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殺し合いですね


 よく見ると志保の水着も前と違って今回は白一色で神々しさがあった。


 しっかりと身体が引き締まっていてラインが凄く良い。


 お腹とか超引き締まってる。


 けどお尻はやや大きめ。


 最高です。


 「あ〜美代にまんまと騙された志保じゃないですか〜これから美代と雪くんの子作りを見に来たのかな?それなら特別にそこのベンチで見てて良いよ〜美代のエッチな声たくさん聞かせてあげる」

 

 美代は身体をくねらせ俺にウインクをして来た。


 大きなまんまるお目目にサラサラな髪の毛。


 エッチな太ももに何より高校生離れした大きい胸。


 正直言ってこのまま死んでも良いから美代と……いやだめだ!


 理性を保つんだ!


 水着の相乗効果も相まって俺は冷静な判断が出来なくなっている!


 「あなたついに頭が逝ってしまったようね……豚と人間は交尾できないのよ?その人目に晒している恥ずかしいものを早く切り落とすか外すかした方が良いわよ?早くしてもらえるかしら?死ぬの?それとも死ぬの?好きな方を選んで良いわよ」


 選んで良いわよとは?


 美代が太ももに手を当て素早くアイスピックを投げ飛ばす。


 それは志保の額目掛けて鋭く飛んでいくが難なくカッターでそれを弾く。


 そしてそれがちょうど俺の足元に……って!あぶねぇ!


 危うくこれが俺の親指に貫通するとこだったよ!


 「ふふっそんなものでこの私に傷一つでも入れる事が出来ると思ってるのかしら?やわな武器では不可能よ」


 そう言って後ろ髪を靡かせる志保さん。


 カッケーす。


 「え〜志保ってばよく見ればカッターの刃が欠けてるじゃん〜強がっちゃって〜雪くんの前だからって見栄張っちゃだめだよ?かっこ悪いから〜あとその水着パッド付きなのバレてるからね?」


 なに!?通りで今日もちょっと大きめだなと思った!


 途端に胸元を隠し始める志保。


 それを見逃さない美代が一気に距離を詰めて手に持ったアイスピックを正面から突き出す。


 風を裂く音と共に美代の腕が前へと。


 美代はブリッジをするように身体を下ろしそのまま宙回転しながら距離をとる。


 す、凄い!こんな熱いバトルを見せられてるのにエロすぎる!


 明らか常人離れした動きの数々。


 だがそれ以上に二人のスタイルと顔の方が常人離れしている。


 二人ともいつも俺が逃げた後にこんな過激なバトルを繰り広げていたのか……。


 今回は水着姿だから思わず目が釘付けになってしまっている。


 普段ならとっくに逃げてるけど。


 すると背後から小さい可愛らしい声が耳元から聞こえて来た。


 「雪さん、こっちから逃げられますよ」


 声の主はユンだった。


 明るめで元気な印象を与える黄色の水着を着ていた。


 よし逃げよう。


 「あなたその胸についてるデカい物のせいであまり機敏に動けないみたいね!だからさっきからチャンスを作るような動きばかりで攻めに転じきれてないのよ!カウンターを狙ってるのバレバレなの分かってるのかしら?」


 「何それ〜全然そんな事考えてないんですけど〜志保は色々考えないと美代に勝てないもんね〜美代はただ本能のままに動いてるだけだよ〜それより……いいのかな?刃がどんどん擦り減ってるけど?ストックもあとどれくらい隠し持ってるのかな?」


 きっと俺の背後では凄まじいバトルが繰り広げられているのだろう。


 ただもう俺の目線は後ろ姿のユンでいっぱいだ。


 小さくて可愛いお尻を追いかけるのに精一杯なのだ。


 「くっ!この!なんであなた受け身なのにそんな余裕があるのよ!それに私は武器がなくたって合気道に空手に柔道だって経験した事があるのよ?私の方が明らかに有利なはずなのに!」


 「うんうん、志保は頑張ってるよね〜でも頑張っても勝てなきゃ意味なんてないんだよ?ほら?……ほらほら!このままだと負けちゃうんじゃない!?何一つ美代に勝てないね〜!」


 あいつら普段からあんな会話しながら喧嘩してるのか?


 いや、これはもはや喧嘩という次元を余裕で超えてる気がする。


 殺し合いですね。


 早く逃げなくては。


 俺とユンは姿勢を低くしたまま休憩所から距離をとって行った。

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