№7シャレオツ気分DE両家の食事会
西洋館で起こる怪事件。
梅雨も明けた頃の晴天のある日、両家は食事会を迎えることになる。
場所は・・・ああ、もう言っちゃおう妄想で急ごしらえすると、リアルが薄まるので(笑)、大牟田にある三井港倶楽部という明治期の洋館でその当時は迎賓館として利用されていた由緒ある場所・・・だそうだ。
意外とランチのコースは手軽な値段ということもあって、多少の奮発とともに、ここに予約を決めたのだった。
大助側からは父と母、芽衣側からはお義父さんと妹さん娘という、食事会盤石の布陣であった。
車から降りると早速、汗ばむ久々に着る慣れないスーツに、大助は思わず上着を脱ぎネクタイを緩める。
「こら、ちゃんとせんと」
母に叱られる。
だが、父も片手に上着を持ち、ツカツカと向うの車の方へ歩いている。
「だって、あれ」
「お父さんはいいの。あんたたちが主役でしょ」
「・・・むう」
父は持ち前のせっかちぶりを早速発揮し、お義父さんに挨拶をしていた。
洋館の庭で両家のファーストコンタクトとなる。
当たり障りのない挨拶の後も洋館へと入る。
洋館二階の広間で食事会は行われた。
「こういう場は慣れないので」
お義父さんが頭をかきながら、フォークとナイフに苦戦。
「ああ、私もですよ」
と言いつつ、父も。
「あ、私も」
と、緊張もあって、おぼつかない手つきの大助。
芽衣や母、妹さんは粛々と食事を楽しんでいる。
そんな中、お子さまランチという眩しい料理にかぶりつく妹さんの娘結ちゃんの微笑ましい姿に、みんなの心は和んだ。
「ようやく結婚してくれます」
「ようやくですね」
「長かった~」
「うちは(結婚)しないと思っていました」
「うちも、もう半分、諦めていました」
「よかったです」
「ほんと、ほんと」
的な会話が親達から繰りひろげられる。
まあ、これはマストだろう。
つかみはオッケイってヤツだ。
今、思いかえすと、この場ではそのくらいで重要な話はしていないようだ。
書いていても何も思い浮かばないので・・・緊張して頭が真っ白だった・・・なんて、ことはあるのだろうが・・・「結婚」するということをお互いの家族に宣言したというくらいか・・・これが重要なんだろうけど。
食事のあとは記念写真を撮ったりして、つつがなく両家の食事会は終了した。
・・・これでいいのか?な~んか、面白いことあったような・・・。
ま、粗相はしていないということで良し(笑)。
さぁ、両家の対面を済み、怒涛の結婚への道ははじまった。高速ジェットコースターから振り落とされるな大助と芽衣、今後如何にすべきか、熟婚の2人は何を思ふ。次回「大助ゼク〇ィを買い、その気になる」で、どっちが女子脳なの。お楽しみに~。
な~んて。




