表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

河童のいる川

河童がいた。

あの川出るらしいよ、と聞いていたが、まさか河童がいるとは思わなかった。


バイト帰り、原チャリで川の近くを通ったら何やら怪しい人影が動いていた。目を凝らすと人間の色では無く、緑色の人影だった。

よく見ると河童だった。そして目があった。

驚きでお互い固まっていたが、河童はしばらくすると僕から目をそらし、懐からきゅうりを取り出して、川の水で洗い始めた。


ちょうど良い感じの岩に腰掛け、僕の方を見ながらきゅうりを食べている。

なぜ僕の方を見るんだろう。あちらが僕を見続けるので、僕も目を離すことが出来ない。


河童はきゅうりに味噌を付けた。味噌もきゅうりもめちゃくちゃ美味そうだ。

僕のお腹が減ってきたところで、河童は会釈をして川の中へ姿を消した。

僕はしばらく呆然としていたが、帰宅して早々きゅうりの味噌漬けを貪り食った。


という話を大学のぬらりひょん達にしたが、信じてくれる人は一人もおらず、ただただ爆笑されただけだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