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01.植物王女と異世界転生

「芽衣ちゃん。早く降りて、ご飯はできたわよ」

「はい、お母さん。今すぐ降りる」


 あたしの名前は葉月芽衣はつきめい、北海道夕張市出身、18歳。

【SWO】の発売からずっと遊んでいる超ベテランのプレイヤーだったよ。ゲームの中に植物王女プラントプリンセス———デメテルの名を知らぬ者が存在しないよ!

 でも、そろそろゲームとさよならの時が来る。


「芽衣ちゃん。荷物はもう大丈夫か? 明日は東京に行くでしょう?」

「はい、今すぐ片付け……」


 あたしの夢は自分の畑で世界一番美味しいメロンを育てることだった。うちはメロンの栽培をしている農家だった。しかし、この数年間、メロンの販売業ますます低迷してしまう。

 父はどうしてもあたしを東京の大学に行かせたい。

 まぁ、父の考えは正しかった。未来のために、東京に行くしかない……

 このまま大学に行き、社会人になるか?

 ゲームも…… そろそろ止めようか?

 明日から、新しい人生に行こう!


「ねー、デメテルちゃん、あなたもうそう思う?」

「ねー、あたしと一緒に東京へ行くかしら?」


 あたしは決して精神異状者ではないよ! 

 今はただ、デメテルのぬいぐるみと話し合っただけよ! この子は【SWO】のオフラインインベンドからもらった賞品だった。


 目線はデメテルから机の上に置いている【SWO】の専用ヘルメットに移った。

 せめて、今日だけ、もう一度ゲームをログインしたい!


【お帰りなさい、デメテル様】

 ゲームをログインしており、すぐに綺麗な街に身を置いている。

 川の両側にたくさんのプレイヤーが歩いていた。月の光は水面にキラキラと閃かせている。人魚マーメードたちが水中に楽しんで泳いでいる。

 ここは水の町・人魚町マーメードシティ。あたしは一番好きの町だった。


 自分のステータスをもう一度確かめよう。


「ステータス!」


「ウォン」と言う音と共に、半透明のパネルが浮かび上がる。

 ——————————

 名前:デメテル

 種族:植物族プラント

 称号:植物王女プラントプリンセス

 レベル:100

 HP:24000/24000

 MP:15000/15000

 STR:200(+200)

 VIT:300(+300)

 INT:800(+3200)

 AGI:400(+2000)

 DEX:1000(+5000)


 装備

 頭:【豊穣女神の冠】全ステータスを1.5倍にする、MP消耗を50%軽減する、破壊不可

 体(上):【豊穣女神のローブ】INTを2倍にする、ユニックスキル【栽培】、破壊不可

 体(下):【豊穣女神のスカート】INTを2倍にする、ユニックスキル【日光】、破壊不可

 左手:【薔薇王女の短剣】DEXを3倍にする、ユニックスキル【茨の舞】、破壊不可

 右手:【薔薇王女の鞭】DEXを3倍にする、ユニックスキル【精神転換】、破壊不可

 装備品:【かぐや姫の涙】INTを2倍にする、ユニックスキル【豪雨】、破壊不可

 装備品:【紅葉の翼】AGIを4倍にする、MP消耗を80%軽減する、破壊不可

 装備品:【植物王女プラントプリンセスの指輪】全ステータスを1.5倍にする、すべての植物に変身できる、破壊不可


 スキル

 S;【薔薇光束バラレーザー】【水仙スイセン】【風華陣】【植物王女プラントプリンセス

 A:【タンポポ爆弾ダイナマイト】【寄生】【キノコ地雷設置】【竹召喚】

 B:【合成】【酸素生成】【風耐性・大】【地耐性・大】

 C:【風耐性・中】【地耐性・中】【鞭熟練度上昇】【短剣熟練度上昇】

 ユニックス:【栽培】【日光】【茨の舞】【精神転換】【豪雨】

 ——————————

 もともと、【SWO】に置いて、植物族プラントは強い種族とは言えないけど。STRとVITの成長が低い、INTも魔法専門職の天使族エンジェルかつエルフと比べ物にならない。しかも、火に弱いという最大の弱点があったため。

 そもそも、わざわざゲーム内で弱い種族を選びたがる人があるわけないでしょう?


