第3話 悪夢
「なにやってんのよアンタ!」
「ご、ごめん。ボーッとしてた。大丈夫?怪我はない?」
(多分)仲間の女に罵られながら、困った顔でこちらに手を伸ばししてきた男。その顔を見たとき、頭の奥がズキンと痛んだ。頭でも打ったのか?
伸ばされた手には使い古されたグローブがはまっていた。不審に思って他の奴らを見ると、腰に斧をぶら下げていたり、ローブを着ていたり、女がズボンをはいていたりする。こいつら、冒険者ギルドの奴らか。多分チームを組んでいるのだろう。
手を伸ばしてきた男は、紺色の髪で少し長め。茶色の目は柔和な印象を受ける。長身で手も大きい。それ外は何一つ特別なことはない、普通の人。だが、どこか引っかかる。何かが引っかかる。何かは分からないが、とにかく引っかかる。
ズボンをはいた女は、髪が短く切られている。首の辺りまでしかない、桃色の髪はあちらこちらにはねている。鮮やかな朱色の目は大きく、強気な感じ。細身で手足が長く、スタイルがいい。一見男のようだが、手足が細く肩幅も狭いことから女と判断できる。
ローブを着た女は、長くうねる亜麻色の髪に、切れ長の空色の目。とても高飛車なお嬢様の感じ。出てるとこ出てて引っ込んでるとこ引っ込んでる。決して自分のものと比べてはいない。私だって少しはあるのだから。たとえ、足元までますっぐに見えたとしても。
斧を腰にぶら下げた男は、深緑の髪に黒の目。髪が短く、大柄で寡黙な印象がある。こんなにでかいヤツ見たことない。目が少々細く、こちらを見下しているようで、非常に不愉快だ。喧嘩売ってんのかこの野郎。
男の手を借りて立ち上がり、軽くワンピースのスカートを叩く。
「大丈夫だ。これは私の不注意だった。すまない」
「いや、こちらがちゃんと周りを見なかったのが悪いのさ」
「それにこれも何かの縁ですわ。ケイン手伝いなさい」
「言われなくてもするよ」
男はケインと言うらしい。ケインは紙袋からこぼれだした食材その他諸々を拾い始めた。ローブを着た女は見た目通りお嬢様口調だ。見た目を裏切らない言葉遣いでありがとう。
「あ、それは私がやるからいい」
「気にしなくていいんだよ。元々女の子にこれは重いのさ」
ズボンをはいた女が止めた。それについては同感だ。だが、だからといって手伝ってもらう義理はない。こちらが謝って、それで立ち去ればいいだけの話だ。
「そうですのよ。ぶつかったのはワタクシたちの落ち度。気にしなくてもよろしいですわ」
仲の良いチームのようだ。我々に任せろ的な空気が漂っている。ただ、これは流石に気が引ける。
「よいしょっと」
ケインは私の落とした荷物を拾い集め、全て持ち上げた。これは慌てた。持ってくれるのは嬉しいが、全部持たせるのは私も人だ、良心が咎める。だが何だ、私が持つと顔が見えるか見えないかなのに、ケインが持つとかなり荷物が小さく見え、なお軽く見える。まあいいか、と思いはするが重い物は重い。見ず知らずの人にそんなものを持たせてたまるか。
「あ~、これは重いな」
軽そうに言うな―――って違う。
「だから私が持つ。大丈夫だ、もう転ばない」
「でもねぇ、あんなにフラフラしてるの見た後で言われても説得力無いよ」
「う、まあ認めるが、全部もってもらう必要は無い」
「案外往生際が悪いねぇ。いーのよ、力仕事はケインに任せておけば」
「そういうこと。さ、案内して」
「……分かった」
こいつらを案内することになったようだ。さあLet's Go!―――これも違う。
敗北した。おかしい、いつもの私なら奪い返してでも自分で持つのに。多分、この頭痛のせいだ。ずきずきと痛みを訴えてくる頭は、だんだん強さを増している。
