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幕間:灰狼商会探索者

幕間です!ちょっと休憩だぁ、、

 広場から少し離れた路地で、灰狼商会の探索者二人が立ち止まった。応募者たちの様子を見終えたあとだった。


『思ったより集まりましたね』

『報酬を上げたからな。それに森の噂も広がってる。若い連中は危ない話ほど興味を持つ』

『変異体の話を出したら、もう少し減ると思ったんですが』

『残るやつだけでいい』

『まあ、それもそうですね』


 少し沈黙が流れる。


『それにしても……本当に猪型なんですか』

『ああ』

『報告書は見ましたけど、街道に近すぎません?』

『俺もそう思う』

『普通の獣でもあの位置までは出てこないですよ。変異体ならなおさらです』

『だから調査だ』

『森のマナ濃度も上がってるって話でしたよね』

『観測班の報告だ。ここ最近ずっと高い』

『汚染ですか』

『まだ分からん』

『もし汚染なら、変異体が増える可能性もありますよ』

『だから確認する』


 短い沈黙が落ちた。


 城壁の向こう、森の方向を見ながら言葉が続く。


『面倒な案件ですね』

『探索者の仕事なんてだいたい面倒だ』

『違いない』


 話題が変わる。


『それで、さっきの新人』

『半分は森に入れない、、というか入れれないな』

『ですよね』

『足音がでかい。枝を踏む。周囲を見ない』

『街の若者ですから』

『荷物運びくらいはできる』

『弓持ってたやつは?』

『狩り経験あり』

『いましたね』

『背の高いやつは体力だけはある』

『荷物係ですね』


 少し間が空いた。


『……一人、妙なのがいましたね』

『石袋のやつか』

『気付きました?』

『当然だ』

『足音が消えてました』

『あれは狩人の歩き方だ』

『完全に』

『街育ちじゃない』

『村の狩人でしょうね』

『たぶんな』


 短い沈黙。


『でも妙でした』

『何がだ』

『慣れすぎてる』

『どういう意味だ』

『若い狩人の動きじゃない』

『……』

『長く森にいる人間の動きでした』

『観察が細かいな』

『だって不自然ですよ』

『まあいい』

『いいんですか』

『使えるなら問題ない』

『それはそうですね』

『森に入れば分かる』

『何がです』

『あいつが本当に使えるかどうか』

『…それと猪型変異体の様子も』


 再び森の方向を見る。


『……増えてないといいんですが』

『もし増えてたら?』

『新人連中は帰します』

『賢い判断だ』

『その後は?』

『俺たちの仕事になる』


 短い笑い声が漏れた。


『やっぱり面倒な案件ですね』

『探索者の仕事なんて、そんなもんだ』

※この小説は作者の完全な自己満です。

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