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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
1144/1227

8-101 来る日まであと三日 ①

・・・

・・


 観光立界コルト+α(プラスアルファ)強か計画は破綻していたが、その経済への波及や産業人材育成の効果を軽視することはできなかった。


 まして、あぁフォルティーナポートの梃入れをしたのは来る日に大活躍すること間違いなしのフォルティーナ(アレ)だ。


 店長、神様精霊様、店員領主、理外の領民(ロイーナ)天使達沢山の人達を巻き込んだ(キタ)る日への備えだったからにはもう半分意地で維持し続けることにしたってのが本音だったりする。



―――来る日まであと三日。


 昼食(デジュネ)と食後の情報共有交換会(ティーパーティー)を楽しみ感謝し国王執務室に戻った俺は、レディー・マリリンさんとオスカー殿とマクドナルド卿とパフさんとエリウスと合流すると旧ガルネス神王国の神都ガルネスの大穴ガルネス大寺院跡地へと移動した。


 レディー・マリリンさんがどういう訳か眷属になっていて【フリーパス】一回だけで移動が完了したことに、え? って、ちょっとだけビックリしたのは内緒だ。



「トゥーシェさんを連れて来た方が良かったのではないでしょうか?」


 向こう側が見えたり見えなかったり白く光って見えたり黒光りして見えたりと挙動のおかしなゲートを前に思考する。


 パフさんの言ってることは分かる。トゥーシェが居ればサクッと終わらせることが出来るかもしれない。何せこのゲートを設置したのはトゥーシェだし。


「陛下。残すところあと三日です。来る日までには本当にお戻りになられるのでしょうか。冥の深淵に隠された願望を叶えると言われている未来への小道なのですが、どう考えても個人的な欲求を満たすだけで大局に際し重要だとは思えないのです。精霊王候補様と冥の深淵の管理者様からの要請を受けたとはいえ我が国の根幹支えでもあらせられる偉大なる三精霊様がこの大局を前に不在というのは余りに無体ではないかと」


 マクドナルド卿の言いたいことも良く分かる。ここにアンガーレム様が居ればサクサクッと改善してあっという間に帰れたかもしれない。タブンでしかないが。


 マルアスピーが居ればトゥーシェを上手く扱うことができたかもしれない。菓子で釣るという方法もない訳ではないが。


 ミューさんは、・・・まぁー・・・なんだ・・・半分神様になっちゃった訳で居てくれたら・・・その有難い。とか何かそんな感じだし。


「ロイクさん。私が同行する必要はあったのでしょうか?」

「この後ナチュラルハイジン教会の歪みも確認しに行くつもりなんで土地勘のあるレディー・マリリンさんが居てくれた方が良いかなって」

「あぁーあそこにも行くんですね・・・」


「えぇい止めんか擽ったい」


 レディー・マリリンさんは面倒臭そうな顔を隠しもせずブーブー言いながらオスカー殿の脇腹を突いている。


 言いたいことは分かります。ホント面倒ですよね。来る日が無事に終わればここの歪みも向こうの歪みも何とかなるんじゃないかって、勝手に解決しちゃうとかそんな感じがあっても罰は当たらいって考えるくらい自由だし許して欲しいですよね。


「主殿、ゲートから微かにですが鳴ってはいけない音が響き出したのですが如何いたしますか?」

「は? 鳴ってはいけない音・・・何も聞こえませんが」

「いえ、グギョグギョグゲゲ アギョプゲギョギョゲゴと超高周波と超低周波が不快なハーモニーを奏でています」


 ふむ、見え方がおかしいだけかと思ったんだけど、音までおかしなことに・・・う~ん・・・分からん。


「このゲートいったん収納に回収して、ここを歪みだけの状態にして小二時間程様子を見ることにしましょう。世界中で歪みが観測されている以上只歪んでるだけなら無視して次に移動するつもりですが、何か提案とかありますか?」

貴重な時間をありがとうございました。

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