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おお、意外とあっさり


 夏休みももう半分くらい終わってしまった。


 ほとんどの時間を家で過ごし特に何する訳でもなくゴロゴロとしている。


 疲れたから動きたくないと思って明日から何か行動をしよう、明日から頑張ろうと考えていて気がつけばもう何もする気が起こらない。


 妹も友達と遊びに行きエミも両親と買い物や遊園地に行ってるから必然的に俺はぼっちになってしまった。


 さて何をしようか。


 そろそろ何か行動をしなきゃいけないと頭では分かっている。


 あの後円堂くんとは連絡をとっていない。


 美代や志保はもちろん取れるはずもない。


 あんなに通知が鳴り止まなかったスマホも今となっては閑古鳥が鳴くレベルになってる。


 人との関わりなんて一瞬にして消えてしまう。


 だからみんな繋ぎ止める為に何かしらしているんだ。


 部屋のカレンダーを見ると2日後の日付に夏祭りと書いてある。


 俺は結局行かないことにした。


 誰かに会っても気まずいし。


 両親もその日は仕事が休みみたいだからエミたちと遊ぶの楽しみとも言ってたし。


 するとスマホが震えた。


 【やっほー僕だよ〜神崎姉妹の妹の方の佳奈だよ〜?覚えてる?】


 そこには交換した覚えのない佳奈からの連絡が来ていた。


 【ちなみに連絡先は真由姉から聞いた、とりあえず会いたいんだけど……会えない?】


 う〜ん、どうするべきか。


 まぁどうせ暇だしな。


 【了解、いつにしよっか?】


 【今から】


 まさかの今からかい!お金ないんですけど。


 親に借りようにも居ないしな。


 【ちょっと待って】


 【分かった〜けどあんまり女の子を待たせちゃダメだぞ】


 【やかましい】


 とりあえず親に連絡してみるか。


 母親のアイコンをタップして電話してもいいかメールを送ってみる。


 するとすぐに既読がつき問題ないとの連絡が返ってきたので俺はすぐさま受話器のボタンを押す。


 「あ、もしもし?ちょっと急に予定出来てどうしてもお金必要になっちゃったんだけど借りる事って出来ますかね?」


 「別にいいわよ」


 おお、意外とあっさり。


 何に使うかとか聞いてこないんだなぁ。


 「あんた最近家から出てなかったしエミちゃんとか雫とかにお菓子とか買ってあげてたから自分に使う分ないのはなんとなく察してたわよ、お母さんの部屋の戸棚の中の封筒から一万円取っていいから自由に使いなさい」


 「い、一万!?そんなにいいの!?」


 「いいわよ別に……あ、エミちゃん!あっちでたい焼き売ってるから食べに行きましょう!……雪そんな訳でお母さん忙しいから切るわよ」


 俺の返事も待たずに切られてしまった。


 両親共々エミをかなり気に入ってるみたいだしそのお礼とかも含まれているのかな?


 あんま気にしてなかったけど結局エミって何者なんだ?


 偶然公園であってやたら引っ付いてきてあんこが大好きで周りの影響を受けやすくて。


 う〜ん、考えれば考えるだけ無駄な気がする。


 あ、それより神崎妹に返信しなくては。


 【今日行けそうになった、何時頃にしようか?】


 【僕は忙しいから1時間後の一時から二時くらいまでしか空いてない】


 この言い方だとまるで俺が暇人なのがバレてるみたいだな。


 【そうなんだ、俺もちょうどその時間空いてるんだよね】


 なんとなく見栄を張っておく。


 【なら、学校最寄りの駅前に一時に集合で……よろしく〜】


 【了解】


 よし、それじゃあとりあえず着替えるか。

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