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04.植物王女と初陣

 翼を再度振り、空へ舞い上がる。

 自信がないとは言えないけど、ひとまず敵の情報を調べましょう。

 あたしは用心深いだもの!


「収納ボックス!」


 収納ボックスから、小さな片メガネを取り出した。

 これは【モノクル】という相手のステータスを確かめるようにアイテムであった。

 もしこのドラゴンはあたしのレベルより低いなら、ステータスはすぐ確認できる


「相手のステータス確認!」

 ——————————

 名前:暗黒竜リリス

 種族:ドラゴン

 称号:四天王の僕

 レベル:70

 HP:5000/5000

 MP:3000/3000

 STR:200

 VIT:150

 INT:100

 AGI:120

 DEX:150


 装備

 頭:【空欄】

 体(上):【空欄】

 体(下):【空欄】

 左手:【空欄】

 右手:【空欄】

 装備品:【竜王の加護】 ユニックスキル【竜人ドラゴニュート化】

 装備品:【空欄】

 装備品:【空欄】


 スキル

 S;【空欄】【空欄】【空欄】【空欄】

 A:【暗黒の息吹ダークブレス】【火炎の息吹ファイアブレス】【空欄】

 B:【闇耐性・大】【火耐性・大】【空欄】【空欄】

 C:【闇耐性・中】【火耐性・中】【双剣熟練度上昇】【空欄】

 ユニックス:【竜人ドラゴニュート化】

 ——————————

 …… こいつ、超弱いじゃないの? あたしの一撃さえも耐えないよ。

 しょうがないね。少しウォーミングアップしましょう。


 あいつの体へと近づいていく。

 あたしの体はドラゴンの視点から見ると、小さすぎるため。存在が全然気付かなかった。

 そもそも、あたしは正々堂々と勝負つもりはないよ。


【SWO】を遊んでいた時。植物族プラントのあたしはずっと一人ぼっちのため、奇襲という慣習がついた。


 こいつがあたしを気付かないうちに、更なる高くに飛んでいた。

 上から俯瞰する。

 こいつの鱗はまるで黒水晶のようだ。太陽が覆われているのに、深い深淵のような光が輝いている。

 殺したら惜しい! 

 決めた! 使い魔、いいえ、ペットとして飼いたい!!


 そう思いながら、ドラゴンの頭に急降下した。


「ね、あたしのペットになってくれないか」

「何!!! お前はどこだ!!」

「頭の上よ。うえうえ」

「お前はこの暗黒竜様に対し、何を話したのかを自覚しないか!」

「知っているよ。ペットなのだ」


 そもそも、ラスボス見たいなドラゴンとこのように話し合う何て、誰でも考えられないのだろう?

