1-6 パマリ侯爵領コルトと、巡礼新婚旅行?
作成2018年2月12日
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【タイトル】このKissは、嵐の予感。
【第1章】(仮)このKissは、真実の中。
1-6 パマリ侯爵領コルトと、巡礼新婚旅行?
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大樹の森の聖域の精霊樹に宿りし大精霊マルアスピー様と俺は、ゼルフォーラ王国の王都モルングレーを目指し、4075年6月1日の日の朝07:00。彼女マルアスピー様の計画通り、聖獣の聖馬獣さんに輓獣車を馬の代役として引いて貰い、人間種らしく輓獣車のキャビンに乗り込みマルアスピー村を出発した。
最初の目的地は、マルアスピー村から南へ61.6Km離れたコルトの町だ。計画では3時間進み1時間休憩し1.5時間進み昼過ぎに到着。入出通行管理手続きは、父の士爵位号を遠慮せず使い、手続きの列に並ばずに優先処理して貰い町に入り、昼食を楽しむ予定になっていたのだが、2時間もかからずに到着してしまい、俺達は暇を持て余す事となった。
王道中央街道は、王都モルングレーと東の海の玄関口貿易都市フォーラムを結ぶ総距離324.8Kmの大街道だ。道幅は13.2mで、車両専用道の上り4m下り4m大型のコーチやキャビンが余裕で行き違える事が出来る。車両専用道の両脇には2.6mの歩行者専用道がある。車両専用道の路面は地属性魔術で岩盤が敷かれ中央が少しだけ盛り上がる様に勾配が付けられ水捌けが良い仕様になっていて、歩行者専用道は白い玉砂利が敷き詰められている。そして、街道沿いには、鉱山都市ロイ、コルトの町、マルアスピー村がある。
――― コルトの町 輓獣車両停車場
≪カサカサカサカサ
「えっと、パマリ侯爵家の家族は・・・っと」
俺は、今朝出発の前に母から受け取ったメモ用紙を広げた。
「ねぇロイク何をしているの?」
「予定より3時間以上も早く到着しただろう。てっ言うか、移動中のキャビンの中で準備する予定だった、コルトの領主一族への贈物がまだだから、今の内に容易しちゃおうと思ってね」
「ふ~ん・・・それ、メアリーママさんのメモよね?私にも見せて」
「あぁ~良いよ」
≪カサ
「この街って、今はパマリって侯爵家の領土なのね・・・」
「精霊・・・マルアスピーさ・・・ま・・・。前は、この街はどんな感じだったんですか?」
「フフフッ・・・様はいらないわよ。早く慣れてくれないと夫婦なのに周りに変に思われてしまうわ」
「はっはぁ~」
「ここコルトは、私の記憶では、この世界で最も発展した人間種達の集落だったわ。その頃は、ゼルフォーラ大陸全土を統治していた王国の中心だったはずよ」
「この大陸全土を統治する王国があったんですか?凄いですね・・・」
「メモに書いてある王族の苗字は同じみたいだから、全土を統治した王国の子孫達が、今のゼルフォーラ王国を統治しているのかもしれないわ」
「精霊樹の精霊として自然界の流れを監視する様になってから、自由に外を見て周る事が難しくなったんですよね?」
「私の前任だった母が精霊樹の精霊を止めてしまってからはそうね」
「今って、こんなのんびり旅行何てしてて大丈夫何ですか?」
「世界創造神様公認の巡礼新婚旅行なのよ・・・例え精霊王様であっても文句を言えないはずよ」
「そうなんですね・・・」
「それで、この街の領主一家には何を贈るつもりなの?」
「ほら、親父が言ってただろう。闇炎牙狼の毛皮は希少価値が高い高級な毛皮だから、喜んで貰えると思うって」
「それなら、準備も簡単よね。侯爵邸に行く前に、コルトの大聖堂に行きましょうよ。・・・ところで、男性にも贈物をするのよね?」
「女性にだけ贈ったら変に思われるだろうからね」
「それなら、16人分の毛皮って事で良いのかしら?」
「悩んでたのはそこなんだよ・・・王都に滞在中の侯爵様と、この街に滞在中の第1夫人の2人にはコート加工した物を贈って、後は少し多めに毛皮を渡そうかなとか・・・」
「人間種達の贈物の文化って複雑なルールがあるのね」
「ルールか・・・そうだね、変な物を贈ると逆に敵対される事もあるらしいからそうかも」
「あら?」
「どうかしましたか?」
≪ガサゴソ
「ここ」
俺は、彼女が指差したメモ用紙の場所に視線を向けた。
