表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このKissは、嵐の予感。(仮)   作者: 諏訪弘
ー来る日編ー(本編開始ちょっと前=真の序章)
1110/1227

8-067 フォルティーナ、神気強化作戦 ④

・・・

・・


 神々様方とその眷属とそれなりに過大な力を有した存在以外を時の理外に待機させること早一日と約三時間つまりジャックポットと戯れること約三十三時間。


 慣れ親しんだコルト下界の時の理で時の経過を表現することをおかしなことだとは思っていない。


 だが、コルト下界に居を構えそれなりに長く暮らしているはずの悪狼(アッオイ)神様を初めとする神々様方は違うようだ。


「我が眷属ロイクは少々細か過ぎる嫌いがある。考えてもみよ、例えばだ。我が陽気が良いからと一眠りしたとしよう、下界コルトで千年間一眠りするも亜下界メアで千年間一眠りするもここ遥か奥底の神域で千年間一眠りするも陽気が良いからと我が一眠りしたにすぎぬ」

「イヤイヤ、空界域(バショ)が違えば理が違う訳で、俺達下界民は所の法に矢は立たぬで百パーセント従うしかないんですよ。理の干渉を受けずに存在し続けるとか普通は無理なんで」


 チャンチャララッラチャンチャラララララ♪


「主よ。下界コルトの時の理が一日三十時間で亜下界メアが六十六時間だとして、ここに居る(イマ)の私達に不都合があるとは思えない。冥の深淵もここも立ち入りを厳しく管理監視されていて例外はあるものの生との結び付きを嫌う」


 へぇ~、管理者だから例外的に俺は入れたのか。


「ここが生を嫌うのは何故か、それは生がここに在り続ける限り刻むここの時の理の戯れのせい。ここの創造と時を同じくして創造されたと言われている神がいなくなってしまったから、ここの時の理がそれを嘆き悲しんでいるから」


 理が嘆いたり悲しんだりするとは思えない・・・が、でも、もしもは有り得るから・・・とはいえ今はこの話題はいいやスルーするで。だってねぇー、今一番確かめたいところって、いなくなった神様はナナンフェルテリーナ様ですよね? 違います? って方だし。

「要するに、俺達がここに存在してるからここの時の理がここ以外の時の理に干渉してここ以外の時の経過を止めている。この干渉はナナンフェルテリーナ様がいなくなったからってことですよね」


 チャンチャララッラチャンチャラララララ♪


「ロイクさん、ユーコさんの説明ではそのような勘違も仕方がないとは思うのです。ですがナナンフェルテリーナ様の名誉と尊厳を守る為、冥の深淵ここ(・・)管理神(カンリシャ)としてのロイクさんに期待し安らぎを得る為にも補足しますね」


 あれれ、違う? ・・・えっと補足とっても嬉しいです、有難うございます、フラン様。


「一部の例外を除き理が他の理に干渉することはありません。その例外とは担当部署による苦肉の執行、私達による意図的な接触、世界創造神様の御意思御意向、管理監視する存在による必要な書き換え、数件しか実例はしませんが界域の分離融合です。ここまでは宜しいでしょうか?」

「あ、はい・・・」

 考えてたのと何かちょっと違う角度から来ちゃったよぉ~。


 チャンチャララッラチャンチャラララララ♪


「理が原因ではないと理解していただいたところで、さてここからが本題になります。神界では命の有無魂の生死に差を設けていません。生きていようが生きていなからろうが命は命であり魂は魂でしかなく優劣する意味はなく、輝きや彩は個を識別する手段でしかありません」


 ・・・えっと・・・。

「つまり、どういうことでしょうか?」

「世界創造神様によって創造されし究極の平等、唯一の実現と循環、それは魂のみということです。お分かりいただけましたでしょうか」

 ・・・あぁーえっと。

「・・・なんとなくは、はい」


「究極の平等を前に辻褄を無理矢理合わしてるだけなんどすけどなぁ」

 チャンチャララッラチャンチャラララララ♪

「あっ幻君ゲットどす。これ一番上千やらやなしに万やらは無理やったのやろうかね?」

 流石は悪狼(アッオイ)神様待ってましたっ。俺でも分かるレベルでお願いしますっ!!

貴重な時間をありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