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亡霊  作者: 冬影
2/6

2.私の母が死んだとき

 私の母が死んだとき

 泣いた人は、いなかった

 葬式なんかも、しなかった

 ただ私だけが考えた

 明日のご飯、どうしよう


 私の母が死んだとき

 お鍋の中には、お水だけ

 箪笥の中にも、古着だけ

 ただ私だけが持っていた

 綺麗に畳んだ、盛装を


 私の母が死んだとき

 親戚の人が、やって来た

 私のことを、嫌そうに

 ただ私だけが分からない

 どうして今に、なってから


 私の母が死んだとき

 父のことを、考えた

 どこにもいない、はずの父

 ただ私だけが知っている

 父はいつでも、近くにいる


 そうして私を見張っている

 決して幸せに、ならぬようにと



完結するまでは予告無く順番の変更、改稿することがあり得ます。

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