それにしても、ケインとか言うヤツ、どこかで見たような気がする。
だが、全く覚えていない。何処で見たのかとか、何も覚えていない。これでも記憶力はいい方だと思っていたので、少しショックだ。奴らを背に考える。暗殺者にとって背中を向けるのはなかなか勇気がいるが、奴らは冒険者だから関係ないだろう。
私を殺そうとしないかぎり。
「ねぇねぇ、アンタなんて名前?」
後ろからズボンをはいた女が言った。特に親しくも無い人に「アンタ」はちょっとどうかと思う。
いつもだったら無視しているところだが、こちらは手伝ってもらっている身、蔑ろに扱うべきではない。私は前を向いたまま答えた。
「リタだ」
「ふーん、リタちゃんね。アタシはフィアーナって言うんだ。フィアって呼んで?」
「フィア?」
「そうそう」
「二人だけ楽しそうに……狡いですわ。わたくし、ルリアンナと申します。ルリアとお呼びになって」
こいつ目がおかしいのだろうか。先ほどの会話の何処に楽しそうな部分があるんだ。私は6文字しか喋ってなかったぞ。私が少ししか喋らなかったのは、ただ単に頭が痛かったからである。よし、今日は店に戻ったら拠点に帰ろう。
どっか引っかかる男が言う。
「俺はケイン」
何故だろう。こいつの名前、違う気がする。確か、「ケイン」とは一字もあってない名前だったような気がする。
よく分からないので要注意人物としておこう。
「んで、一言も喋ってないのがリットレーン」
「………………」
何か喋れよ。紹介されたんだから。喋らなくても一礼くらいでもすればいいのに。
この会話では一切目を合わせていないため、溜息をしても気付かれないと思い、息を吸い込んだ。その時、背筋に悪寒が走る。一瞬だけ、強い視線を感じた。まるで、体が射貫かれるような、それだけで人が殺せるような、強い視線。つい条件反射で後ろを振り向く。が、そこには冒険者たちしかいなかった。奴らは不思議そうに私を見る。
「どうしたの?」
「何でも無い」
気のせい、なのか?私はためた息を思いっきり吐き出した。
再び前を向いて歩き出したので気付かなかった。リットレーンとか言うヤツの細目が更に細められていたことに。
◇ ◇ ◇
「お帰り。あれ?買ってきたものは?」
「馬鹿野郎」
「ぎゃふん」
笑顔で出迎えてくれやがったトルカがむかつくので、顔に一発拳をぶち込む。綺麗に決まった。あーすっきりした。頭痛も一緒に入れば良かったのに。残念だ。
トルカは顔を押さえて蹲った。
「いたたた。もう、何するんだよ」
「注文が多すぎるんだよバーカ」
「おお、いつもより更にきついな」
「リタ、やれやれぇ!ナイフでぶすっと」
「黙れ貴様ら」
「「「「イエッサー」」」」
少し睨んだだけで、ガタガタ震えてやがる同業者。大の大人が情けない。おまえら暗殺者のくせしてこの程度で震えるのか。
「あのー、これは何処に」
「向こうだ。おいトルカ、案内しろ」
「痛いって」
ケインが困ったように訪ねてくるので、丁度蹲って蹴りやすかった店主を蹴ってやった。一応店主だ。案内するのは当たり前だろう。私のだが周りが驚いたのはそのことではないらしい。
「「「「リタが男を連れてきた!?」」」」
「だ・ま・れ」
お前らには見えないのか。ケインの後ろにいる女二人が。男も一人いるがな。
「なんだい、ここは。男ばっかでむさ苦しい」
「フィア、失礼ですわ。そんな正直に言っては」
「……ルリアもなかなか失礼だよ」
その通り。ほら見ろ、酒を飲みまくっていた男らが一気に静まりかえった。フィアもルリアも美女だから、言われたことがショックだったのだろう。案外可愛いところがあるな。
「冒険者だ」
「てか、後ろの二人超美人!」
