さて、どうする?
さて、どうする?
某歴史ゲームなら、間違いなくセーブして一休みするか、じっくり今後の戦略を立てるところだ。
まず、相神浦松浦家だが、爺様はまだ隠居しておらず、有馬からの養子、盛がいる。平戸の力を弱め、嫡男と次男は幽閉している。攻め込むはずの平戸を俺がつぶしたから、変化はないだろう。
志佐・伊万里は単独で攻めては来ぬだろうし、連合してきたとしても、小佐々と相神浦連合で対処可能だ。波多はどうだ?東から龍造寺の圧力があるから、われらとの不可侵を破ってまで南下するリスクは犯すまい。
爺さんが、どう動くかなんだよな。いや、それならむしろ隠居してからが問題か?跡継の盛は13歳でまだ若い。衰退したとはいえ、相神浦、そして有馬の再興を願うかもしれない。そうなった時にあいつはどう動く?・・・いや、まだ先の話だろう。大丈夫だ。
それから、五島の宇久は、今のところ、マークする必要はないだろう。関係は円満だし、闘いになる要素がない。平戸と共闘してわれらを攻める?いや、千寿丸がいる以上そうはなるまい。
われらと組んで平戸を攻める?いや、もっと、ない。いずれにしても、われらは平戸を攻める理由がないのだ。
明らかに何か起きそうなのは後藤惟明だ。自分の存在価値がなくなったからな。貴明の惟明いじりも、ますますひどくなるだろう。最悪平戸に戻される?しかし、戻ったとしてどうなる?何かしようものなら、俺がゆるさん。条約違反になるしな。
千寿丸を養子に送っているから、徐々に平戸小佐々化計画を推し進めよう。
有馬は、直接の影響は今のところないかな。
ちょっと気になるのが大村だ。前回のいくさの発端は、黒幕は平戸や後藤だった。だが直接謀反のきっかけになったのは、純忠の改宗とキリシタンへの傾倒だ。
なんでも極端なんだよ。キリシタンによる寺や神社の破壊なんて。そんな事するから謀反や周辺国人の造反が起きるんだよ。
今大村が攻撃を受けたら援軍を出さないといけない。しかし、キリスト教対策のからみで起きているから、諌めないといけない。何事もバランスが必要だ。今やキリシタンは横瀬に限らず小佐々領内のいたるところにいる。
しかし、うちでは暴動は起こらない。俺がどちらにも味方しないし、けんか両成敗だからだ。かたや大村領はどうだ?あきらかにやり過ぎだろう。
仏教徒の暴動が起きてバテレンが死にでもしたらどうするんだ?
弾正忠襲名のあいさつも兼ねて、一度大村にいかねばなるまいな。




