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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
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8-112 来る日まであと三日・教会跡地の神気溜まり ③


 神気の吸収が終わってからも、彼是小二時間立ち話しが続いているせいか。


 見回せば、悪気(アッキ)や負の感情はどうしても濃い状況だけど、循環が再開したことである程度存在の維持が可能な状態に戻っていた。


 途中から騒がしくて集中できなかったけど結果オーライってことで、まっいっかな。何とか無事に神気をコッソリ吸収しちゃえ作戦は終わった訳だし。・・・そろそろ家に帰りたいんだけどなぁ~。


 皆の状況をチラ見する。


 アンガーレム様はここに来てからずっと鼻歌交じりで楽しそうに雪見酒中なんで放っておいて問題ないとして・・・。


 オスカー殿とレディーマリリンさんとマクドナルド卿は「ふむ、興味深いの」「この辺りは(ワン)スクエアメートルくらいの広さの窓のない小さな懺悔室が三部屋並んでいたさね」「孤児院を兼ねた教会に窓の無い懺悔室とはまた、流石はガルネスと言った・・・いやここは堕落した旧教らしいと言うべきかもしれませんね」と消失した教会の部屋の配置で盛り上がってるようなんで無視で問題ないとして・・・。


 ディアナ嬢を早く探しに行きたいモデル嬢が一番問題・・・でもなさそうだな。


 モデル嬢は、クラーラ様ウェンディーネ様タルヒーネ様ミューさんパフさんマルアスピーと楽しそうに雑談してるし・・・大丈夫そうだ。


 エリウスは・・・。

 後方に控えるエリウスの気配に意識を集中させる。


 相変わらずの仁王立ち居る時はだいたいこんな感じだし問題ないと判断し意識をエリウスから周囲五百Kmの探索に切り替える。


「主殿、大穴の底は過度に膨張した悪気の確認とゲートの回収が目的だったのですよね。教会跡地には何をしに来たのですか、目的が全く分からないのですが」


 おっとエリウスよ。プラスします相変わらずのタイミングの悪さもいつも通りで安心しました。って、そうだよ忘れてたよエリウスは神様なんだからちょっとくらい協力して貰っても罰は当たらない・・・最初の眷属なんだからタブンそのはずだ。


「そうですかなら・・・全体的に違和感がないか探してください。何となく気になったくらいでも構いません。ぶっちゃけ悪気(アッキ)以外なら何でも良いんで違和感を見つけてください。っていうことで宜しく」


「全体的に違和感を見つけ出せば宜しいのですね、畏まりぅん??・・・全体的に、でありますか・・・」

「あっそっか、五百Km圏内の探索は俺がやっちゃったんで、残りの探索を任せます。ホラッ、ここって前に異空が発生して皆が閉じ込められちゃった場所じゃないですか。また何かあったら宜しくないじゃないですか、なんで周辺だけは取り合えずって感じですね」


「なるほど、ですが御安心ください。このエリウス主殿の盾として異空ごときに遅れを取るなどという恥を晒すつもりはございません。件の後神域の滞在期間が長く異空亜空研究の先駆者ともいえるクロコダイアン様に師事しトライアンドエラーを重ね適切な対策を既に備えてあります」


 へぇ~、クロコダイアン様とねぇー。

「そ、そうなんですね、流石はエリウスです。心強いというか何というか」

 相変わらずの論点ズレが気持ち良いくらい半端ないや。

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