「パマリ侯爵の第2夫人のマイラって人間種と、侯爵の長男で次期侯爵のセイズマンって人間種の奥さんでバートリーって人間種は実姉妹みたいね。ほら、父親がコルトの町を拠点にする奴隷商ドックって」
「本当だ・・・奴隷商って本当にいるんだね」
「ん?奴隷商の方じゃないわよ。侯爵の夫人は第1夫人だとしても、次期侯爵になる長男の夫人のお姉さんが、現侯爵の第2夫人なのよ。人間種はこの手の家族問題で戦争を繰り返してきたのでしょう?」
「えっと、言ってる意味が分からないです」
「つまりね。ここコルトはパマリ家の領土として安定している様に見えているけれど、領主の一族には2つの勢力が存在しているってこと」
「ふ~ん・・・結局のところ、俺、どうしたら良いかな?」
「そうねぇ~・・・現状を理解する事は可能なのだけれど、そこから人間種の反応を推測する事は私には無理よ。だって、私、別に人間種に興味無いもの・・・」
「う~ん。こういう時に神様がいたらなって思うよ」
「・・・ロイク。貴方にとって創造神様って存在は・・・・・・。あっ!やってみたらどう?」
「何を?」
「あ・な・た、の【タブレット】で創造神様に文字を届ける事が出来るのでしょう?送ってね!って神授もある訳だから試しに届けてみたらどう?」
「いや、神様がいたらなって言葉の綾だから、こんなくだらない事で神様の時間を無駄に何て出来ないでしょう。・・・考えただけで眩暈がするよ」
「でも、送ってねって神授された訳よね?おはようございます。こんにちは、こんばんは、おやすみなさい。何て挨拶だけ届けるよりは、適宜に難しく無くて、それでいて貴方にとっては難解な問題が良いのではなくて?」
「・・・」
悩める俺を、彼女は柔らかな表情を見つめている。
≪パチン
突然、彼女は自身の胸の前で左右の掌を音が鳴る様にぶつけ重ねた。
「決定。私、夫婦の事で教会に行きたいってさっき言いましたよね。夫婦の件で貴方が疑問に思っている事を神様にお伺いする序でに、侯爵家の御家事情。これも端的に言えば夫婦の問題ですし、まとめて聞いてしまいましょう。それでは、【タブレット】を出してください。ほら、早く!」
「は、はい・・・『【タブレット】発動』≫」
≪WELCOME ≪可愛い女の子の声≫
≪共鳴入力認証向上プレログラムの更新を開始します。
*******≫版≪*09:27*******
KAMI ver.1.02 - 4075-5-22-14:21(前回)
Kami ver.2.00 - 4075-6-1-9:31(更新予定)
≫≫≫≫ ≫≫ 更新中
しばしまて
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「何か強化しているみたい」
「1日3回。用事が無くても朝昼晩は【タブレット】を使ってるのよね?」
「習慣付けしろって言われたしね・・・。まっ、09:31に終わるみたいだから、後4カウン位かな」
「共鳴入力認証がどうこうって言っていたわよね?その版とロイクが共鳴するのかしら?」
「触れるのも入力出来るのも俺だけだしそうだと思うけど」
≪更新中の時間を有意義に活用しましょう。時は金なりです。
「え?」
タブレットが語り出した。
≪新機能の説明を開始します。【共鳴入力】とは、精霊スキルや聖獣邪獣スキルの【レソンネ】に近い状態でマスターロイクと私を1つに繋ぎ、今迄の入力方法より迅速かつ的確に私を操作する事が可能になる入力方法です。リンク状況が飛躍的に向上する為、視線・声・手による入力時の誤操作を、思考感情を随時読み込む事で回避する事が可能になります。更新が完了します。画面と音声の案内に従い私宛にメールを送信してみましょう。更新が完了しました。表示します。
*******≫版≪*09:36*******
N-Kami ver.2.00 - 4075-6-1-9:36(更新完了)
【 【音声入力開始】】
※音声入力認証レベルをMAXに更新※
【 【視認入力開始】】
【 【思考入力開始】】
※視認・思考入力認証を共鳴認証へ移行※
【共鳴認証】
※五感+一感(神気)による操作性能強化
快適なタブレット生活をサポートします※
***********************
≪世界創造神様へメールを送る。を、頭の中で思考してください。
えっと、神様にメールを届ける作業をしたい・・・って、考えると良いのか?
