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もう一つ血筋

「失礼しました」


頭を下げ、去っていく少女を、


感心したように、光太郎は見ていた。




とある料亭で、


光太郎は、得意先の会長と会っていた。


「よくできたお孫さんで。しっかりなさってらっしゃる」


光太郎は、会長にお酌をしながら言った。


「自慢の孫です。まだ高校生なんですが」


会長は、ぐいっと一気にお猪口をあける。


「多分、私ではない…母方の血が強いんでしょ」


「母方?」


光太郎はまた、お酌をする。


「孫の母親のおばが、世界的に有名な人物でして…」


「有名な人物?」


「安藤理恵…。ご存知ですかな?結婚して、すぐに離婚し、アメリカで亡くなったらしいのですが…」


「安藤理恵」


「勝手に離婚して、家を飛び出したらしく…向こうの家では、勘当されてるらしいんですが」


動きが止まっている光太郎に気づき、


「私だけ、飲んでるじゃないですか!さあ、時祭会長も」


「頂きます」


光太郎は、オチョコを差し出した。





座敷を離れ、歩く少女は、長い黒髪をなびかせ、


店を後にした。


その向かう先は…


愛する男がいる…


大路学園高校。






黄昏に香る音色2 紡ぐ思い...


完。

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