憧れた技に挑戦してみます
今回は主に、番外編の太助に繋がるお話。そして、番外編の太助って実は単体で幻想郷最大戦力だったと言う隠れ話。
ぼかし方はこの位で大丈夫だったかな……。
2017/01/05 意外を以外と間違えていたのを修正。
「ゲームのキャラクター?」
「うん」
「んー、太助の好きな事なら知っていたいけど……やっぱり興味が無かった物を覚えるのはなかなか……」
冒頭から何の話かと言うと、僕の好きだったゲームのキャラクター。赤い鉢巻に白い道着。そして黒帯と剣道の篭手を元に作られたオープンフィンガーグローブを身につけていた格闘家の事。
そして、何がしたいかってのはその格闘家みたいな技を妖力を利用して再現出来ないかなって話。
最近になって妖力の総量が増えてきた僕としては、妖力を利用して出来る事ならやってみたいし、それに一種の憧れ的なものが含まれていたら試してみたいものなのである。
そう、一部の世代なら子供時代に経験があるであろう漫画の技――仙人が編み出した両の掌を腰らへんで向かい合わせ、気を練り高めて前方に突き出し気の奔流で相手に大打撃を与える技等――の物真似。
それが実際に出来る可能性がここにある! ならば試さない手は無いと思うんだ僕は!!
興奮気味な僕に、まぁあれは妖力弾を作るのと一緒よね? と呟いて弾の作り方を紫お姉ちゃんが教えてくれた。
「とは言っても、発想力と言うか……応用力は凄いから太助が思うよりも再現出来ると思うわよ?」
「そう?」
「ええ、妖力を発光させて提灯替わりにするなんて私は考えもしなかったもの」
妖力弾の作り方から始まった妖力の放出と固定、及び発射から始まった僕の修行は思った以上に短時間である程度の成果が出た。
と言うか、筋肉を付けようとしたら筋肉の付いた太助は嫌だと紫お姉ちゃんと藍お姉ちゃんに泣かれてしまった……解せぬ。
じゃぁどう成果が出たのかと言うと、妖力を練り上げて相手に向かって放つ技に関してはじゅうぶんの出来。弾幕ごっこに参加するつもりも無いので瞬時に出す必要が無い分、撃つまでの過程に溜めがある分威力は強力。
次に妖力を身に纏って地を蹴る力の増強、及び突き出す拳の威力の増強に成功。これも慣れと練度だね。
最後に前方に向かって飛びながら回転蹴りを連続で繰り出す技。これも慣れと練度と一緒。
うむ、本物と違って妖力を応用しているから太助流格闘妖術だね。
そして翌日。僕は紅魔館に訪れていた。
うん、異変解決で当事者の一人の霊夢ちゃんと、以前人里で出会った咲夜とを通じて紅魔館に訪れた事があったんだ。
それから何回か来る事があってもう慣れたものである。
それで、今回も気楽に訪れたのです。
いや、訪れたと言っても門番をしている美鈴さんに用事があっただけだけどね。
「あんた。太助さんに怪我でもさせたら容赦しないわよ」
「だ、大丈夫ですよ! 太助君だって心得がありますから! ですよね、太助君!!」
何故だか穴を通って来た筈なのに霊夢ちゃんが先に美鈴さんと一緒に居たんだよね。
そして、凄く睨んでる。いや、何で睨んでるの霊夢ちゃん。これから手合わせするのは僕と美鈴さんなのに。
睨まれた美鈴さんはすっごく助けを求める様に僕に必死に同意を求めてきた。間違いじゃないけど、一旦落ち着こうか二人共。
「大丈夫だって霊夢ちゃん。今までは体を動かす程度だったけど、今日は妖力を纏った力を試させてもらうだけだからさ」
そう言うと霊夢ちゃんは渋々と近場にあった大きめの石に腰を降ろした。
だから、心配そうに僕を見ないで。
「え? 太助君、私の手解きを受けながら妖力を身につけたんですか? 気じゃなくて?」
「え? 僕、気を扱えるんですか?」
何それ意外。そう思っていると美鈴さんがこれから体を動かすといった雰囲気を引っ込めて説明を始めた。
と言っても要は、確かに半分は妖怪ではあるものの、また半分は人間である僕には当然の様に気が存在する。
そして、主に妖力を扱う妖怪の中で気を扱う事に特化した美鈴さんは半妖とは言え妖怪でありながら気を併せ持つ僕に親近感を覚えたらしく色々と親切にしてくれていた訳なのである。
自衛力が皆無だった僕に体の動かし方や簡単な護身術を教えていたのだけど、まさか気を扱う事に全く意識が無くて妖力を使い始めた事に衝撃を受けてしまった。……と。
そんな話の中霊夢ちゃんからまた僕自身知らなかった事実を教えられた。
なんと、霊力も扱えるらしい。ただ、知らない、気付かないと全く感じれないものらしいけど半人の僕なら使えて不思議じゃ無いらしい。
そして、元々の目的であった太助流格闘妖術を試す事を辞めて気、及び霊力の勉強に変更。
それぞれの力を合わせられるかどうかは別にしても、同時使用が成功すればとんでもない出力になるって言われました。
要は、犬一匹でソリを引いていたのが、三匹で引く事になる。結果、一匹の時よりも断然引く力も強くスピードも上がり、一匹の体力の減りも相応に減ると言う。
高出力低燃費である。
「太助さん凄い!」
「太助君、凄いですよこれは!!」
何故か物凄いキラキラした四つの目で見られながら、何それ怖いと思う僕でした……。
霊夢ストーカー説。