『傍から見てると面白いわよ・・・ロイクとタブレットって』
独り言よりはましだと思うけど・・・
*******≫版≪*09:36*******
差出人:Roiku Charrette,Maruaspie Charrette
宛先 :KAMIsama
件名 :パマリ家の御家事情と2人の新婚生活
本文 :個人のプライバシー情報が含まれる為
内容は神様のみ解読可能。
***********************
≪この内容を神様に送信しますか?
「え?神様に届けるも何も、伺いたい俺が内容を理解してないんですが・・・」
「確かに【レソンネ】みたいだわ。ロイク。貴方は自分で思っているよりも心や思考の処理速度が速いのよ。例えば、さっき私の胸を見てたでしょう」
「えっ?は・・・はい・・・」
「あんな事やこんな事を一瞬だけいっぱい考えて、直ぐに私を精霊様だからって、心を落ち着かせて大切に思ってくれていたでしょう」
「・・・」
「タブレットと共鳴してるのよ。神様に届けたい内容の件名を読んだ瞬間に、心が大量の思考を放出していたわ。私に届いた物と同じ内容のまま届くのなら問題無いと思うわよ」
「・・・因みに、どういった内容で・・・?」
「フフフッ。いやらしい物では無かったし届けてみて神様からの反応を待ちましょう?ロイクは自分の心が信用出来ませんか?」
「・・・分かりました。これを、届けましょう」
≪送信しました。
「って、はや・・・」
≪メールを2件受信しました。画面に表示します。
*******≫版≪*09:38*******
差出人:KAMIsama
宛先 :Roiku Charrette
件名 :パマリ家の一族
件名 :精霊と人間の愛
【プレゼントBOX】を確認してください。
***********************
≪神様からのメールを2件確認した後、【プレゼントBOX】の確認を行ってください。
「随分早いわね」
「そうですね。まずは、パマリ家の一族に対しての神様からの助言を確認してみますか?」
「そうね」
≪画面に表示ます。音声案内に従い新機能の確認をお願いします。
*******パマリ家の説明*********
所領:パマリ侯爵領コルト及び周辺地域
【領主】
ステファン・パマリ侯爵 71歳
【正妻】
ミント・パマリ 67歳
※実家:アヴィル侯爵家※
【側妻】
マイラ・パマリ 43歳
※父親:奴隷商人ドック※
【次期侯爵】
セイズマン・パマリ 46歳
※正妻嫡出子:侯爵家長男※
【次期侯爵正妻】
バートリー・パマリ 41歳
※父親:奴隷商人ドック※
【王国軍王都騎士団第3師団団長】
【勅令叙勲:男爵位及び騎士爵位】
ジェルマン・パマリ 44歳
※正妻嫡出子:侯爵家次男※
【男爵騎士正妻】
マリア・パマリ 38歳
※実家:スラリス辺境伯爵家※
【家臣男爵正妻】
ダリア・ボルニ― 39歳
※正妻嫡出子:侯爵家長女※
【家臣男爵家当主】
ワルテール・ボルニ― 37歳
※外戚一族※
【半爵】
トランプ・パマリ 25歳
※側妻嫡出子:侯爵家三男※
【侯爵家令嬢未婚】
イザベラ・パマリ 17歳
※側妻嫡出子:侯爵家次女※
【次期侯爵の長男】
ジョージ・パマリ 19歳
【次期侯爵の次男】
アンガス・パマリ 16歳
【勅令叙勲:男爵の長女】
アリス・パマリ 19歳
【家臣男爵の長女】
パール・ボルニ― 18歳
※外戚一族※
【家臣男爵の次女】
エマ・ボルニ― 16歳
※外戚一族※
【商人・奴隷商の主人】
ドック 63歳
※長女は侯爵の側妻※
※次女は次期侯爵の正妻※
