8-123 責任と義務と尊重と理解。夫婦になる以前の問題 ①
―――R4076年02月20日(樹)20:30
パフとマルアスピーの呼び掛けでエルドラドブランシュ宮殿の三階にあるマルアスピーの私室に集合した...
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マルアスピー:コルト下界の助手精霊
アル:中級神特級
ミュー:下級神八級(九級から昇格)
ロザリークロード:中級神特級
マリレナ:中級神一級
バジリア:下級神九級(見習い期間終了)
フラン:中級神一級
悪狼神:中級神一級
理媛神:下級神五級
タルヒーネ:半神半水氷の大精霊
フレアリース:上神(上級神特級から昇格)
ウェンディーネ:コルト下界の水の大精霊
パフ:人族
アリス:人族
サラ:人族
テレーズ:人族
トゥーシェ:夢魔族
リュシル:夢魔族
バルサ:獅子族
メリア:樹人族
カトリーヌ:妖精族
エルネスティーネ:人族
サンドラ:人族
オブザーバー
メアリー:人族(ロイクの実母)
プリュネ:上神
バンブー:上神
オルキデ:上神
クリザンテム:上神
クラヴィーア:中級神一級
遊狐:中級神二級
ミィール:下級神三級
クーランデール:下級神六級
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......三十一人は同じくエルドラドブランシュ宮殿の三階にあるとある広い部屋へとロイクに見つからないようコソコソと移動し、そして会議を開始した。
会議の名前は。
「第一回ロイクの嫁許嫁異性に対する意識改革及び夫婦恋人友人付き合い基礎能力向上計画会議を始めます。まず初めに急な呼び掛けにも関わらず事の深刻さを理解し集まってくれた家族と親しい友人に感謝の言葉を贈ります。今日はありがとう、それと、こんなにも大勢集まるとは考えてもいなかったものだから移動に手古摺らせてしまったわ、配慮が足らず申し訳なく思っているわ。・・・今日の進行役はパフちゃんで問題ないかしら、問題がなければ沈黙を・・・・・・パフちゃん初めて貰えるかしら」
「・・・皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。本日の会議の目的はロイク様の意識改革と対人関係付き合い方基礎能力向上の計画案の作成と私達の認識を改め統一することです。先日までの会議の内容と決定は一部を除き破棄となります。今からお配り致します資料は現時点において今後もある程度であれば参考にしても良い事項をまとめたものです」
・・・
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「マルアスピー村には同世代の女の子が一人もいなかったから同性とか異性とかそのあたりを学ぶ機会は少なかったかもしれないわね。それに、ロイクは・・・十六歳の神授の日以降主人と森に入ってばかりだったから家族以外と話をする機会も少なかったと思うわ。三ヶ月間も行方不明になって帰って来たと思ったらまるで精霊様のように、アスピーちゃんは精霊様だったわね」
「そうね」
「アスピーちゃんを連れて帰って来て・・・レベルが二に上がったから世界創造神様公認の夫婦になってたって・・・生死の境を彷徨ってた自分をずっと看てくれてたって・・・一応魔術も使えるようになったからって・・・・・・生きてるって信じてはいたけれど無事に帰って来てくれたことが嬉しくて嬉しくてもう胸がいっぱいで、しかも連れて来た娘さんは精霊様。ハァーそうね、今にして思えばそうなのよね。あの子夫婦になってたって話してはくれたけれど夫婦になるってことがどういうことなのか、一緒に暮らすことになったって程度にしか考えて・・・」
貴重な時間をありがとうございました。




