8-089 いつものことだけど何か違う
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「フォルティーナ案件でちょっと出掛けてきます」
「出掛ける、今からですか？ 確認したいことがあでもフォルティーナ様が絡んで・・・」
「それじゃ行ってきます」
「前代未聞の天使による逮捕劇やったそうどす」
「って、えっ！？ 悪狼神様も御一緒だったのですねじゃなくてちょっちょっと待ってく」
悪狼神様と神授スキル【フリーパス】で国王執務室に戻り、マルアスピー専用ってことに何故かなっている執務席（俺の記憶では補佐官執務席）で書類仕事を黙々と熟すパフさんに間髪を入れずに切り出し、再び【フリーパス】でスタシオンエスティバルクリュの中空の離宮本殿内にある一番広い大広間へと移動した。
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パフさんにしては珍しく慌てていたようにも見えたけどこっちも急ぎなんでごめんなさい。後でちゃん聞くんで許してってこの状況は・・・・・・悪狼神様の言う通り急いでこっちに来て正解だったようだ。
「いつかやると思っていた」
「運のアレだものね」
「毎度毎度迷惑この上ない」
大広間には先立って【共鳴】で連絡を入れておいた眷属神友誼を結んだ手隙の神々様方が集結し思い思いにフォルティーナについて情報の交換もといほぼ雑言を漏らし合っていた。
「遅くなりました」
・・・つうか結構集まってるな。「忙しいから無理だ」とか話してたロザリークロード様までいるし。
「...... ～ ......服を着た迷惑とは正にアレのことだ。しかもだ。嘆かわしいことに広義の上では我とアレとは家族らしいのだ・・・ハァー」
しかも悪罵全開で威風堂々としていらっしゃる。
「遅いぞ我が眷属ロイクよ。我がこの場をもたせていたから良いものの次は無いと思うことだ」
・・・愚痴ってただけじゃん。
「この場をまとめていただきありがとうございます。・・・さてと、皆様急な話にも関わらず御集まりいただき誠にありがとうございます。早々で申し訳ないのですが先程お伝えした通りでして・・・来る日の為にと神気を上げたにも関わらずアレがじゃなかったフォルティーナがコルト下界に居ないことには全くもって意味がありません。・・・今直ぐ神界の留置所から連れ帰りたいとかそんなことは微塵も考えていません。来月の二月二十三日の十五時（コルト下界では正午）十分前とか来る日に間に合いさえすれば良いと寧ろそれで十分だと考えています。たまには少しくらい反省する時間があっても罰は当たおっとつい本音が話が逸れてしまいましたね。...... ～ ......そんな訳でして皆様の御知恵を御貸与していただきたくこの場を設けさせていただきました。フォルティーナをタイミング良く連れ戻す方法はありませんか？」
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大天姫神様、華南姫神、フレアリース様、自称梅様、自称竹様、自称蘭様、自称菊様、chefアランギー様、イエレミーヤ様、ベルドール様、デュベールラムーサ様、クラヴィーア様、フラン様、悪狼神様、遊狐様、クロコダイアン様、ミィール様、理媛神様、サンノジョウオキサト様、クーランデール、他・・・、エリウス。
アピロレイ様（精霊王）、サザーランド殿（メア王）、ルイーズ殿、マクドナルド卿、オスカー殿、ボードワン殿、
アルさん、ロザリークロード様、マリレナさん、バジリアさん。
皆で意見を出し合い。創造神様にメールを送ってみることになった。・・・集まる必要はあったのだろうか？
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≪世界創造神様からのメールを受信しました。二度手間を省く為、オープン会話に切り替え読み上げます。
「ロイク貴方の神界への立ち入りを特例で認めます。神界中央警察署に赴きフォルティーナの身元引き受けの手続きを行うこと。円滑に進むようアッオイとフランは同行すること。半非神ロイクの神界入りには繊細な神力の行使が必要です。大天姫、華南姫、フレアリースは協力して転位移動を行うこと。中央区神界中央警察署敷地内正面入り口の前、一時的に解放しました。・・・・・・・・・署長の天使から最新の情報が届きました。隠蔽の楽園銀行が会費を全額一括返金しないかぎり、留置所から絶対に出ない一歩たりとも動かないと牢内で狸寝入りを続け一切耳を貸さない状況のようです。・・・速やかにフォルティーナの身元引き受けを」
≪とのことです。
・・・イヤイヤイヤイヤ無理があるだろう。金ですよ金、金が関わったフォルティーナが人の話を聞くと？ まして従うとでも？
「「「ロイクさん準備が整いました、世界創造神様の御指示通り神界入界座標指定転位移動を行使します。フラン、アッオイ、ロイクさんの傍へ」」」
「畏まりました」
「・・・やるだけやってはみますがこらややこしい思う。期待せんと待っとってください、ロイクはん、ホラッ、もっと近くにおいでやす」
「あ、はい」
貴重な時間をありがとうございました。