※外戚一族※
【パマリ侯爵家筆頭執事】
トッド 55歳
※宮廷魔術師※
【コルト領貴族領軍隊長】
アームストロング 34歳
※槍士※
≪勢力関係≫
パマリ領コルト統治勢力
・侯爵正妻の実家アヴィル侯爵の勢力
※パマリ侯爵正妻+アヴィル侯爵家※
・次期侯爵と侯爵側妻の勢力
※奴隷商人ドック等のコルト町の商人※
・ボルニ―家臣男爵の勢力
※パマリ侯爵家古参の家臣※
注意点:三竦み状態にあり安定中
王都パマリ侯爵家の勢力
・パマリ侯爵
※パマリ侯爵家古参の王都家臣※
・侯爵次男勅令叙勲男爵
※王国軍騎士団と貴族領軍の騎士達※
******パマリ家の説明おわり*******
≪助言①です。三竦みによる均衡が保たれています。ミント・パマリ侯爵第一夫人(67)。セイズマン・パマリ次期侯爵(46)。ワルテール・ボルニ―家臣男爵(37)。其々に会い贈物を直接渡す様にしましょう。
≪助言②です。また、ジェルマン・パマリ勅令男爵騎士(44)は妻子を連れコルト町に滞在中です。6月末日を考慮し親交を深めましょう。
≪助言③です。本日の予定表は、2つ目のメールを確認後、画面表示及び音声案内を開始します。
*******≫版≪*09:50*******
差出人:KAMIsama
宛先 :Roiku Charrette
件名 :精霊と人間の愛
愛の確かめ方。
手段方法は、精霊も人間も同じです。
夫婦は信頼し支え合いましょう。
新たな命を授かるまでは、
以前の道具と今回の道具を
随時オート補填補充します。
遠慮無く使ってください。
亀等の滋養強壮精力増強素材の為のレシピも
更新してあります。
尚、私が操作した際の素材等は消費しません。
それでは、プレゼントBOXを確認してください。
***********************
≪プレゼントBOXから道具管理へ道具を移動しました。助言④です。移動した道具は...
*******プレゼント内容説明*******
1.【ロイヤル赤マムシドリンク】10本
※女性が飲んでも大丈夫※
※安心安全のmade in Japa〇です※
2.あんな時そんな時こんな時大きく元気に
頑張れる神様印の【バイア〇ラ】24錠
※製法レシピ追加済※
※安心安全のmade in Japa〇です※
3.世界創造神様から手紙9通
※適切な時期にタブレットより案内※
4.素材がタブレット内に不足していました。
補充し加工を行いました。
【補充素材】
①精霊の絹糸 無限
②精霊の金糸 無限
③地水大牙狼の最高級毛皮 100枚
【加工済】※採寸対象者の専用装備※
①ミント・パマリ採寸【神話の外套】
地水大牙狼と闇炎牙狼
大樹髭大陸亀と精霊の絹糸と他
≪効果≫
・地・水・火・風・光属性耐性50%UP
・聖属性恩恵効果30%UP
・邪・闇属性耐性60%UP
・メンテナンスフリー
・*********
②マイラ・パマリ採寸【御伽噺の外套】
③バートリー・パマリ採寸【御伽噺の外套】
地水大牙狼と闇炎牙狼
兎耳狼と精霊の金糸
≪効果≫
・地・水・火・闇属性耐性60%UP
・メンテナンスフリー
・*********
④ダリア・ボルニ―採寸【大地の外套】
闇炎牙狼と大地牙狼
大樹髭大陸亀と精霊の絹糸と他
≪効果≫
・地属性吸収レベル3まで100%吸収
・地属性耐性100%
・水・炎・風・闇属性耐性30%UP
・メンテナンスフリー
・【俊足】レベル3付与
⑤トランプ・パマリ採寸【闇炎牙狼のマント】
⑥ワルテール・ボルニ―採寸【闇炎牙狼のマント】
