表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

泡沫の夢。

作者: 沖田 楽十

 沢山たくさん傷付きずつき、傷付きずつけた。それでも一緒いっしょにいたいとねがったのは、きみだから。


 子供が出来たら、なんって名付なづけようか?


 そんなやりりがあったのは、うのむかし大事だいじだった“はず”のに手をけて、満足気まんぞくげに笑うおとこダレ


 からっぽの浴槽よくそうに、少しだけしたリンスをりたくり、そのなかる。そうすることで浴槽はすべやすくなり、最初にはいったもの転倒てんとうする確率かくりつがるのだ。

 数ヶ月(すうかげつ)一度いちど通院つういんしているさきで、とあるナースに俺はくびったけだ。そのナースや関係者かんけいしゃから、彼女と俺の関係性を進展しんてんさせるために、現在いまある家族かぞくを亡きものにしないか?という提案ていあんけて躊躇ためらっていると、浴槽でのやりかたおしえてもらった。

 もし転倒して大怪我おおけが、または死んだら、家族のうんわるかった。ぎゃくたすかったら、コイツが生きてるから自分達は一緒になれない、にくい…死んでくれ…って、かんがえればイイ、と。

 かしこい彼女の名案めいあんに、俺はった。そして実行じっこうし、ようや念願ねんがんかなう。



「ハハハッ!!!!漸く…漸く、彼女と俺は……」



 ようや邪魔者じゃまものはいなくなった。あとは、彼女に連絡れんらくしてーーとほくそむも、ふと視界しかいはいる、“”だった物体ぶったい

 ……ほんっっっと、死んでも“邪魔な存在そんざい”だ。なんでこんなやつなんかまれてきたんだろう…。コイツがいなかったら、あんなクソおんなとも結婚せずにんだのに……あーあ。

 俺の人生じんせい、ほんっっっとうにコイツのせいでくるわされたわ。


 …さぁー、ってと♡リンス風呂ぶろ提案ていあんしてくれた、いとしのかしこい彼女に連絡して、はやく結婚のはなしを……。


 その、俺は警察けいさつに捕まった。愛しの彼女が、俺を売ったからだ。人殺しした人間だから、怖くて通報したんだって…。

 俺は只、君が好きだから…君と一緒になりたいから…家族を殺して、それで……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