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能力を身につけます

太助君は天才肌みたいです( ^ω^)





「紫お姉ちゃん」


「なぁに? 太助」



 居間で寛いでいた紫お姉ちゃんに声をかけるとにっこりと笑みを浮かべながら応えてくれた。



「僕も穴が使えるようになりたい」


「穴? ……ああ、スキマね」


「スキマ?」


「そうね……簡単に言ってしまえば、空間にスキマを開いたものを太助は穴って呼んでるのよね? 私達はスキマって言ってるけど」


「あれってスキマだったんだ……よくイメージ出来ないけど、使える様になれる?」


「なれるわよ? けど、どうするの?」



 隣に座りながら会話を続ける。何故か頭を撫でられたよ。



「ん……霊夢ちゃんの所とか、人里とかさ。紫お姉ちゃんや藍お姉ちゃんに頼らなくても行ける様になりたくって」


「あら……そんな事気にしないで良いのに」


「そうだぞ? 私達だったらいつでも大丈夫だから。遠慮無く行きたくなったら言えば良いんだぞ」



 洗濯物が片付いたのか、藍お姉ちゃんも居間に来て話に参加してきた。



「それでも! 使える様になりたいんだ。頼りっぱなしは嫌なんだ」



 そう言うと紫お姉ちゃんがそう……と言いながら僕の頭の上に手を置いた。



「太助の気持ちは判ったわ。……ちちんぷいぷいスキマが使える様になーれ」


「(ちちんぷいぷい……)え? 使える様になったの? 今ので?」


「ええ。そうよ」


「じゃあ試してみる……って、使い方判らないよ」



 やり方が判らない事に気づいて困っていると、二人が萌え……って呟いた。萌え?


 とりあえず、念じてみる。スキマ出ろ出ろ出ろ……。出ない。



「スキマは出ろって念じるんじゃないわ。スキマを開くって事をイメージするの」


「スキマを開く……」


「ええ。慣れれば思うだけで出来るけど。それまではイメージしやすいように空間をなぞってみたりするのも良いと思うわ」



 言われるまま、人差し指を立てて空間を切る様に思う。……スキマよ開け。


 あ、何か線が出来た。これを直接開いてみた。……出来た。



「出来た! 出来たよ紫お姉ちゃん!」


「初めてにしては上出来だわ! 流石太助ね、藍」


「はい。凄いぞ、太助」



 二人に褒められて照れる。


 照れ隠しに自分で開いた穴を覗く。……と、ある事に気づいた。



「これって、どこに繋がってるの? 何も考えずやっちゃったけど」


「ただ開いただけなら、この場に再び出るだけよ。 悪戯した後に隠れたりする時に使えるわ」


「悪戯には使わないよ」


「ええ、判ってる。目的をしっかりイメージしてスキマを開く。これが上手くやるコツよ」


「判った。早速練習するね」


「頑張るんだぞ、太助」


「ええ。頑張ってね、太助」



 とりあえずは家の中を行き来出来る様に頑張ろう。うん。


 二日で家の中の行き来が出来る様になりました。興奮した紫お姉ちゃんに頭どころか体中撫でられました。







太助君には穴って言わせてましたけど、スキマの正式名称ってスキマで良いんでしょうかね?

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