「うわすっげぇ!」
「おい!ねぇちゃんたち!」
「ちょっとこっち来てお酌を―――」
「……成敗」
「「「「アハ、ナニモキコエナイナ!」」」」
私が馬鹿だった。何でこいつらを可愛いと思ってしまったのだろう、この昼間っから酒を飲みまくっているむさ苦しい男たちを。
同情を返せ馬鹿。
「すまんな、こいつら馬鹿の集まりで……」
「おいおい、随分ないいようだな」
「俺たち大人をなめんじゃないぞ」
「お前ら……。この前、8+6を13って言ってたろ」
「「「「………………」」」」
今度こそ静まりかえった馬鹿ども。ずっとそのままでいて欲しい。そのまま勘定をして帰って欲しい。
「いや~、ありがとね。リタがお世話になったようで」
「そんな事ありませんよ。女の子ですし、付き添いくらいつけてあげたらどうですか?」
「でもね、うちは万年人員不足で……」
「え、ここで働いている人はどのくらいいるんですか?」
「僕一人だよ。あと、たまにリタが手伝ってくれているだけかな」
いつの間に仲良くなったんだ。その前にあの量をどうやってあの間に片付けたんだ。これがプロの実力か?でもトルカの本業は暗殺だ。どうなっているんだろう。
「たまに?リタはここの子じゃないんですか?」
「リタは小さい頃からの知り合いでね。たまに気遣って手伝ってくれるんだ」
「小さい頃から、ね……」
本当のことは言えないため、あらかじめ決めてあった作り話を話す。これまで何度も見てきた光景だが、ケインは妙に含みのある言い方だ。なんだこいつ、気持ち悪い。
そのとき、ふと目が合った。すっと細められたケインの柔らかい茶色の目が―――
……ウィー
何かが聞こえた気がした。懐かしい、誰かの声。幼い、子供の、声が。
一瞬、視界が白く染まった。そして見えたのは、笑顔で手を伸ばしてくる鳶色の髪の少年。
「ぐぅ……」
いきなり頭痛が酷くなる。吐き気もめまいもし、頭を押さえて蹲った。
うわ、凄い吐きそう。あれだ、頭に鉄の棒を刺されて、そのまま頭をぐちゃぐちゃにかき混ぜられるような。
「「リタちゃん!?」」
「おいリタ、どうした!」
「酔ったのか!?」
「馬鹿、リタは酒飲んでねえよ!」
煩い。さっきまで静かにしていたのに、また騒がしくなった。
ちらりとそちらのほうを見ると、むさ苦しい男どもがギャーギャー騒いでいる。むさ苦しいヤツは何をしてもむさ苦しい。
「大丈夫だ、安心しろ」
「絶対大丈夫じゃねぇだろ」
「顔色悪すぎだっての」
「家帰って寝てろ!」
「よし、リタ今日は帰っていいよ。今日はさっさと休んで」
「……ん」
お言葉に甘えて帰ろう。元々帰るつもりだったし。
冒険者がいるので地下通路は使えない。非常に面倒くさいが、外から帰らなければ。
私は店の扉を開け、賑わい始めた道を進んだ。
◇ ◇ ◇
拠点につくまでに、頭痛はかなり収まったようだ。だが、入れ替わるように眠気がやってきた。
古くさい屋敷の扉を開ける。無駄に広い玄関ロビーには、5つの机とそれぞれ4つ椅子が置いてあり、
そこに二人座っていた。
一人は目が随分と虚ろで、精神をやられているのがよく分かる。まだ若い女だった。女にはこういう傾向が出やすい。勇気がなく、人を殺すことも、死ぬことも出来ない。馬鹿な生き物だ。ふわふわとした栗色の髪と全く光を映さない黒い目が、何故かマッチして見えた。
もう一人は机に頭を伏せ、寝ているようだった。一歩足を踏み入れると、ぱっと頭が上がり、爛々と妖しい光をともした黄色い目がこちらを向く。が、私だと分かると直ぐにその光は収まった。そして聞き慣れた声が響く。
「お帰り。どうした、随分早いじゃないか」
「スモークさん?何でいるんだ?昨日出たばかりだったはず」
