8-172.5 創造神様が変更した神の色々 ②+③+④
下界に居を構える神様はそんなに多くない。それこそ一割にも満たないらしい。
ただ、居は構えていないが祀られていることは多々ある。知ってか知らずかその神様のみぞ知るケールが非常に多い。
下界に縁も興味もない干渉する気など一切ないにもかかわらずそれなりに有名な神様ともなると勝手に祀られてしまっていることがある。そんな神様に祀られているから上納金ね。と、上納金を課すのは酷過ぎる。と、創造神様も同じことを考えたに違いない。
だからだろう。
神統譜で管理されている神界在住の神様が気まぐれを起こして下界に干渉する場合、行使可能な神気には制限が課せられる。課せられる制限は、下界に干渉する場合その神様が保有する神気の三割まで。理に干渉する場合は一割まで。
ただし、祀られている場所が存在する場合はその規模によって行使可能な神気の制限を緩和する。要相談。(要相談とはこれ如何に? だって知らないんですよね?)
上納金は免除、存在しない。と、変更点が一切ない。
そして、面倒なのはここから。神界在住で下界で祀られていることを認識している神様の場合だ。
かなり変わってしまっている。
変更前は認識する祀られた場所が存在する場合その規模を問わず行使可能な神気が制限されることはなく上納金も課せられていなかったが、変更後はその規模で上納金が課せられ行使可能な神気には千分の一厳しいと数十億分の一という物凄い制限が課せられることになった。
下界で暮らす神様に配慮した結果だとchefアランギー様は説明してくれたが、納める上納金を倍にするだけで制限が半分に十倍にするだけで十分の一に緩和されるという何とも言えないザル加減さについつい別の意図を邪推してしまった。
因みに、正式に居を構える下界に干渉する場合は、行使可能な神気が制限されることはなく。寧ろ嬉しい特例が認めらることになった。
居を構える下界に干渉する場合に限り、行使可能な神気の解放(創造神様が神気を貸し出し)を認める。
貸し出す神気は概ね二倍、特例で三倍から五倍。おもてなし後の家の神々様方はこの概ねか特例に更に御褒美が加わることになる。
下界において、居の種類は問わず居住の有無のみで行使できる神気の量や強さが大きく変わることになる。【GMP】の数値だけで判断すると痛い思いする時代がやって来る訳だ。
・・・さてさて、フォルティーナが気にしてるのは当然神気のことなんかじゃない。そう、気にしているのは、構える居の種類や居住の有無によって発生する条件次第では免除も有り得る上納金制度、自分が支払うことになるであろうお金のことだけだ。
「大社、社、小社、大神殿、神殿、小神殿、大神宮、神宮、御宮、御社殿、拝殿、祭壇、神棚、大寺院、寺院、教会、大聖堂、聖堂、礼拝堂、礼拝所、他にも沢山あるみたいでしたが流石に全部覚えきれなかったんで今はこれで勘弁してください。上納金が免除されるのは、祭壇や神棚と縁で結ばれたあっ石像や銅像とかもでしたね、それらを介して下界と縁深く結ばれた神域内に居を構える神様に対しては上納金は全額免除で、後は建物が建つ敷地内に設けられた祈りの場の広さに応じて上納金を納めることになる訳なんですが、フォルティーナはどうしてこれに納得がいかないんですか?」
「ロロロロロイク、君はアタシの神殿が・・・刺激の少ない神界で年金をいただきながらダラダラと怠惰を極めつつある連中よりも少ないとでも思っていたのかね」
下界に居を構える神様は物凄く少ないとは聞いたけど、結構居るような気がするんだよなぁ~。駄女神様もそうだけど結構な数の神様が世界中で随時信仰されててそれこそ祈りの場何て数え切れない程存在してる訳で・・・。
神様じゃないけど信仰の対象になっちゃってるケースもそれなりにある。
結局のところこの上納金の制度ってターゲットが曖昧というか、ハッキリ言って俺目線だとザル。
祈りの場の広さと言うか祈りの規模と解釈することもできる。祈りを同時に捧げることができる規模・・・フォルティーナのカジノなんちゃって神殿だと同時に祈れるのは頑張ってもせいぜい五人、少し前に一番規模の大きなスカーレットの大神殿で見かけた時はギャンブル目当ての信者が験担ぎの列を作って一人ずつ順番に祈りを捧げてはいたけど、スタッフから聞いた話では、煩悩献金なる個人的で邪な夢が叶うかもしれない可能性が幾許か上がるかもしれない信仰心とは別のところにある何かを済ませた後、一人ずつ祈りを捧げるのが運の神殿では常識らしい。基本的には同時に一人しか祈りを捧げない仕様にはなっているようだが、まっ今回のケースでは同時に祈りを捧げる規模祈りの場の広さ...... ~。
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世界創造神様が新たに設けた上納金制度
祈りの場の広さ=祈りの規模
※解釈が難しい※
―――規模のランク―――
☆★★★★★★★★★★★★★★=星1
祈願者=1人~5人
上納金=創造神錫貨3枚
☆☆★★★★★★★★★★★★★=星2
祈願者=6人~10人
上納金=創造神錫貨8枚
☆☆☆★★★★★★★★★★★★=星3
祈願者=11人~20人
上納金=創造神青銅貨1枚
☆☆☆☆★★★★★★★★★★★=星4
祈願者=21人~35人
上納金=創造神青銅貨5枚
☆☆☆☆☆★★★★★★★★★★=星5
祈願者=36人~60人
上納金=創造神銅貨1枚
☆☆☆☆☆☆★★★★★★★★★=星6
祈願者=61人~99人
上納金=創造神銅貨2枚
☆☆☆☆☆☆☆★★★★★★★★=星7
祈願者=100人~150人
