仲が良くなったなら嬉しいです
他の方と違ってあっさりさっぱりフランの気持ちを片付ける綾禰クオリティ。
さてさて。どうやら僕がこっそり紅魔館に侵入していた事は皆にはバレバレだったみたいだった。
僕なりにはこっそり行動してはいたけれども妖怪や人間とは言え、時には戦闘に身を置く咲夜にも一定以上の力を持つ人達には僕の気配と言うか侵入する為に少しだけ解放した気に気付いていたみたいだった。気だけに。
まぁ、紅魔館に留まらず紫お姉ちゃんや藍お姉ちゃんは気付いていたどころか覗いていたみたいだったけど。
僕の隠密力もまだまだだなぁ。忍者の師匠が居たらまた違ったかな?
そんな僕は修行の為に美鈴さんと、知らせていないのに不定期で時間もバラバラの美鈴さんとの修行に何故か居合わせた霊夢ちゃんと一緒に居る。
「いやー。太助さんのおかげで紅魔館の賑やかさがまた一段と上がりましたよ」
門近くのいくつかある切り株――手段は判らないけれど手作りの机や椅子の材料になったのかも――に腰を下ろし修行の合間の談笑を楽しんでいた。
机と椅子は日頃門番の仕事をしている美鈴さん一人分なので三人居るから最寄りの切り株なのだけれども、何か高さが丁度良い気がすると思ったら僕が来た時の為に臨時で用意していたらしい。
美鈴さんには頭が上がらないや。
「いやー。ただの偶然に偶然が重なっただけだよ。偶然咲夜に招かれて、偶然フランと出会って、偶然僕がその気になっただけ」
「太助さん。その偶然が怖いんだから気をつけてね? 釘は刺したつもりだけどレミリアなんかは懲りずに何か企みそうだわ」
そう言って霊夢ちゃんからじと~とした視線を向けられた美鈴さんは苦笑で返していた。
正直僕はレミリアさんの事が判らない。視線は感じる。
そう、紅魔館に滞在している間身を隠して物陰から僕を見るレミリアさんには気付いていた。
だけど僕が近づくと何故か激しく乱れながら逃げていく。乱れてると言うか慌てて。
そのくせ様子を伺いながら物陰からまたこちらを覗いてくる。
何なんだろうか。
そして、たまに竹馬の友の様な長年連れ添った夫婦の様な感じで話しかけてくる。で、少ししたら逃げる。
基本的にはパチュリーさんの所へ。
パチュリーさんに聞いてみた事もあるけれど、「あれはレミィ自身で解決しないといけないから、放っておいて良いわよ」と言われてしまった。
その際に持病だったらしい喘息が悪化して大慌てだったけれど、そこで僕の能力が都合良く働いてくれた。
美鈴さんの教わった気の応用で体調を整えてマッサージをして――初めはパチュリーさんが恥ずかしがってたけど姿勢の悪さや骨の歪みも体調不良の原因なので――姑息な手段でその場を乗り切った。
何日か様子を見に行ってたらパチェと呼んで欲しいと言われた。何でも気に入った相手にだけ呼ばせるそうでレミリアさんに続いて僕が初めてらしい。……友達になれたかな?
と、レミリアさんの事だった。思い返してもレミリアさんの事は意味が判らない。
そんな事を考えてる最中にふと思い出した事を美鈴さんに聞いてみる。
「そう言えば紫お姉ちゃんと藍お姉ちゃんが二人だけで挨拶に来たんだってね? いつもお世話になってるからって言ってたけどわざわざ僕を置いてっちゃってさ。何か変な事言ってなかった?」
「っ!?」
僕がそう言った瞬間和やかな雰囲気だった美鈴さんが顔を青くしながらガタガタ震えだした……!?
「え! ちょ、本当に何したの二人共!?」
「いいいえええなな何ににももおおかかししななな事ととははな無かったたでですよよよ????」
(まぁ、太助さんは気付いてないけど危うく死ぬところだったし……当然の報いよね)
「いやいや全然おかしいよ!?」
紫お姉ちゃんと藍お姉ちゃんがいったい何を仕出かしたのか大変疑問に思いながら美鈴さんを通常に戻すのに苦労しました。
サブタイトル。友人として、家族としての二つの意味だけど友人としては太助だけの認識。こうして番外編へ繋がる下地が出来ていく……。
(ΦωΦ)フフフ…