⑦イザベラ・パマリ【闇炎牙狼のマント(白)】
闇炎牙狼と森猪の革
兎耳狼(白)のみ
※JOB・NBTの2人には※
≪効果≫
・炎・闇属性耐性30%UP
・状態異常【毒】【精神】【混乱】回避
⑧セイズマン・パマリ採寸【闇炎牙狼の魔導衣】
⑨ジョージ・パマリ採寸【闇炎牙狼の魔導衣】
⑩アンガス・パマリ採寸【闇炎牙狼の魔導衣】
⑪パール・ボルニ―採寸【闇炎牙狼の手袋】
⑫エマ・ボルニ―採寸【闇炎牙狼の手袋】
闇炎牙狼と闇牙狼と森猪の革
≪効果≫
・炎属性魔術レベル+1
・炎属性耐性30%UP
・闇属性耐性50%UP
・状態異常【毒】【精神】【混乱】【沈黙】回避
・【MP】+100
⑬ステファン・パマリ侯爵 採寸
【剛健の腕輪】と【永寿の外套】※同時装備時※
大樹髭大陸亀と精霊の絹糸と他
大地竜・狂暴とリゾリスの球根
≪効果≫
・状態異常【即死】【毒】【睡】【麻痺】回避
・魔術攻撃レベル5以下無効
・特化攻撃レベル5以下無効
・地・水・火・風・邪・闇属性耐性80%UP
・邪・闇属性魔獣に対し不可視
⑭ジェルマン・パマリ 採寸
【聖の指輪】【邪の指輪】
大樹髭大陸亀とリゾリスの球根
大地竜・狂暴とリゾリスの球根
≪効果≫【聖の指輪】
・【HP】回復魔術:聖属性魔術レベル2付与
※スキル名【天使の輪】
:約100回復、【MP】消費25
・【HP】最大値300%UP
・状態異常耐性50%UP
・地・水・火・風属性耐性50%UP
≪効果≫【邪の指輪】
・【MP】最大値200%UP
・状態異常耐性50%UP
・邪・闇属性耐性50%UP
・【STR】+100
⑮マリア・パマリ採寸【俊足の外套】
⑯アリス・パマリ採寸【俊足の外套】
地水大牙狼と闇炎牙狼
兎耳狼と風魔鳥
≪効果≫
・スキル【俊足】レベル3付与
・【AGI】+30
・地・水・火・風・闇属性特化レベル+1
・地・水・火・風・闇属性耐性50%UP
・矢の飛距離20%UP
*****プレゼント内容説明おわり******
...です。助言⑤です。共鳴情報より新たに2つの武具を製作しました。確認してください。
*【←Go←】**≫版≪*09:58******
≪装備者指定武具≫
【加工・全】【マテリアル・クリエイト】使用
自動加工で完成した武具に神気付加しました。
【大樹撫子の外套・思慕】
①マルアスピー・シャレット限定装備
②所有者:夫婦
③神気聖属性強化※聖属性魔法特化2倍※
④全属性耐性50%UP
⑤対の武具【大樹撫子の外套・鈍感】の元へ
制限される事無く転位可能
⑥所有しているだけで補正効果反映
⑦おまけ、淡い撫子色を更に薄くしました
⑧ファーを紡ぎスリムアレンジ済
⑨ロイク第1号武具特典【GMP】+1
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「武具【大樹撫子の外套・鈍感】を表示」
≪表示しました。
*【←Go←】**≫版≪*09:59******
【大樹撫子の外套・鈍感】
①ロイク・シャレット限定装備
②所有者:ロイク・シャレット
③神気聖属性強化※聖属性魔法特化2倍※
④全属性耐性50%UP
⑤対の武具【大樹撫子の外套・思慕】の元へ
制限される事無く転位可能
⑥所有しているだけで補正効果反映
⑦おまけ、透明化処理済、360日対応
⑧ファーを紡ぎスリムアレンジ済
⑨ロイク第2号武具特典
スキル【Baiser】を追加神授
******************【↓Go↓】
≪プレゼントBOX確認は以上です。本日の予定を画面表示及び音声にて説明します...
