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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
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8-116 来る日まであと三日・教会跡地に教会を ④

 フォルカーさん達のことじゃね。と、ちょっと気になって脱線したいのはやまやまだったが、サクッと建立してサッサと家に帰りたいのもまた事実。


「大樹の聖域を狙って俺の故郷とか故郷の近くにある丘に何度か集結して何か建てようとしたことがあったみたいだし、一枚大岩周辺も結構荒らされていたみたいだし、お膝元の北大陸(フィンベーラ)にある大瀑布ガルネスとかはホント大変だったんだろうなと・・・」


「その大瀑布ガルネスという呼び方も、カルーダ湖カルーダ川という呼び方も、向こうにある川の周りに住み着いた人間種達が勝手呼んでいるだけなのです。私の湖は・・・あら、そういえば名前なんて考えたこともなかったわね。水煙の聖域の滝、湖・・・タルヒーネ、他にあったかしら?」

「ハァー・・・そうですね。私達はウェンディーネ様の湖、ウェンディーネ様の聖域と呼ぶことが多かったと思います」

「そうよね、せいぜいそれくらいなものよね」


「ねぇロイク、私のところは大樹の森の聖域の大樹と呼ばれているのよね」

「はいなんでしょうかってそうですね。一般的には大樹の森の聖域とか大樹の聖域ですね。俺達は大樹の森の聖域の精霊樹って大樹が実は本物の神樹の世界樹で精霊様が宿ってるから精霊樹って呼ばれるとか知ってますけどね」


「あぁーオホンッ、精霊様方が聖域をどのような御名で呼んでいるのか非常に気にはなっているのですが、話を進めても宜しいでしょうかな、ロイク様」

「・・・勿論です、マクドナルド卿」


 何だろうなぁ~・・・脱線しないように頑張ったはずなのに流れるように自然に脱線しちゃうとか、もうダメじゃん。


「ウェンディーネ様には遠く及びませんが私も数万年の時を生き」

 ドッ。

「グガゴフッ・・・ゲフォッ」


 神眼()にもとまらぬ速さでマクドナルド卿の腹に打ち込まれた水弾。


 マクドナルド卿は咳き込みながらも恐る恐る視線をウェンディーネ様へと向けたが直ぐに俺へと移す。


 マクドナルド卿の動きに合わせてウェンディーネ様へと視線を動かした俺だったが、危険を悟り目が合う前に逸らすことに成功した。


「何か?」

「ゲフォッゲフォッウウウウン・・・いえ、わ、私は数万年の時を生きて来ましたが...... ~ ......」


 マクドナルド卿、女性に年齢の話は・・・ホントマジでヤバいですって・・・。この、肌にピリピリ伝わってくる冷気もそうですが・・・。


 般若とまでは言わないが怒り渋面のウェンディーネの顔を思い出す。


 怖ぇ~・・・マジで目が合う前で良かったよぉ~~~。

貴重な時間をありがとうございました。

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