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恋人と犯罪者

「そうか。じゃあ私はまだ待つよ」そう言って彼女は何処かへと消えた。ハァ、やれやれ。あの人は確かに人類最強だが、ある意味人類最弱かも知れない。戦闘力において彼女の右に出る者は確実にいない。いるとしたら現皇帝・[アレクサンドル・フレデリカ]ただ一人だろう。かつての[雷帝]、現第二部隊隊長の[パトリア・イージス]ならば―いや、無理だろう。そもそも彼は今魔法が使えない訳だ。それはまた別の話。

「さてと、書類整理だな」僕は自室へと向かう。その途中で僕の好きな人、一方通行の恋心の相手である[エヴァ・フローレンツ]が給湯室でコーヒを注いでいるのを目撃した。「やぁ、エヴァ。元気かい?」僕は彼女に声をかける。すると彼女は笑顔で振り返る。「ハイ。ゲンキ、です」カタコトの喋り方。外国人なのだ。僕の家系は代々純血―即ち外国人との結婚を許さなかった。しかし僕はその純血を破ろうとしているわけであるが。関係ない。好きになってしまったのだから。「ソレハ、ヨカッタ」僕は彼女に少しでも近付く為に彼女の国の言葉を練習した。(以下、通常表記)彼女はなんの為にこの帝都にいるのか。未だに聞き出せないでいる。何かが僕に「それ」を聞くなと語りかけて来るのだ。そのブレーキが何なのか解らないが。

「ヤシロさんは、今お帰りですか?」ヤシロ。僕の現在の名前。

[ヤシロ・ラングラー]「うん。これから書類整理があるけどね」彼女はいつも笑っている。そして、その笑顔で「頑張ってくださいね」と言ってくれるのだ。僕はその笑顔に支えられていると言っても過言では無い。「うん、ありがとう。頑張るよ」僕は笑顔でそう言った。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆


自室のドアを開けると、第一部隊のメンバーが揃っていた。

「僕の部屋で何してるの?」第一部隊のメンバーは癖のある人物ばかりだ。そのために、かつて[闇]と呼ばれた僕の元に集められた訳だが。こいつらは正直、僕にも手に負えない。それもそうだ。何故なら昔、一級犯罪者として悪名高い人物だからだ。ハッカー、爆弾魔、トリガーハッピー、剣客、忍者、殺人鬼、マッドサイエンティスト、停滞者との混血―とにかく危険な奴らだった。それが今では日向ぼっこ中のネコの様におとなしいから驚きだ。しかし、先述の様に僕にも手に負えない理由は、日向ぼっこを邪魔された時である。今からちょっとやってみよう。僕はそっと爆弾魔の[アリシェラ・ハント]に近付いた。


☆☆☆☆★★★★★★★★★☆★★★★★★☆☆☆☆☆★☆☆☆


TO BE CONTINUED.......

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