表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/36

対峙

彼女には、彼がどう見えたのだろう。

彼には、彼女がどう見えたのだろう。


わからない。知りたくもない。彼女は、こう言った。


「命なき者に価値はない」―と。例えそれが愛した人の命であっても。価値など―無い。


彼女には、大好きな人がいた。その彼には、また、好きな人がいた。一方通行の、想いだった。届く筈が無かった。心が折れそうなくらいに、愛して、愛した。それは、そう―。


殺したいくらいに恨んだのと、同じくらいに。


[闇]は、母を殺した。皇帝と一般人の間に産まれた自分は、何となく。それとなく。解っていた。―様な気がした。曖昧で、不鮮明且つ意味不明だが、これが一番わかり易い表現―比喩なのだ。察してくれとは言わないが。せめて。せめて。せめて。


想いに応える事くらいは出来た筈だろう―と。殺したいくらいに恨んだのだった。


彼からすれば、それは迷惑だった。意味が解らない。その感情に応える気など毛頭無かった。どうでも良かったと言えば嘘だが、けれど、どうとでもなれば良かったのだ。


わからない。頭の中が混乱してくる。

何にも考えたくない。けれど、ここまで来たのだから。決心してヤシロは、ルナの部屋の扉を開けた。


刹那―飛んで来る〈天獄〉の雷撃。それを素手で弾き飛ばす。

「、、、」無言でヤシロを睨みつける彼女。

無言で扉を背に立ち続ける彼。


暫く、何も起きなかった。ただ、二人は無言でいた。

「生きてたのか…」ルナは言った。頷く。

「禁技か…」頷く。

何故か落胆したように、下を向く。

彼女の心が読めない。わからない。けれど、ヤシロにとってそれは二の次。一番は。


「あなたの心臓に突き付けてあるその〈天獄〉を置いたらどうですか?自殺がこの僕に脅迫の意味を持たない事はお分かりですよね?」


自分の心臓に向けられた天獄は、既に発射ができる状態となっていた


★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆★★☆☆☆☆☆☆☆☆


TO BE CONTINUED……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