スモークさんだった。今回の仕事場はここから馬車で1,2日かかるはずだ。昨日の今日で帰れるはずがない。
「おお、実は行きがけに依頼主が粛清されたと噂を聞いてな。巻き込まれたくなくて、逃げてきた。まったく、俺が行くまで持っていて欲しいよ。成功報酬ゼロじゃないか」
うんざりした顔でそう言い放つ姿は、ただの一般市民にしか見えない。
そいつはいったい何をしていたのか。17年前にあった腐った貴族の大粛清の時に、粛清されなかっただけ実力はあったのだろうが、ばれては元も子もない。
「大丈夫か?顔色が悪いぞ」
「心配せずとも寝れば直る」
「そうか、気をつけろよ」
「分かってる」
古く、上るたびにぎしぎしと鳴る階段を上がりきれば、そこそこしっかりした廊下になる。そこを右に曲がり、四番目の部屋が私の部屋になる。ちなみに隣はサトの部屋だ。教育係だからな、当たり前だろう。
サトの部屋を通り過ぎたとき、扉が開いた。顔を出したのはもちろんサトで(中に女がいたら思いっきり殴ってやるのもいいだろう)、その手には腕輪型の魔具が握られていた。いつも通り、少し眠そうな半眼の瞼を少し上げた気がした。
「リタ、ちょっと」
「何だ」
「これの調子が悪いようでな。……直せるか?」
サトの持つ魔具は、前に私が作り、試作品としてやったものだった。まだ使っていたのか。
魔具を受け取り、それを眺める。まだ未熟な頃に作っただけあって、デザインもごついし、裏にある魔術式も雑で無駄が多い。今までこんなものを着けさせていたのか。少し恥ずかしい。
魔術式を見ると、傷が付き掠れている。これでは調子が悪いのは当たり前だ。
「直せるが、新しいものに替えたほうがだろうな。これはもう古いから」
「げ……」
「オーダーメイドは高いんだよなぁ」とか言ってるサト(←こいつ買う気か?)に、私は言った。
「私が作る。安心しろ、金はとらん」
「マジか、さすが“銀”。魔力を使うか」
「それ以外の方法があるか?」
「ないだろうな」
納得したような顔をするサト。その顔に満足して私はサトに背を向けて足を進めた。
「今日は眠いからもう寝る。明日渡すから安心しろ」
「ん、よろしくな」
扉を閉める音がする。部屋の中に入ったのだろう。私も、自分の部屋に入った。ガチャリと鍵を閉めれば、心だけの戸締りが完了する。暗殺者としてこれは複雑な心境である。
ベットに入り込めば、自然と瞼が下りてくる。どんだけ眠かったんだ、私。てか、まだ昼前だぞ?昨日そんなに寝てなかったっけ?
だが眠いものは仕方ない。よし、寝よう。
◇ ◇ ◇
「ウィー!こっちこっち!」
またあの夢だ。仲のいい子供二人が遊んでいる。今日は深い森の中を進んでいく。私はその後を追った。
いつも通りの夢だった。
だが、何かがおかしい。今日はあの親がいないが、それよりも何かがおかしい。
日の光が少ししか届かない、暗い森。何か、嫌な予感がする。
二人で手をつなぎ、ギアと呼ばれる男の子が、ウィーと呼ばれる女の子の手を引っ張っている。
「ちょ、ギア!待ってよ―――キャン!」
ウィーが転んだ。盛大に。さっきまで笑顔だった顔が一気に痛みで歪み、銀色の目から涙があふれ出した。同時に泣き声があたりに響き渡る。よく見ると真っ白な膝から血が滲み出ている。
「ウィ、ウィー!大丈夫!?えっと、えっと、どこか痛いの?」
膝だって。みりゃ分かるだろ。
「ひざぁ……」
「よし、膝だね。俺がやる!」
ギアが何かを呟いたと思ったら、膝にあった傷は消えていた。その年で魔法を使うか。やるな。
「ヒック、うっく」
「ごめんね、歩いていこ?ね?」
「……うん」
結局万円嫉妬したほうがいい?
