8-129 責任と義務と尊重と理解。夫婦になる以前の問題 ⑦
「「「「「「・・・」」」」」
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「「「え、えぇぇぇっ」」」
「「「はぁー? 今から!?」」」
突然のパフの宣誓は会議を一瞬で静まり返らせたがその静寂もまた一瞬のことだった。会議の場は一転してプティパニック状態に陥った。
狼狽と悲鳴と勝鬨妙な盛り上がりを見せるエルネスティーネ、サンドラ、カトリーヌ、バルサ、メリア、サラ、テレーズ、アリス。公認の許嫁達によって・・・。
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いつも通りの騒がしい一コマ見慣れた家族団欒にしか見えず単にスルーしただけのマルアスピーと、引き金を引いたにも関わらず落ち着くまで触れない方が良さそうと単に居直ってエスケープしただけのパフは、この状況をものともせずに話を続けた。
見かねた。アル(神=神鳥)、ミュー(精霊→神)、ロザリークロード(神=神竜)、マリレナ(高位樹人族→精霊→神)、バジリア(闇樹人族→神)、フラン(神→神竜)、悪狼神様(神→神狼)、理媛神(人?→神)、タルヒーネ(精霊→半神半精霊)、フレアリース(神)、ウェンディーネ(精霊)、トゥーシェ(夢魔族)、リシュル(夢魔族)、そしてメアリー(人族→理外の民)、プリュネ(神)、バンブー(神)、オルキデ(神)、クリザンテム(神)、クラヴィーア(神)、遊狐(神=神狐)、ミィール(聖獣→邪獣→亜神=亜神鱓)、クーランデール(精霊→神=神武具)が意見提案疑問を口にしては、メアリーがアドバイスをし修正を加えた上でまとめる。
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ロイク改造計画の草案は神々精霊母后様方の手によって三十分程で完成した。
「あとはロイクの意見・・・は要らないから・・・決議しちゃましょう。・・・ホラホラ貴女達」
パンパンッパンパンッ♪
「そろそろ戻っていらっしゃい、草案の決議を採るわよ」
メアリーは、家族プラスほぼ家族で決議を採る為公認の許嫁達へ向け手を叩き声を掛けた。
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メアリーからバトンを貰ったパフは、家族皆で決議ってメアリー様は仰っていたけど、ここにはバイル様もロイク様もあのフォルティーナ様も居ないのですが本当に良いのでしょうか? ・・・それにこれじゃ何の為に決意したのか私達の総意っていったい何だったのか・・・と、ほんの一瞬だけ思考したが直ぐに考えるのを止め、進行役に集中する。
「それでは決議を採りたいと思います。神々精霊母后様方プラス私がまとめたこの草案に反対する人は手を挙げてください・・・・・・ありがとうございます。本草案は満場一致を以て決議されました」
パチパチパチパチ。
疎らな拍手が鳴り響く中会議は終わった。
「それでは引き続きまして、神々様方御身を前に公認移行の儀を執り行います。chefアランギー様より事前に詳細を確認しておりますので皆様ご安心くださいませ。さて、本日世界創造神様の名代を務めていただくことになりますのはこの場で最も神格の高いプリュネ様です。・・・皆様温かい拍手をもってお迎え致しましょう」
パチパチパチパチパチ。
会議終了の歓喜の拍手よりも疎らな拍手が鳴り響く。
「それではプリュネ様お願いします」
「え? もの凄く無茶振りなのですが・・・」
「あっ! プリュネ様以外の神々様方には申し訳ございませんが、私達の後ろへ移動していただきました上で儀式の証人を何卒宜しくお願い致します」
貴重な時間をありがとうございました。