******神様作成本日の予定表*******
1.10:22。男がキャビンまで来ます。
①子供達が居なくなった。
見かけていないかと質問される。
②【タブレット】を発動させ、
コルト川下流の湿地帯から救います。
2.11:30。大聖堂に行きましょう。
①侯爵第一夫人と話しましょう。
②正体を隠した者は真実を隠すだけです。
③前任者は愛を語ります。
3.13:00。次期侯爵に会いましょう。
①侯爵邸には嘘が舞う。
②【タブレット】を発動させ、
湿地帯の魔獣の群れを教えましょう。
4.15:10。冒険者探検家協会コルト支部へ行きましょう。
①獣人族の女性の受付カウンターで
挨拶をしましょう。
②奴隷商の店を見学しましょう。
5.貴族領軍と領主一族の若者が
帰宅しません。
①18:00。救援隊に協力する事を
命令されます。断りましょう。
②18:10。救援隊に協力する様に
頼まれます。快く引き受けましょう。
③【転位】【フリーパス】で移動し
18:30までに侯爵邸に戻りましょう。
6.以降は会話と食事です。侯爵邸に、
一泊を進められます。断りましょう。
7.前任者と嘘と正直者と愚か者に
1日で会う方法です。頑張りましょう。
***********************
...以上です。
「神様からの御指示ですし・・・」
「精・・・マルアスピーさ・・・。凄く細かい様で大雑把な指示だと思いませんか?」
≪あと10ラフンで、現在地に身分を隠した男が現れます。これより【タブレット】は不可視モードに以降します。助言⑥です。冒険者探検家協会では、ギルドカードを作成しましょう。第三者とのパーティー編成が多い1日になります。スキル【オペレーション】と【タブレット】と【ギルドカード】の使い分けを学ぶ良い機会です。また、日が変わる時点でロイク&マルアスピーのパーティーに入ったままになっている者は仲間です大切にしましょう。
「あっ消えた・・・」
「あら、本当に見えなくなったわ・・・気配も無いけど・・・あるの?」
「えっとね、俺の右目から60cm位離れた場所に浮いてるみたい」
「あなたと動く様になってから、人間種達の世界と神様の世界を体験する様になって、飽きなくて楽しいわ」
「・・・」
彼女は良くも悪くもポジティブだ。俺は、あの襲撃の日に死にかけてから、今日までハッキリ言って自分の置かれている状況を把握しきれていない。まずは、今日やれる事をきちんとこなすしかないか。
「贈物って、会うタイミングで渡すと良いと思う?それとも、今日は終わりの方で侯爵邸で食事らしいし、その時に集まってる皆に渡して歩いた方が良いと思う?」
「レアレベルの高い物ばかりだった事が気になるわ。神様が意味も無く神授で効果を追加してロイクを通し人間種に渡す何てしないと思うのよ・・・会うタイミングで随時渡した方が最終的に良い結果になるような気がするわ。神様も随時って・・・」
「なるほど・・・そうするよ」
≪ジャッ ジャッ ジャッ ジャッ
俺達のキャビンに向かって歩いて来る足音が聞こえて来た。
「済まないが、訪ねたい事がある。君等は今朝入出管理を通った旅人かい?」
俺は、キャビンの戸を開け顔を外に出しながら、
「そうですが、どうかされましたか?」
「子供達を探しいます。まぁ~16歳以上なので大人ではあるのですが、魔術を覚えたばかりの子達でして」
「ホラ、ロイク。予定表!予定表」
「ん?これは失礼致しました。奥様でしょうか?」
「はい。私はマルアスピーと申します。彼は旦那様のロイクです。新婚な物で、そろそろ大聖堂に登録しに行こうかと話をしていたところです」
「おぉ~、これはおめでとうございます。邪魔する気はなかったのですが・・・」
えっと、確か【タブレット】で探して救出するのが予定表の指示だったよね・・・
『ロイク。今日は【レソンネ】が、私ともタブレットとも重要になると思うの。サポートするから頑張りましょう』
ありがとうございます。
『フフフッ』
「大聖堂は今日中に行ければ良いと思ってますので、居なくなった子供達を先に見つけましょう」
「ありがとうございます。ですが、足取りが全く分かっていません。領軍総出で探してはいるのですが・・・」
「領軍ですか・・・居なくなった子供の名前と特徴を1人だけでも教えていただけませんか?」
「それが・・・貴殿を信用していない訳では無いのですが」
「兵士さん」
「奥様。何でしょうか?」
「旦那様は、警戒、索敵、調査が得意なんです。それに、士爵家の者でもあります」
「士爵様でしたか、これは大変なご無礼を」
「士爵は父で、俺はただの狩人です」
「・・・LBTの狩人ですか。なるほど・・・・・・領軍に所属する若い兵士も数名同行している可能性があります。その者達の名でも良いでしょうか?」