 まぁ、言い忘れた。大人しい葉月芽衣はつきめいはただの表だった。小悪魔のような性格こそ本物のあたしだよ~ 


「ハハハハハ! 面白い小娘よ! 我に勝てるなら、お前の望みにしろう!」

「わかった。ところで、あなたは女の子だよね?」

「女? そう! 我はメスだ! 何の用があるか!」

「女の子なら、ちゃんと可愛い自称を使いなさいよ! ちょっと痛いから、我慢してくれ」


 ドラゴンの前に飛んでいた。

 彼女はやっとあたしの姿を気付いた。

 彼女の顔が何も変化がないけど。

 その眼差しから舐められたことをよく感じられている。


 ドラゴンが咆哮し、猛烈な炎が次々と噴き出した。

 ゲームの場合なら、直ちに【豪雨】を使って火を消すのだ。

 しかし、なけなしのINTは本当にあたしにダメージを与えるかな? そのまま受けてみよう。


 灼熱地獄見たいな炎の雨に浴びられているが、熱くも痛くもなかったよ。

 やはり、ダメージが僅かしかなかった。

 では、遊びはこれまでよ~ そろそろ芽が萌えるよ。


 彼女に覆われた鱗の下から、無数な茨が生まれてくる。

 その茨たちは、彼女の生命力を呑み込み、美しい薔薇が次々と咲き誇っていた。

 実は、さっき彼女の頭に降りる時、既に【寄生】というスキルを発動したよ。

 言っていたでしょう。あたしは正々堂々と勝負つもりはないよ。


「お前! 我に何をした! このような小細工で我に勝てるつもりか! 笑止!」


 さっきまで空を覆っていた暗雲が消えた。澄み切った青空からの光は彼女の鱗をキラキラと光らせている。

 ドラゴンの姿が眩しい光にだんだんと消えていく。暗い翼が生えている女の姿が目に映る。


「これが真の姿だ! さっきと同じだと思わないよ!!」


 一気に可愛い女の子になった! 凄い! もっともっと欲しになったよ!!


 彼女は翼を振り、物凄いスピードであたしに向けて突進した。


「収納ボックス!」


 収納ボックスから【薔薇王女の鞭】を取り出し、装備した。


「あたしの力をよく見てくれよ!! いっけい!!」


 棘だらけの鞭は生きるように、物凄いスピードで彼女へ突き飛ばした。


「何よ! これは…… あそこはダメ!!」


 あたしの鞭はそんなにエロいなのかな。

 まぁ、一応、彼女はハエトリ草に捕まえられてしまう虫のように縛られた。


「もう、勝敗を決まりでしょう。リリスちゃん」

「卑怯者! じろじろ見ないで! ほどけぃぃ! 私は誇り高く竜人族ドラゴニュートだ! くっ… 殺せ!」


 オイ! そのセリフはダメだ! ドsパワーを呼び覚ましたらどうしょう!!

 もうダメだ。 指先の関節がもう勝手に動けてしまうよ…… 


「あなたのせいだ…… ちゃんと責任を負え!! くすくす、くすくす」

「許してください! ごめんなさい! くっ… 殺せ!」


 この後、めちゃくちゃくすぐった。


 10分経過~

 ふう。やっとドsパワーを抑えた。まぁ、あたしは凄く満足したよ。


「う… わああ… ごめんなさいと言ったのに……」

「アハハ、ごめんなさい。もうだいじょ…」


 慰める時に、彼女のしっぽは物凄いスピードで後ろからあたしの背中に突き刺って来た。


「これが私を侮辱した報応だ! 死ね!!」

「あの、しっぽは痛くないかしら?」

「いてててて!!!」


 これほどの軽い攻撃を受けても、痛くも痒くもないよ。逆に、さっきは「カ!」という骨が折れた音が聞こえた。


「ね、どうして、これまで抵抗するのかしら? あたしはずっと手加減をしているよ」

竜人族ドラゴニュートは誇り高く種族だった! 決してお前のような無礼者に降参しない!…… せめて…… 正々堂々と勝負をして、もしまだ勝てるなら」


 彼女の顔は薔薇のように赤くなった。これは…… 可愛くてたまらないのだ。

 ところで、誇り高く種族で何なのよ! あなたは何処かの怒りで変身できる種族かよ!!


 正直言うと、真っ向勝負したくないとは言えない。

 全力で攻めるなら、なけなしのVITが、きっと一撃も耐えずに死んじまったよ。

 それじゃ、他の方法で彼女に本当の力を示せばいいよ。


「わかった、あなたが本気であたしを認めるため。力を見せてやろう。その前に、少し待ってくれよ」


 彼女を縛るままに連れて、さっきの教会に降りっていた。

 ミユーと避難している人たちはもう信じられないことで唖然してしまった。

 そもそも、ラスボスを軽くて生きるままに捕まえたことを見た。驚かられない人はこの世に存在するかな?


「凄いよ! あのドラゴンを容易いて捕まえる何て、デメテルさんはきっと勇者様だよね!」


 勇者様? 勇者になりたい人はもう女神様の手で天国に送られていたよ。


「ブブ~ 残念、あたしはそんなの偉い者ではないよ。しっかりと掴まえてくれよ! 家へ帰るぜ!」


この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。

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