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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
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8-170 来る日と奇跡の日と執行の日の前夜 -chefアランギー・公認の嫁・公認の許嫁・他多数- ③

 三つ目が。

「神はフォルティーナだけじゃないのにどうしてフォルティーナだけが働かされるのか。おかしな話過ぎて納得がいかないって話してましたが。寧ろ納得がいかないのは俺達の方です。今回の誓約もそうですが前回結んだ誓約に従って行動すのは当然のことですよね。創造神様との誓約は絶対だから嫌だって、だから今までは適当ぶっこいてはのらりくらりと回避して来たみたいなこと言ってたじゃないですか。それくらい締結したことに意味があるってことですよね。で、話を戻しますが、確かに神様はフォルティーナだけじゃないです。創造神様の御希望もあって当日は貸し切りにはしていませんいつも以上に賑わうことが予想されます。創造神様の御尊顔を一目だけでも、同じ空気をせめて一呼吸だけでもってあわよくばを考え押し寄せる観光客でごった返すと思われます。幸いなことに観光客は神様と天使族のみなんで突然消滅しちゃうとか大惨事にはなりません。それにおもてなし要員の半数以上が神様です。フォルティーナが言うように神はフォルティーナだけではありません、それに関しては間違いありません。で、さっきも言いましたが、フォルティーナが来る日と執行の対応で齷齪している頃、俺達も同じように楽しみながらも齷齪している訳です。寧ろ俺達の闘いはその前からそれこそ朝食(プティデジュネ)から始まっています。しかもですよ、フォルティーナは二十三日だけですが、俺達は次の日とその次の日も楽しみながらも齷齪おもてなしをしつつ、来る日以降の対応もしなくてはいけません。フォルティーナは来る日以降の復旧復興とか管理を手伝ってはくれないんですよね?」


「当然だね。下界のことは下界の存在がやるべきだね。大概のことはそれでまかり通ることになってるね。理もそれを望んでいるはずだね。個が自立する世界、良くて見守るだけの神に頼らず自らの足で歩み続ける世界。それこそが下界のあるべき姿だね」

「ようは手伝いたくないってことですよね。それならそれで良いんですけど、ホントにそれで良いんですか?」


「何がだね」


 ・・・貴女神様(コイツ)ホントはかなり優秀だし滅茶苦茶出来る神様なのにどうして学ばない。と言うか、学べないんだ?


「俺が言ってしまった瞬間からもしかしたら自発的な行動ってフラグが折れてしまうかもしれませんがホントに良いんですか?」

「だから何だね、勿体ぶってないでサッサと言うね」


 ・・・まっいっか。

「誓約とか創造神様に言われてからじゃなくて、率先して自発的に協力したり手伝ったり知恵を貸したりしたら、創造神様は基本的にフォルティーナの行動を見守ってくれている訳ですから何か良い方向で反応があるとは思いませんか?」

「そういう考え方もたまにはありだと思うね。・・・なるほどだねっ!! ロイク、君がそういうつもりでいるならばアタシにも考えがあるね。予約は早い方が良いと相場が言ってたね」


 相場が言う訳ないが、取り合えずスルーしておこ。


「ロイク。ここに居る皆が証人だね。今からアタシが話すことは摂理への行使、是即ち神権の執行、何人もこの神宣に抗うこと叶わず。・・・ここに宣す。来る日に起因する新生コルトの環境面における物質的安定までを面倒みてさしあげましょう。ですので、月と地と海を安定するその日まで予約します。期間は未定期間中の干渉は神罰を以て償いとします。以上だね」


 煽っておいて何だけど、ホント極端な人だよな。まっ何か安定させてくれるみたいだし悪化しないなら何でも良いや。


「なるほどなるほどなぁ~るほどっ、であるならば」


 パンパンッ。

 chefアランギー様のパルマセコが響くと皆の手元にもう一枚紙が現れた。


「フォルティーナ様とパトロン殿には、下界コルト管理委任契約書兼下界コルト循環環境物質安定保全誓約書を。私達には世界創造神様に提出する証人申請書を。それでは皆さん、サインをお願い致しますですぞぉ~、はい」

「ちょ、ちょっと待つね。まだ終わってないね。残り二つそっちの方が問題だとアタシは思っているね、ロイクそれについて君の考えを是非とも聞かせて貰おうじゃないかね」


 チッ、どさくさに紛れて締結しちゃおうと思ったのに残念。

貴重な時間をありがとうございました。

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