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新人研修資料

一部修正致しました。

一ページ目         



                    


 初めに



 この資料には、皆さんがこれから教会で働くために、必要な事が書かれています。内容をよく理解して、一日も早く神の御威光を知り、迷える信徒達を導くことができる聖職者になれるように努力しましょう。











二十九ページ目      





第七章 アンデットについて




 アンデットとは存在することすら許されない教会が憎むべき最大の敵である。蘇りし死者であるアンデット。現在、教会のアンデット研究機関(通称・死霊研)による研究成果を受けて、教会ではアンデットを、ヴァンパイア、グール、ゾンビ、スケルトン、レイスの五種類に区分している。





*ヴァンパイア 冒険者ギルドによる脅威度評価 S++以上


 現在確認されているアンデットの中では、最強の種であり個体によっては小国に匹敵する力を秘めているが、滅多に人前に姿を露わすことはない。


 この資料を読んでいるあなたがヴァンパイアと遭遇する可能性は限りなく零に近いですが、常に油断しない事を心がけましょう。


 ヴァンパイアは、未だに正体すらつかめていない闇の王と呼ばれる存在のみが、作ることができる種で、歴史上、七体確認されている。(その内、三体は多大な犠牲の果てに討伐に成功している)


 ヴァンパイアの特徴 


・非常に高い身体能力を持つ。(個体差はあるが、戦闘系天職の肉体強化系のパッシブスキルと同等以上)

・定期的に吸血衝動に襲われる。(生者の血を摂取することで、理性を保ち、能力を上げることができる)

・ヴァンパイアの牙には、即死付与とグール化が備わっており。ヴァンパイアに噛まれた人間は、即死し天然のグールと化す。

・超速再生と呼ばれる非常に高い再生能力能力を持ち、光属性以外によるダメージでは、部位欠損しても、即座に再生する。(光属性によるダメージも、再生に必要な量の血と時間を確保できれば再生する)

・自身の血液を自在に操ることができる。また、硬度も自在に変更でき、液体状はもちろん鋼以上の硬さの物質にもなる。



 ヴァンパイアの倒し方


 武器、魔法を問わず、高レベルの光属性と浄化魔法が有効。それ以外で撃破した記録が現在確認されていない。


 (頭部や心臓を破壊しても、再生するため、光属性を帯びていない物理攻撃及び魔法攻撃では、その場で再生され、ほとんど効果がない)


・組織レベルによる入念な準備がなければ倒すことが困難な相手であるため、不意の遭遇時には逃亡を推奨する。





*グール 脅威度、個体差によって強さが大きく変動するため評価できない。


 ヴァンパイアの次に格上とされるのがグールである。また、グールには天然と人工の二種類が存在する。



・天然のグール


 前述のヴァンパイアの牙によって血を吸われた者を指す。ヴァンパイアの牙には、強力な即死付与と対象のグール化という二つの能力が備わっており、これによって、自身の皮膚にヴァンパイアの牙を突きたてられた者は、即死しグールと化す。人肉を食べるという捕食衝動に常に襲われており、理性はほとんど残っていない。人肉を食べることで、体の腐敗は防げるが、理性は戻らない。また、脳内のリミッターが外されているためか、身体能力は常人を遥かに凌駕する。



・人工のグール


 『死霊術士』だけが使える専用スキル、死者隷属によって蘇ったグールを人工のグールと呼称する。天然のグールとの最大の違いは、人肉を食べることで、体の腐敗だけでなく理性も保ち自我もある点にある。さらに、生前の記憶も残っている場合が多いのも厄介な点である。


 人工のグールの身体は、この世で最も忌むべき『死霊術士』によってに操られているが、精神までは支配できないためか、拒否反応を起こす例もある。その場合『死霊術士』は、グールの自我を完全に消して、物言わぬ人形として扱っていることが多い。



・グールの倒し方。


 グールは、ヴァンパイアと同様に大量の人肉を捕食することで、脳と心臓以外の欠損部位も再生させることができるが、ヴァンパイアとは違いかなりの時間を要するため、戦闘時であれば、再生に関しては気にする必要はない。


 グールの脳と心臓は医学的に見た場合活動が停止しているが、双方ともグールの最大の弱点であり、脳か心臓のどちらかを破壊すれば物理的に活動を停止できる。


 浄化魔法も効果あり。また、アンデット全体に言えることだが光属性に対しては弱い。




*ゾンビ  脅威度C


 肉体が一定以上腐敗して能力が低下したグールを指す。理性も知性も戦闘能力も低いグールの下位互換と呼べる存在。しかし、グールとは違いスキルも魔法も完全に使用できず、再生能力もないため、戦闘能力を著しく低下している。


 ただし、『死霊術士』のスキルによって作られたゾンビはゾンビ増殖というスキルを持っているため注意が必要。その場合は、脅威度がC+に上昇する。





*スケルトン 脅威度C以下


 肉が完全に腐敗し白骨化したゾンビを指し、戦闘能力もないに等しい。


 『死霊術士』もスキルで作成できるが、双方とも能力に差はほとんどない。最弱のアンデットと呼ばれる。ある程度の強い衝撃を与えれば、骨が砕け活動を停止する。



*レイス     脅威度C以下


 天寿を全うしてもなお、この世に未練を持つ霊体で死亡した場所から離れることができない。地縛霊とも呼ばれている。肉体を持たないため、人や物に危害を加えることはできないが、住み着いている場所にいる人間に幻覚や幻聴を聞かせて、怪奇現象を引き起こす。


 浄化魔法を使えば簡単に討伐が可能。






 肉体を持たないレイスを除き、アンデットの存在は教会の教義に反するため、その活動を停止させ、偽りの生を終わらせた後に、その肉体を骨一本残さずに焼却させることが、死者への最大の供養となる。




*補足事項


 冒険者ギルドの脅威度評価について


 冒険者ギルドでは、魔物の強さを脅威度として評価区分をしており、脅威度C、B、A、Sの四段階が存在する。


Sランク 現在、八人しかいない最強クラスの冒険者と同等の強さ、例、キング級モンスター、ドラゴン


Aランク 一流の冒険者と同等の強さ、例、オーガ、レッサードラゴン、トロール


Bランク 一人前と扱われる冒険者と同等の強さ、例、オーク、ホブゴブリン、ワイバーン


Cランク 駆け出しの戦闘系下位天職の冒険者と同等の強さ、例、ゴブリン、スライム、コボルト、一部の昆虫型の魔物




 また、魔物には、突然変異個体と言う通常よりも強い個体が出現する場合がある。そのような魔物には+と言うマークが付けられ、同ランクの冒険者パーティ以上の戦力で対処すべき相手として扱われている。


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