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このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
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8-075 新情報

 こりゃいけねぇうっかりしていたぜぃ。原因が分かってるだけに何となく釈然としないところではあるんだが・・・。


 耳を神耳(シンジ)をちょっと意識するだけで桜の木の精霊様の声を聞き取ることができた。


・・・

・・


「うん? 荒野の管理者ディアナBK(ビーケー)ってもしかしてディアナ・ブルンシェルフ・ケルーナ、ディアナ嬢って呼ばれてたりしませんか?」

「皆さんディアナBKのお友達だったのですね。彼女が管理するスィートゥロゥータスルートゥは少しばかり特殊なところのようですね」


 特殊、確かに特殊っちゃぁ~特殊な場所ではあったかな。


「他の層は良く言えば悠々閑々としているそうなのですが、ディアナBK(ビーケー)が管理するスィートゥロゥータスルートゥは創成当初から【不毛故に感謝せよ不浄故に省察せよ】というコンセプトが採用されいてガチガチでちっとも楽しくない遊び心もへったくれもない管理者が居ても居なくてもどうでも良い層らしく」


 居ても居なくてもどうでも良いってことはないと思うんだが。


「えっと・・・下界コルトの時の理を教えていただけませんか、概念を共有することであらぬ誤解を、理解を深め合いたいのです」


・・・

・・


「ありがとうございます。一時間が六十ラフン、一日が三十時間、一年が三百九十日。四季は場所によって様々。光の時間が十八時間で闇の時間が十二時間ということは植物は比較的大きい方なのでしょうか?」

「えっと・・・」


 大きいのか? ・・・比較って言われても・・・魔術みたいな科学と豊かな自然が調和したKANBEとちょっと珍妙でキューティーポップなプリフェストと弱肉強食常闇のメアとここ冥と俺の天庭球くらいしか知らない・・・。


「そうね。コルトは小さな星にも関わらず際限なく育つわね。植生は少しばかり限定的で蔬菜は物足りないのだけれど草木は豊かね」


 ちょっと悩み過ぎたか。・・・フォローありがとうございます。


「納得がいきました。下界コルトのウォッシュされる前の魂の記憶に触れたのでしょう、遊びに来なくなる少し前頃から下界コルトの話をするようになり、行ってみたい行ってみたい大きな木に宿る美しい精霊様に会いに行くんだと・・・妄信、憧れを拗らせて・・・。ディアナBK(ビーケー)は下界コルトに・・・分からなくもありません、切り立った岩山の山脈と果てしなく続く荒野とミネラル不足を起こした水が湧く三つの泉しかない不毛のスィートゥロゥータスルートゥは彼女にとって・・・」


 ふむ。・・・一応希少な情報だよな。役に立つかは別としてモデル嬢には有難いはずだし。

「ディアナ嬢えっとディアナBKがここに遊びに来なくなったのっていつ頃のことですか?」


「そうですねぇ~・・・ロイクさんの感覚でですと・・・四十一億年程前あと十年か千年くらいで四十一億年になるはずです」


 ・・・あぁーまぁーはい、そうなりますよね、そういうスケールの話でしたね。

貴重な時間をありがとうございました。

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