表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
1219/1227

8-172.5 創造神様が変更した神の色々 ⑤

 残念さ二割増しの美女神(ビジョ)フォルティーナの顔を正面から見ないように気を付けながら、あくまでも祈りの場の規模という体を崩さずに話を進めていく。


 上納金は全ての祈りの場で同時に祈ることができる祈願者の総計でランク付けされている。


 これでいくと、フォルティーナは頑張っても星五ランクくらいの神様ということになる。上納金の金額は一年毎に銅貨一枚。


 何処の時の理に従えば良いのかについては不明なままだ。


 居を構えていない祈りの場の上納金は居を構えた祈りの場の最低二倍から最高十五倍。


 ランク付けによって金額が定められているのに?


 工房ロイスピーの共同オーナーマルアスピーは味と価格と接客と衛生面には兎に角厳しい滅茶苦茶気を配る経営の鬼もとい精霊様だ。彼女曰く。

「ねぇロイク」

「はい何でしょうか・・・」

「規模のランク付けなのだけれど、居を構える神道関連施設内にある聖礼拝や礼拝を捧げる場所単体のことではないのかしら?」

「うーん、でもそれだと神界在住の大きな影響力を持った神々様方やフォルティーナみたいにイレギュラーな神々様方の上納金は(ゼロ)、上納金を課せられない神々様方ばかりになっちゃいませんか?」


 フォルティーナと俺と、マルアスピーと俺と、フォルティーナとマルアスピーの話を沈黙を以て静かに聞いていたchefアランギー様曰く。

「その件なのですがっ、はい。世界創造神様からフォルティーナ様に対する特例措置を預かっておりますですぞぉー。この特例措置なのですがっ、神界在住の神取り分け新制度における格位上級神以上に対し個別に丁寧に対応したものになっているようでして、不肖このアランギーにまでおっと、・・・先ずはフォルティーナ様への特例措置を」

「早く言うね」

「・・・あ、あの皆々様方の前で読み上げてしまっても宜しいのでしょうか?」

「アタシにとって不利益となる物だった場合は聞かなかったことにするから問題ねいね」


 相変わらずのふてぶてしさ。この図太く厚かましい感じはいったい何なんだろうな。


「差支えないのであればオホン。然らば失礼して読み上げさせて頂きます。・・・神授神宣である謹聴せよ。これは特例措置である。これは偏に運を司りし神への挙行である。明日は終わったら挨拶に来るように」

「げっ」


 フォルティーナの下品なゲッを無視して、創造神様から託された宣言つまり神託を続けるchefアランギー様。


「明日の(キタ)る日の対応と監査の執行の立ち合いをちゃんとできたら下界コルト分の上納金は免除します。これは追加の報酬である」

「はぁ~ん? コルト分だけ免除とはいったいどう言うことだねっ!!」

「明日以降も励むように。管理神(カンリシャ)の邪魔をせず真摯な姿勢で向かい合い協力し続けるように。家族の財産だからといって共有の財産だからといって私物化しないように。下界コルトの時の理内において三ヶ月に一度位は顔を見せに来るように。一ヶ月に一度位はあぁフォルティーナポートに招待するように。帰省と招待をワンセットとし一度目の履行を以て他界における上納金を一ヶ月間免除します。履行し続ける限り上納金を課すことはありません。是により運を司りし神への上納金に限り納めるタイミングを一年毎ではなく一ヶ月毎とします。以上」


 ・・・chefアランギー様、創造神様から預かってるなら預かってるで先に言ってくださいよ。スゲェー無駄な時間をスゲェー無駄に使っちゃったじゃないですか。

貴重な時間をありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