上納金=創造神銀貨1枚
☆☆☆☆☆☆☆☆★★★★★★★=星8
祈願者=151人~299人
上納金=創造神金貨1枚
☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★★★★=星9
祈願者=300人~499人
上納金=創造神金貨2枚
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★★★=星10
祈願者=500人~999人
上納金=創造神金貨4枚
創造神銀貨1枚
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★★=星11
祈願者=1000人~1999人
上納金=創造神金貨10枚
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★=星12
祈願者=2000人~4999人
上納金=創造神金貨25枚
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★=星13
祈願者=5000人~9999人
上納金=創造神金貨50枚
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★=星14
祈願者=10000人~19999人
上納金=創造神金貨100枚
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆=星15
祈願者=20000人以上
上納金=創造神金貨200枚
Chefアランギー様の説明だけでは、年に一度上納金を納めなくてはならない。としか分からない。
―――注意―――
神界の通貨にも修正が入っている。
錫貨16枚=青銅貨1枚
青銅貨8枚=銅貨1枚
銅貨4枚=銀貨1枚
銀貨2枚=金貨1枚
金貨16枚=創造神虹貨1枚
虹貨16枚=創造神星貨1枚
増えたのは、創造神虹貨と創造神星貨通称星貨の二種類。
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「...... ~ ......とまぁ~こんな感じで上納金って言ってはいますがこれってかなり優しい制度ですよね。通貨の制度もそうですが家に物凄く配慮してくれてるし逆に儲けちゃって良いんですかってごめんなさいって気持ちでいっぱいになりそうです」
俺と言うか、フォルティーナの財産が爆発的に増えてしまったことで、もとからの大富豪数柱様方(詳しくは知らないが三柱らしい)と創造神様とフォルティーナだけで神界で流通する貨幣の九割強に至ってしまった。
俺が抱えていた銀貨以下は全て金貨に両替し、フォルティーナの神気強化作戦では金貨を大量に消費した。フォルティーナを引き取る際にも金貨をそれなりに支払っている。
にも関わらずだ。フォルティーナと俺の共有財産とフォルティーナの私的財産は増え続け昨日付(コルト下界の時の理において)で神界で流通する貨幣の四割にも達してしまったらしい。
創造神様から緊急メールが届き、金貨の上に虹貨その上に星貨を創造するから持ってるお金を可能な限り星貨に両替してね。十六で一のルールで両替だけど、フォルティーナとロイクの共有財産に限り、星から虹に両替する時は虹十六と金二と銀一、虹から金に両替する時は金十七にするから良いよね、フォルティーナを説得してね。宜しくね。って、だから変更になることは知っていた・・・けどまさかこのタイミングでまとめて来るとは思わなかった。
説得は簡単に出来ると思う。イヤ、寧ろ確実に出来る。しかもフォルティーナ個人の使途不明な財産もほぼ全て俺と共有の財産に切り替え明るい物に出来るだろう。
だって、銀から金へ金から虹へ虹から星へ切り替えて、使う時に金に戻すだけで儲かるから。守銭奴女神様ならイチコロだ。
上納金の話は両替の話で有耶無耶にすることも出来なくはないだろう・・・だがしかし、ここは堅実にゆったりどっしりと構えてダラダラと説得するところな気がする。
フォルティーナに限った話だが、運の神殿の祈りの場は世界各地にあるが合算したところでせいぜい星五の銅貨一枚。
フォルティーナは中空の池の神宮殿の一角に居を構えているが、そこはフォルティーナの所有ではないし祀られていない。祈りの場は当然存在しない。つまり上納金は発生しない。
上納金の対象は世界各地に存在する運の神殿内の小さな小さな一角。一つ一つがやっと星一程度の有様だ。住んでいない居の上納金は住んでいる居の二倍から十五倍。
・・・
・・
・
「...... ~ ......つまりですね。フォルティーナの場合、居を構えてる場所が特殊なんで、上納金が発生しない訳です」
「ほう・・・あれも偶には素晴らしいこともするものだね」
創造神様をまたアレ呼ばわりしてるし・・・。
「で、ここからが制度を都合良く解釈した場合の話になります。上納金は住んでる居の二倍から十五倍ってことになっています」
「あぁぁあぁぁなんとっ!! アタシは無料だから住んでない居の上納金もっという訳かね」
滅茶苦茶良い笑顔だ。タダとか儲け話の時だけしか見せないこの顔が実に勿体ない・・・。
「しかもですよ。この場合、星五の銅貨一枚ももしかしたら免除になってしまうかもしれません」
「い、い今アタシの耳に今までに一度たりとも聞いたことのない心地の良いそれでいて甘美で魅惑的なそれとなしに小狡い君の声が当たり良く初めて優しく響いたような気がしたね。・・・この初めての甘い囁きの本気度は如何程だね」
貴重な時間をありがとうございました。