ゆっくり歩きだした二人の先にある、暗い森。
ふと周りを見渡すと、四方八方を光の差さない木々に囲まれていた。
先ほどまで見ていた風景なのに、本能が危険信号を出している。
急に、殺気にあてられたかのように体が全く動かなくなった。指先が震えて、まるで殺される前の貴族のようだ。
そうこうしているうちに二人はどんどん奥へと行ってしまう。
「っ行くな!」
ようやく絞り出せた声は細く、二人には届かない。
そして森の闇が二人を取り込み始めた。
体が、動いた。
あの先に行かせてはだめだ。私はこの先で起こることを知っている。
思った通り、木の陰から現れた人間たちに二人は捕まった。
行かせては駄目だ。止めなくては。
実験台にさせられる。
魔力を使った実験をさせられる。
脳内でフラッシュバックされた光景は、夢ではなく現実だという確証が私にはあった。だって、これは私の記憶だから。
泣き叫ぶ傷だらけのギア。
それを見せまいと阻む数多の手。
抵抗する細い小さい腕。
奇妙な光を放つ数々の大きな器具。
白く薄い上着のようなものを着た、不気味な笑みを浮かべる一人の男。
気持ち悪いほどに興奮してこちらを見る数人の人間。
崩れかけた暗い建物。
粉塵に混じって聞こえる声。
「ウィリアナ!」
あの声は、誰だったか。
私は手を伸ばした。闇に飲み込まれそうな、小さい手に。
小さい頃の私に。
もう少しで手を掴める―――
「………っは」
意識が現実に引き戻された。
カーテンの閉めていない窓を見ると、外はもう暗くなっていて、空が曇り始めていた。
「何だったんだ……」
心臓が煩いくらいに鳴り響き、体が震える。全身から嫌な汗が溢れていた。
私は何を見ていたのだろう。
今は何も思い出せなかった。
分かるのは、思い出さなければならないということ。
だが、何も思い出せない。
早く思い出さなければ。
「おい、リタ、起きてるか?」
扉からサトの声が入ってきた。少し焦っているように聞こえる。その考えを肯定するように、扉が何度もノックされる。
「ああ、起きてる。」
「良かった、開けてくれ」
「分かった。」
扉まで行き、鍵を開ける。扉を開くと、そこには険しい顔のサトがいた。こんな顔、始めて見た。
「どうした。眉間にしわが寄ってるぞ」
「しっ、静かにしろ」
「……だからどうしたと聞いている」
静かな声で聞いた。ふざけているわけではないと、本能で察する。サトの体からしみ出している雰囲気(加齢臭ではない)からただ事ではないと気付く。
「リタ、速く逃げるんだ」
「……は?」
「ここにいたら殺される。だから速く逃げるんだ」
「ちゃんと説明しろ」
「……冒険者だ」
「冒険者?」
と言われると、今日来ていたあいつらを思い浮かべるが…。
「ここが暗殺者の拠点だって気付かれた。暗殺者殲滅の依頼を受けた冒険者が来たんだ!」
暗殺者の…………殲滅?
思わず聞き返そうとしたが、玄関の方から聞こえてきた声に言葉を飲み込んだ。
ああもう。
あいつ等なのか。
あいつ等がそうだったのか。