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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
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8-085 歪みの深刻度・冥下界

 なるほど、フレアリース様の話を聞く限りでは...... ~。


 【あの世の入り口】【死後の世界の入り口】【冥府】【冥界】【冥土】【黄泉】【九泉】等々、異称の数は数多に存在する下界の数だけ存在する魂が死後に行き着く場所。


 端的に、神々様方には下界冥と呼ばれ俺達には冥下界と呼ばれているコルト下界の裏界。


 創造神様は冥下界をコルト下界の裏界にする為、コルト下界よりも数百億年も早く冥下界を創造したという。


 コルト下界の域の一つ地下0階(チカレイカイ)や栄光の世界が創造されたのが冥下界と同時期であることからも裏界は当初からの予定だった思われる。


 表のコルトと裏の冥がバランス良く引き合うことで安定し効果を最大限に発揮するはずだった浄化の深淵は、メア(亜)下界の予定外の登場によってその効果を十パーセントも発揮できないまま四百六十億年から五百億年間今も尚不完全な状態で機能し続けている。


 歪みが顕著に表れているのが冥の深淵で良い例がアンガーレム様が愛して止まないスクルー・ジ・ズ・オーブだ。


 深淵程ではないが冥下界でも歪みはそれなりに深刻で被害は建造物の急激な腐食と農作物の立ち枯れ。


 深淵のゲートを潜らせるか一回目の裁定をする【裏門】が偶にしか機能しない状態に陥ってしまったのがだいたい二億年くらい前で。

 どの下界に振り分けるかを裁定する三つある間の内の一つ【(カンガ)みの間】の天井を支える柱が十三本全て折れ倒壊してしまい立ち入り禁止になってしまったのがタブン十億年強くらい前で。

 アンガーレム様が整えた所は老朽化は目立つようになったがまだまだ全然使えるからと放置している状態らしい。


 ハッキリ言って何処から手を付けたら良いのか分からないくらい色んな意味でボロボロらしい。


 ただし一つだけ、基本的に水や食料を必要としない魂へのウェルカムサービスで始めた新鮮な野菜や果物だけは一番最後に解決すると優先順位を決めていた。


~ ......ってことだよな。


 これって千日手になっちゃうけど歪みが続く限り建て直すか補修改修を繰り返してさえいれば何とかなるレベルの話じゃね? アンガーレム様が一人居れば当面は・・・だな。

「フレアリース様誠に申し訳ありませんが、・・・これは冥下界の管理者としての決定です。当面はアンガーレム様頼りで行きます。現状の深刻な歪みが治まったら整備し直したり正式に建て直したりしましょう」

「そうなりますよね。私もそれ以外に方法はないと考えアンガーレムと契約を結びましたので・・・ですが」


 円卓を傍聴席を上段を壁際を天井をキョロキョロと見回し小首を傾げるフレアリース様。


「どうかしましたか?」

「私達は今、大いなる問題に直面しているようなのです」

「ですね、ホントこの歪みは厄介ですよね」

「それもそうなのですが、一緒に帰界なされなかったのですねアンガーレムの姿が何処にも見当たりません」


 あぁー・・・そういやそうだったな。

貴重な時間をありがとうございました。

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