位と名跡と系譜によって、ある程度立場が固定されているのです」


 神界にも身分制度の様な物が存在する訳か。


「つまりですぞぉ~。パトロン殿は、創造神様の眷属神へと眷属神化した時点で、私と神格位こそ同位になります。ですが、食の神リーベル様の直眷属の私は創造神様の非直曾孫眷属で、パトロン殿は創造神様直10番目の眷属。神名名跡系譜上私よりもかなり格上という事になります」


「その考え方だと、フォルティーナや邪の女神様の眷属神化をしても、格上って事になりませんか?」


「その通りですぞぉ~。はい。更に付け加えますと、創造神様の眷属神化をしている最中に、家族や眷属を眷属亜神化させた場合、その存在は私より神名名跡系譜上格上になります。運の女神様や邪の女神様の眷属神化をしている最中に、家族や眷属を眷属亜神化させた場合、その存在は私と神名名跡系譜上同格になります。はい」


「なるほど」


「神気の低い存在であっても、神格の高い存在が存在するのは、この神名によるところが大きいのですぞぉ~。はい」


「少しだけ謎が解けた様な気がします。ありがとうございました」


「おんや。礼には及びませんぞ。はい。それでは、私はプティデジュネ(朝食)の準備に戻りますぞ。はい」


「仕事中に済みませんでした」


「それでは、後ほど、はい」


≪パンパン



「何だったのかしら?」


「マルアスピーが亜神化した事に驚いて慌てて来てくれたみたいですが・・・」


「そうね。ねぇロイク」


「はい。なんでしょう」


「思ったのだけれど、ロイクがフォルティーナの眷属から眷属神になっている時に、私を眷属亜神化して貰えないかしら」


「それは構いませんが、どうしです?」


「フォルティーナは運の女神様よ。運の女神様の眷属神様の概ね眷属神になって、ゲームGODをやった方が運任せだけれど、何か良い事が起こる様な気がするの」


「なるほどぉ~。そうですね。フォルティーナは一応運の女神様ですからね」


「そうね。フフフッ」



「朝食まで時間があります。亜神化してる内に、マルアスピーの状態を確認しましょう」


「えぇ」



「・・・読めないです」


「・・・私もです」


「これってもしかして、神界や神域の文字?」


「だと思うわ」


「えっと。現状2つ分かってる事があります。1つは、亜神化する前より4倍以上も神気が上昇しているという事。もう1つは、今はどうする事も出来ないので他の事をした方が良いって事です」


「そうね」


「マルアスピー。フォルティーナのパチンやってください」


「無理よ。やった事がないもの」


「それじゃぁ~。chefアランギー様のパンパンをお願いします」


「無理よ。やった事がないもの」


「何でも良いんで、神様っぽい事やって見せてください」


「無理よ。神様が何なのか良く分からないもの」


「・・・あぁ~。・・・確かに」


 周囲は神様だらけなのに、神様っていったい何だ?そういや神獣様って、


「マルアスピー。神獣様って、神格を持ってる神様ですよね。神獣なんですか?神なんですか?」


「知らないわ」


「ですよねぇ~・・・」



 早朝。亜神化したマルアスピーと俺は、亜神化しなくても出来たであろう、タブレット内の素材や共有財産の確認をしながら、何となくお喋りをしてすごした。


 そして、マルアスピーの記念すべき第1回亜神化は終わった。



「そろそろ、朝食の間に行きましょう」


「そうね」


 いつもなら我家の朝食の時間は、午前【7:00~8:30】と決められている。だが今日は、昨日のディナー兼空飛ぶ絨毯パーティーの盛り上がりを考慮して、朝食の時間を、午前【8:00~9:30】に変更していた。


 マルアスピーと俺は、余裕を持って寝室を後にした。

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