 強さの秘密は—— 【かぐや姫の涙】と【植物王女プラントプリンセスの指輪】なのだ。

【かぐや姫の涙】は涙形のイヤリング。ユニックスキル【豪雨】を付けた装備品だった。

【豪雨】は無詠唱で、周り半径100メートルのフィールドに雨を召喚できる。火属性攻撃は全く効かされなかった。ある隠れダンジョンのボスから落ちたドロップ率は0.005%しかない超レアアイテムなのだ。

 もう一つは【植物王女プラントプリンセスの指輪】はね。

 すべての植物に変われるゲーム内にただ一つのイベントランキング一位の賞品だった。植物なら、何でも変身できるのだ! 例えば、今日のイベントには、あたしは目に見えないタンポポの種に変身して、敵の髪に隠れていたよ。

 他の装備では、まぁ、まだチャンスがあればな。


「フレンド!」

 ——————————

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 ——————————


 はやり、誰でもいなかったよね。

 最初からも分かるよ。時の流れと共に、かつて一緒に楽しんで遊んだ仲間たちは次々とゲームから離れてしまう。最後残ったのは、あたし一人しかなかった。


 そもそも、【SWO】と別れよう……

 その前に、どうしても見たいものがある!

 翼を振り、夜空に舞い上がる。

 重力という束縛から解き放って、旋回し上昇し下降し、自由自在に飛び回る!

 何故現実世界はつまらんルールが存在しているか?

 自由自在に生きているのはダメなの?


 広い空に、無数なキラキラしている星々たちが、まるでお姫様の宝石箱見たいに美しいのだ。

 最後まで、この美しい空を観賞される。あたしはもう十分楽しかったよ。


 ◇■◇■◇■◇■◇


 翌日の朝、夕張市内へ行くバスに座ったまま、デメテルのぬいぐるみを抱いて居眠りした。

 再び目を覚ました時、既に知らない場合に身を置いている。

 見渡す限り果てしない真っ白だった世界に、松明のような青い光である燃えている火の玉が並んでいる。

 行列の前に、天使族エンジェルとそっくりした女性は緑色のジュースを飲みながら、状況を説明している。

 あのジュースは、間違いない、メロンソーダだ!


「残念ですが。皆さんを乗ったバスはトラックとぶつかったよ。一人残らず死んじまった」

「でもね、私は全知全能の女神だもの~ 生まれ変わるチャンスをあ・げ・る」

「それは、皆さんの夢を教えて。気になったら、異世界に転生させるよ」


 何と我が儘の女神様よ! 

 本当に死んでしまったのか。少しい痛みも感じていなかった。

 でも、あたしはもう蒼い鬼火になったことから見ると、確実に死んじまった。

 寝たままに苦痛もなく亡くなるとはこういう感じかな?

 ところが、どうして本の少しい遺憾も感じないの? まるでこの世に未練が残っていないようだ。 


「オレの夢は異世界でハーレムを作りたい!」

「つまらん。マンガを読みすぎ! 次~」


「わたくしは乙女ゲームの世界で王子様と一緒に恋の深淵に落ちる」

「乙女ゲームをやりすぎるぞう! 次~」


「オレは勇者になりたい、世界の人々を守ります!」

「すんばらしい~ 天国に行きなさい~」


 女神様の判断基準は全く分からない。

 そして、彼女の言った通り、小説やマンガなどを読みすぎよ!

 ところで、これは小説やマンガによくある異世界転生だよね。

 なら、あたしの夢はアレしかないよ!


「葉月芽衣さん。惜しかったよね、せっかく一流の大学を合格したのに。さぁ、早く夢を教えて」


 惜しかった……のか? 不思議だね、そんな気持ちが全くないよ。

 チャンスは一度しかない! 轟け! あたしの夢を!!!


「あたしの夢は、世界一番美味しいメロンを育てることです!!!」

「メッ、メッ、メッ、メロン!!?」

「はい! 女神様は美味しいメロンを食べたくないですか!? メロンソーダより数百倍美味しいですよ」


 女神の瞳はまるで新しいものを見つかった赤ちゃんのようにキラキラしている。口元から涎が流れた。


「柔らかく果肉の食感、口の中に残された絶秒な甘さ、女神様は食べてみたくありませんでしょうか」

「いっ、一年」

「女神様?」

「一年以内に、満足させるメロンを食べさせなさい!」


 一年なら、水や土壌、太陽を考えると。できないわけではないけど……


「一年はちょっとギリギリですから、もうちょっと……」

「ダメだ! できないなら、さっさと地獄へ行け!」

「かしこまりました! きっとご満足いただけるメロンを差し上げます!」


 女神様は怖いよ! でも、やるしかないのだ!


「では、ようこそ異世界——— ギルディランドへ~~」


 眩しい光に包まれて、何も見えなく、蒼白い光の世界に消えられた。


この度、自分の拙作をお読み頂き、誠にありがとうございます。

『面白い』『続きが気になる』と思われましたら、是非ブックマークの登録をお願いします。

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