レオの夢
レオさんと一緒に、気分転換のためにショッピングに来た。最初はやっぱり、服選びだよね。
「レオさん、服選んでくれない・・かな?」
「いいですよ。」
そう言って選んでくれたのは、私に似合うような服で、サイズもピッタシだった。
「何で、サイズわかったの?」
「私、デザイナーを目指していた時がありまして・・・。」
そう・・・、だったんだ。でも何で・・・。
「敬語は辞めてよ。私、レオさんより年下だし、こっちが敬語になっちゃうよ。」
「はい。なんと呼べば良い?」
ストレートだなぁー。ならこっちも、ストレートで返そうかな?
「琳華でいいよ。」
「じゃぁ琳華。俺は、デザイナーになる為に必死に頑張ったんだ。いろいろ勉強もして、本気でデザイナーになりたいって思った。だけど、去年落ちたんだ。それ以来、デザイナーに関しては、触れてない。結局、諦めたんだ。」
そ・・・、そうだったの?私、何も知らずにあんなこと聞いちゃって。でも・・・。
「諦めないでよ。夢ならば追い続ければいい。それでも無理だったら他のことに挑めばいい。・・・、私がそばにいるから。」
私は、周りの目も気にせず、レオさんを抱き締めた。ぎゅっと。レオは、ちょっとの間びっくりしていたようだったけど、ぎゅっと抱きしめ返してくれた。強く。
私達は家に帰った。家に帰った途端、レオが抱き締めてきた。まるで、私を気付かうかのように、優しく。レオはゆっくりと、こっちに向き直した。
「琳華。・・・、好きだ。」
「私も・・・、んっ。」
優しくキスされた。触れるだけのキスを繰り返すと、今度は、舌を追っかけ回すような、キスへと変わった。静まり返った部屋に、お互いの吐息と、キスの音が響き渡っていた。