表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』  作者: 姜維信繁
肥前五強!non無双でもやるしかない。-横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に-
72/827

阻止せよ!横瀬浦上陸!

「距離、ロクサンテンマル! (六十三町・約6,867メートル)」


 測距員が叫ぶ。


「やはりか。まったく足りぬな。まだ時間がかかるか」


 深作治郎兵衛兼続は、戦況を一変させる可能性はないかと淡い期待を寄せて、針尾城まで砲撃できぬかと考えたようだが、距離が遠すぎる。


「申し上げます! 針尾伊賀守の兵、軍船二十にて横瀬浦上陸を試みておりまする!」


 軍船二十。傭兵を雇っている沢森と違って、かなりかき集めたようだ。


「領民とバテレン、商館関係者、貿易商人、全員の避難は終わったのか?」


「はい! 概ね終わっておりまする!」


「概ね? 正確に報告しろ!」


「はい! 若干名の商人がまだにございます。積み残した商品が気になるようで」


「何を馬鹿な事を! 命あっての物種であろうが! かまわん! 絶対に上陸はさせんし、商品にも手は出させん! もし被害がおよんだら、沢森が弁償すると伝えろ!」


(弁償できるかどうかはわからん。しかし、なにより優先するのは人命だ。わが殿ならそう言うであろう)


 兼続はそう考えていた。


「わしはここで指揮をとる。各個に判断して敵を撃滅せよ!」


「はは!」


 二人の上級指揮官はそう言って司令室を出ていった。






 ■第二連隊長 小田賢光


「砲は使うな。小回りの利く船ゆえ当たりにくい。弾の無駄だ。後方に隠匿して砲兵は歩兵の補佐に回れ」


「鉄砲手、よく狙え、中途半端ではなく、全員が上陸してから撃つのだ。まだだ。まだまだ……一町(109メートル)まで待て」


 敵兵全員が上陸を終えた。


「撃て!」


 百丁の鉄砲が火を吹いた。針尾兵前列の兵が悲鳴を上げながら倒れる。


「次、弓隊放て!」


 間断なく弓が放たれる。


 しかし最初こそ兵の混乱はあったが、針尾伊賀守も歴戦の猛者。すぐに指示を出し、竹束を前に構えながら前進してくる。


「よし! 騎兵! 回り込んで敵の横っ腹を突け!」


 鉄砲と弓の攻撃が三周したころ、騎兵突撃の命令が出された。


 よし、このままで勝てる、そう賢光は思った。


 ……。


「申し上げます! 敵別働隊! 巣喰ノ浦より上陸! 背後をつかれ、お味方大混乱にございます!」


 第三連隊は横瀬浦を囲む様に配置され、全員が横瀬浦の戦闘を注視していたのだ。そこに後背より現れた敵に奇襲をかけられ、丘から追い落とされる様になってしまった。


「くそう! 踏ん張れ! ここで押されれば味方の優勢が崩れるぞ! 我が第三連隊においてそれは絶対に許されん! 踏ん張るのだ!」


 砲兵部隊は駆逐され、砲は鹵獲または破壊されている。


 連隊長の小田増光はよく部隊をまとめ踏ん張っているが、道が整備されていない半ば森のような場所では、騎兵は役に立たない。


 歩兵の強さが如実に現れる。鉄砲、弓兵ともにあまりにも接近されたために、歩兵と同じ様になり、完全な混戦である。






「どうだ? 状況は?」


「は、あ、今、今旗が上がりましてございます!」


「よし! 掛かれ!」


 信号員は短く「カカレ」と送った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国 武将 転生 タイムスリップ 長崎 チート 無双 歴史 オタク
― 新着の感想 ―
[一言] 自慰みたいな小説ですね…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