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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
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8-098 エラい存在程概ねお金で解決できる

 神界に入界する前からとっても疲れていたはずなんだが、疲れなんて振り切れてしまうともうどうでも良くなるってことを理解した。


 親父の話を二、三日ぶっ続けで聞かされた挙句の果て、このまま狩りに行くぞと連れ出され獲物を探し森の中を彷徨いながら、同じ話を一から再び聞かされ続けたあの時に感じた体と精神の異変。


 ホントどうでも良くなって、何故だか全てがとっても楽しくなって・・・その後数日間寝込んだんだよなぁ~。



 寝室の中心に鎮座するパールホワイトとサーモンピンクのコントラストが可愛らしい天蓋付きのバカデカイベッドの前まで真っ直ぐ移動した。


 滅茶苦茶似合わないとっても不釣り合いな配色のベッドに寝そべりニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら創造神金貨(ゴッドマネー)を数えるアレが目の前にいらっしゃりやがりました。


 この部屋に立て籠ったからここまで来た訳でコイツがここにいるのは当然っちゃ当然なんだが・・・。


 一mmたりとも心配してはいなかったんだが、何か見てるだけで腹が立つんだが。


「フォルティーナ」

「七十九枚八十枚...... ~ ......八十七」

「聞こえているのは分かっています。返事くらいしたらどうなんですか」

「八十八枚・・・・・・はっ!? な、なんでここにいるね。アタシがここに居るとどうして分かったね」

「白々しい・・・まっ問い詰めたところで白を切るのが本職の女神様には意味がないんで・・・」

「なんだねその間はサッサと言うね、寝そべっているよに見えるかもしれないがだね、アタシはこれでも忙しい身の上だと理解して貰って構わないね」


 いつも通り過ぎて頭痛が・・・。

「それで稼ぎの方は御幾ゴッドで?」

「フッ、ロイク、君もなかなかに悪よのぉー、今回はミスしたのがあっちだね、ここでこうして数えているだけでドンドン増え続けるね。これぞまさしく究極の錬金術だね」


 只の集りだろうが。

「それで、フォルティーナは余り使い道のない二十九兆創造神金貨(ゴッドマネー)を手に入れる訳ですが、手に入れてどうするんですか?」

「フッフッ、金額を知ってしまったのかね。先に言っておくね、アタシの金はアタシだけの金、ロイクの金はアタシとロイクの金だがしかしだねどちらかというとアタシの金だと言ってしまっても過言では無い訳だがだね、このことを踏まえた上で言わせて貰うね」

「全部フォルティーナのお金だと思ってるんで一枚たりとも欲しいとは言いませんよ。好きなようにしてください。なんで、今回のお金を手に入れたらどうするのかなとちょっと気になったんです」


 俺が出す訳だし、変なことに使われでもしたらホントたまったもんじゃないからな。


「前からずっと言おうと思っていたことがあったね。ロイク、君は。君が思っている以上に良い奴だね、後は何も言わずにお金を差し出してくるようになればアタシは今よりももっともっと君を好きになれる愛せるような気がするね」


 それって好きなのは金愛してるのは金だって清々しいくらい素直にお金が大好きですって言ってるだけですよね。


「そろそろ宜しいでしょうか」

 恭しく頭を下げた天使メルケールがそのままの姿勢で言葉を続ける。

「銀行より謝罪の言葉と誠意が届きましたので御確かめいただけますでしょうか」


「見覚えのある制服を着た天使が居るかと思えば・・・フッ、そうかね・・・」


 鋭い視線(シンガン)で睥睨してから、タブン男の天使とギャル天使を交互に見据え。不敵な笑みを浮かべるフォルティーナ。


「なるほどだね、実に面白いことになっているようだね」


 あっヤッベ、これ、いきなりバレちゃってる系っぽいんですけど。

貴重な時間をありがとうございました。

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