都市アルディア
今日もじゃんじゃん書きますよー!!
三日後、レンは都市の門の前に立っていた。村とはまるで違う。高い城壁。人の列。荷車。商人。武器を持った者。都市は人の匂いが濃い。レンは列に並びながら周囲を観察した。足音。声。風向き。森とは違うが、人の流れもまた一種の環境だった。やがて門番の前に出る。
『名前を言え。』
「レンだ」
『見ない顔だが…どこからきた?』
「北の村」
『何の目的でアルディアに?』
「仕事を探して」
門番はレンを見て言った。
『森を歩く顔だな』
「そう見えるか」
『なんとなくだがな、狩人か?』
「そんなところだ」
門番は小さく頷く。
『なら森の話は聞いたか?』
「少しだけ」
『最近変なのが出るんだ。普通の獣じゃない、化け物だ』
レンは少しだけ興味を示す。
「どんなやつなんだ?」
『さあな。見た奴が少ない』
『だが、アルディアが誇る探索者が動いてる』
「探索者か…」
『森を調べる連中だ』
『最近は化け物の呼び方も変わったんだよ』
「呼び方?」
門番が言う。
『変異体』
レンはその言葉を頭の中で繰り返した。
「…変異体」
『森の獣が突然変異?したやつらしい大きさも力も普通じゃない、何人か探索者もやられてる』
門番は肩をすくめる。
『まあ街道は安全だから安心しろよ。森の奥に行かなきゃ大丈夫さ』
「分かった」
門をくぐると都市の景色が広がった。石造りの建物。並ぶ店。叫ぶ商人。村とはまるで別の世界だ。レンはゆっくり歩きながら都市を観察した。人の流れ。道の広さ。武器を持つ者の数。思っていたより探索者が多い。森の異変は、この都市でも無視できない問題らしい。しばらく歩いたところで張り紙が目に入った。
新人募集
探索者補助
森の調査業務
日給銀貨三枚
レンは立ち止まった。森の調査。探索者の補助。情報を集めるには一番早い。レンは張り紙をしばらく見てから扉を開けた。中には武器を持った男たちがいた。奥の机の男がレンを見る。
『新人か?』
「募集を見てきたんだが」
『森の仕事だ。』
「構わない」
男はレンの足元を見た。
『狩人の歩き方だな』
「まあな」
男は紙を一枚渡した。
『明日の朝七の刻に広場に来い。新人はまとめて連れていく』
「分かった」
レンは紙を受け取った。外に出ると都市はまだ騒がしい。だがレンの頭の中には、別のことが残っていた。変異体。森の獣が変わった存在。原因は不明。だが一つだけ確かなことがある。森は理由もなく変わらない。何かが起きている。レンは空を見上げた。
「……やっぱり森か」
第二の人生も、どうやら同じ場所から始まるらしい。
※この小説は作者の完全な自己満です。




