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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
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8-138 来る日まであと二日 ⑦

「...... ~ ......ですので、パフさん方皆さんが直接おもてなしをするのであれば、自らを神気で護らなければなりません。そうでないと」

「最悪消滅しちゃう。ってことですか・・・」


「陛下、時空牢獄で神気を遮断することはできないのでしょうか?」

「遮断できたら良かったんですが、残念なことに神気を完璧に遮断する結界って存在しないらしんですよ」

「そうなのですね」


「特に今回は不可能だってことが確定しちゃってるんですよ。五つ以上格位が上だったり、【GMP(神気)】が三倍ないし二倍くらい高かったりすると、無条件で影響下に組み込まれてしまうんだそうです」

「あぁーだからなのですね。疑問に思っていたことが一つ解決しました、あれ? 悪意や邪な感情を持った存在はたとえ神様でも結界を潜り抜けることはできないという話でしたよね?」


「そっちは創造神様やフォルティーナが施してくれたり最初から張ってあった結界で、俺が張った方は基本的に神々様方には機能しないってことになってるって、あっ、でもコルト下界の管理者になったことで、この神様はコルト下界に対して害悪でしかないから干渉を遮断して欲しいって申請することはできるようになったんです。受理されれば理が自動的にその神様からの干渉を遮断してくれるようになります。ただ、神界にある下界の理自治管理審議評議委員会に不服を申し立てられると最悪の場合何万年って単位で何度も召喚に応じなくてはいけないらしくて、これが面倒だからなんでしょうね理に申請した管理者は今のところいないそうです」


 あれ? 結構分かり易く説明したつもりだったんだけど・・・おかしなぁ~・・・パフさんの表情がいまいちだ。


「陛下、神々様方をコルト下界として拒絶する手段があることは理解しました。上位の神気からの影響を防ぐことのできる結界は存在しないということで間違いございませんか?」


 何だ? 妙に事務的なんですけど・・・。


「神々様方はロイク様あっ陛下の結界を自由に出入りし好奇心を満たしておられます。陛下がどんなに高い【GMP(神気)】を内包していようが、陛下は神格位を持っていません。五つ上どころか亜神様や半神様ですら気兼ねなく足を御運びになられていたのは・・・そういうことだったのですね」


・・・

・・


「そろそろ宜しいでしょうか。コルトの管理神(カンリシャ)として慢心することなく常に省み日進月歩の姿勢を忘れず貫き通す。矛盾しているように聞こえるかもしれませんがこれこそが正道なのです。焦らずに心穏やかに見定め時を待つ。・・・此度は待った甲斐があった良い例となろう、世界創造神様よりいただいた神格位を後生大事に大規模に抱え込み誰にも付与しないというのは愚策、勿体ないとは思いませんか?」


 大天姫神(オオアマヒメガミ)様はフラン様悪狼(アッオイ)神様と同じようにホント頼れる有難い女神様だ。


 パフさんと俺の会話が心なしかまとまりを見せた頃を見計らって一つの案を提示してくれた。


 神格位の付与ですか。・・・方法としては最終手段・・・それに、俺の判断一つで神様をポンポン生み出すとか、う~ん。


「アランギーの託宣ではありましたが神授に違いありません。世界創造神様はロイク貴方(アナタ)に神格位を付与する権利があると御認めになられたのです。・・・そうですね肩の力を抜いてあくまでも代行者、世界創造神様の代わりに神格位を与えているだけですが何かくらいの軽い気持ちで付与してみるというのは如何でしょうか? 何せ御意思御意向御行幸は唯一であり絶対なのですから」


 創造神様の代行を気軽な気持ちでって・・・それこそ無理があり過ぎて胃までヤバいことに・・・。

貴重な時間をありがとうございました。

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