「構いませんよ。それでは、『【タブレット】可視化:場所・俺の目の前30cm』≫」
『あ、見えたわ』
「同行していると思われる兵士の名前と、申し訳ないのですがこれから使うスキルを理解していただく為に貴方の名前もお聞きして良いでしょうか?」
「はい、私の名前は、アームストロングと言います。パマリ侯爵領コルト貴族領軍私兵隊長を務めています。同行している兵士の名前は、チャールズです。私と同じで貴族領民の出で苗字はありません。年齢は今年19歳になるはずです。髪は、」
「情報はそれだけで大丈夫です。タブレット。アームストロングさんに対して可視化」
≪了解しました。表示します。
「名、な、な、何ですか・・・これ?」
「俺の神授スキルです。版に浮き上がる絵を見ていてください」
「は、はい!」
「コルト町の地図を表記」
≪コルト町を表記しました。
*******≫版≪*10:36*******
≪コルト町の地図表記中≫
***********************
「アームストロングさんとマルアスピー・・・さ・・・マと、俺を地図に表記」
≪表記しました。
「あ、・・・私が今居る場所と地図と思われる絵の場所が・・・これは・・・」
理解の早い人で助かったよぉ~
『フフフッ』
「えっと、コルト町の貴族領軍所属のチャールズさん18歳位を表記検索して」
≪・・・・・・表示しました。画面表示及び音声案内を開始します。コルト町からコルト川の下流方面へ約10Km。王都中央街道と河川側の間に広がる湿地帯にいます。
「皆、無事なのか?」
≪・・・
「俺のスキルはこんな感じです。信用していただけましたか?」
「チャールズとは別の者の状況は分かりませんか?」
「それでしたら、チャールズさんを中心に湿地帯の中に居る人間全員を名前とJOBとレベルで表記」
≪・・・・・・表示します。該当者は22名です。音声案内を開始しますか?
「あら~・・・ロイク見て。パマリさんが沢山」
「なるほど。領主家の者達が居なくなったから慌てていたんですね」
「・・・はい。外の怖さを知らない方々でして・・・至急、詰所に戻り兵を整え保護に向かいます。ご協力ありがとうございました。後ほどお礼のあいさつをしに伺いますので、今はこれてに・・・」
「あ、ちょっと待ってください。10Kmの距離を兵士が馬で今から向かっても往復では時間もかかるでしょうし、なにより兵士が大量に動いてしまっては目立つと思います」
「ですが・・・数人で保護しに行っても何か合ってからでは対応出来ませんので」
「俺の神授スキルで直接迎えに行ってコルトに帰って来ましょう」
「はぁっ?」
『ねぇ、ロイク。湿地帯から救う事は指示だけど、転位とかって指示はここには無いわよ』
あれ?そうだったっけ?でも、次の話に集中する為にも、この件は解決しておいた方が良くない?
『ふ~ん。それも一理あるわね。スキル【転位】って事で話を進めましょう。【フリーパス】は知っている人が少ない方が良いと思うし』
それじゃ
「アームストロング隊長。俺のスキル【転位】で一気に彼等の元に移動します。」
「直接というのは、転位スキルの事だったんですね・・・王宮や学芸院で雇って貰えそうなスキルが2つも凄いです・・・」
・・・
「俺達ギルドカードを持って居ないので、本来なら、役場や教会でパーティー編成固定の手続きが必要なんですが、今日は俺のスキルでアームストロングさんを強制的に俺達のパーティーに編成します。問題ありませんか?」
「?・・・そんな事も出来るんですか?」
「緊急事態なので仕方なくです・・・内密にお願いします」
「領主一族の方々の救援が優先ですから、お願いします」
「それでは、『【神眼・万物限定・オペレーション】』≫」
えっと、アームストロングさんのパーティーを・・・
「隊長がリーダーのパーティーから外します」
「本当に何か見えて作業してるんですね・・・お願いします」
パーティー解散だと他のメンバーが混乱するかもしれないから、隊長の次にレベルが高い人にリーダーを移して、脱退っと。
「今、脱退させました。次は俺がリーダーのパーティーに入れます」
俺の方からパーティー加入要請をアームストロングさんに飛ばして・・・あ、来た。加入するっと。
「さて、それでは救援に向かいましょう」
「あの・・・」
「どうしました?」
「あ、いえ、何でもありません。それではスキル【転位】を宜しくお願いします」
マルアスピーさ・・・マルアスピーも一緒に【転位】で行く?ここで待っていても良いけど
『夫婦はいつも一緒に支え合う様にって神様からメールを貰ったばかりよ。神様との約束をもう破る気なの?』
直ぐ、戻るし・・・
『冗談よ。フフフッ』
「スキル【転位】発動」
わざと、分かる様に・・・声を出して!
『そうね、無詠唱は怪し過ぎるでしょうからね』
俺達は空気の中に溶け込む様に姿を消した。