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大串の隠し金山

小佐々氏の大串金山は、大村領との国境ギリギリのところで採掘している。

だから隠し金山なんだろう。海上交通税、金山、馬の放牧は小佐々の経済の屋台骨だ。


親父は何で知っている?と目を回したが、すぐに、あーなるほどね、という顔をした。そりゃ同じ転生人ですから。(笑)前世の記憶と知識はあらん限り活用させてもらいます。^^


大串金山は江戸時代の初期、寛永年間の1627年から1630年の四年間しか採掘されなかった。運上金(税金)は採掘高の14%程度だったようだ。その運上金は4年間だけで、


金が約30kgで1億4,900万円!!

銀が約262kgで1700万円!!


逆算すると金が4年間で214kgで10億6,200万、銀が1,874kgで1億2,140万。

年間3~4億あったはずだ。ただ、森林伐採や農民が農作業を怠る、という理由で大村藩は積極的に採掘しなかった。まあ、そりゃそうか。


年間で、うちが元々海上権益のみ(石高は微々たるもの。四公六民で3,200万。そこから諸々引くから。足しても1億前後)だったのに対して、小佐々本体は全体で5~6億はあるのだろう。


だからだ。妙に納得した。小佐々様が何も言わないのも。多少石けんや塩で儲けたところで母体を上回るはずもない。いちいち介入して反感を買い、戦時の兵力を減らすのは愚の骨頂だと考えたんだろう。


しかし、塩の増産や捕鯨の安定化で、俺たちの方が裕福になったらどうだろうか?現実にその日は近い。なんといっても鯨は大きい。


そうなった時、石炭採掘のための金山の鉱夫や技術者の提供、快く受け入れてくれるだろうか?いや、それよりも妬み嫉みが生まれないだろうか?タダでさえ俺は若輩者だ。内心面白く思ってない人もいるかもしれない。


身内(厳密には身内じゃないけど)のトラブルほどみっともなく、収拾がつかない物はない。ただし、だからといって、領内の発展政策を止めるわけにはいかない。


これはちょっと、イケイケドンドン(今使うのかな?)だけじゃまずいかもな。社内政治?根回ししないと。ていうか一番苦手な事。やってきてない事、やりたくない事。


さて、どうしよう。


・・・・・・いいかっ!。


面倒くさいのは全部親父に丸投げしよう。だって年の功っていうじゃん。(←親父が聞いたら、お前50+1だろ!って言われそう。そう言う親父は70~80くらいか?)


準備しつつ、臨機応変に対応しよう。

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