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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
1210/1227

8-166 来る日と奇跡の日と執行の日の前夜 -プリフェストの今- ①

・・・

・・


 初見の精霊様との挨拶も恙無く終わり、クラ―ラ様とドゥーミナ様と精霊王様と勿論マルアスピーも交えて、おもてなしの最終確認と情報の擦り合わせを行っていると精霊王様がちょっと気になる話を口にした。


 最近ますます血色が良くなって肌とか髪の艶がヤバいことになっている精霊王様。


 この目の前のキラキラ輝く貴公子さながらの好青年体には雲孫どころかもっと先の子孫まで存在する。


 もう忘れてしまったらしいが百近い数十億年前に精霊王の地位を継いだは良いが、最近まで代り映えのしない日々が延々と続き「そろそろ頃合いだな、もう良いかな」と思うことが多くなっていたそうだ。


「でもね、居ないんだなこれが。あっ後継者ね後継者。・・・深刻な問題なんだ、僕等の世代が優秀過ぎて他は霞か出涸らしか何て揶揄された時期もあったくらいでさ。余りに優秀過ぎて僕以外は皆神になってしまったくらいだから謙遜は嫌味にしかならないって面白くもないオチ付きなのが本当に嫌味だと思わないかい? ここまでの差が、本当にまさかねぇ~・・・ハッハッハッハッハッハッハッハッハッもう笑うしかないよね」


 精霊王様やクラーラ様の世代は兎に角優秀な世代だったようだ。それなりに有名になった神様も輩出しているらしい。


「普通って考え方、僕は余り好きじゃないんだけれど、この際仕方がないよね。だって色眼鏡で贔屓目に見ても本当に普通なんだから。ドゥーミナもアビニヒススも」

「精霊王様と比べられても困ります。そもそも私達は世代を重ねる毎に永遠にも似た時の隔たりを生み出す存在です。存在し続けるとは時を刻み続けるということ、精霊王様と私達とでは刻んで来た時の重さが違うのです。知っていますか?」


「おっ良いね。ドゥーミナが態々謎々にするくらいだからきっととっても難しい問題なんだろうね。ワクワクしてきたよ早く早く」

「プリフェストの空には沢山の星が輝いています。では、コルトがいったいどの辺りにあるか知っていますか?」

「ずっと遠く、そう手を伸ばしたところで届かないくらいには遠いね」

「ハズレです」

「えっ!?」


「プリフェストからコルトを肉眼で見ることは出来ません。精霊眼でも難しいとされています。つまりこの質問の答えは、コルトは西の空の端から東の空の端へ東の空の端から西の空の端へ沈むことなく東西を往復し続ける目視不可能な天体、パット見何処にあるのか分からない自ら輝くことのない控えめな天体である、です」

「・・・子供の頃のドゥーミナはもっとこうぉー可愛かったんだけどなぁー・・・今はちっとも可愛くないよね」


 違う目線でコルトの話を聞けるのは嬉しいのですが、それで、その後継者の話はいったいどうなったんでしょうか?

貴重な時間をありがとうございました。

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