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ハロウィン2

内容。

ハロウィン続き。


でも適当にしか考えてないから、短い上にキャラ崩壊している気がしないでもない。

心して読んでね。

「ここを通りたければ、アメをおいていけ」


まるで山賊まがいのことを言って目の前を塞ぐのは、見たことのある顔だった。

しかし見慣れない姿だった。


「……委員長?何やってんですか?」


目の前には委員長が立っていた。その頭と手足には包帯が巻かれている。

一見病人風だが。


「っ!委員長、どうしたんですか?大怪我じゃしているじゃないですか!」


慌てる聖さんが委員長に近づく。だがこのイベントの趣旨を考えれば、おそらくそれは怪我のための包帯ではないだろう。


「もしかしてその仮装、ミイラ男とかですか?」

「え?仮装?」


あたしの言葉に聖さんが驚き、委員長が苦笑いする。


「……人手が足りないって、今日になって駆り出されたんだよ」


苦笑いを浮かべる委員長になるほど、と納得する。

急だったから仮装もまともなものが用意できず、取り敢えず包帯巻いてそれっぽくミイラとかになっているつもりらしい。

めちゃくちゃ適当に巻かれているため、むしろミイラ男というよりただのけが人だ。

紛らわしい。


「時間があったらもっときちんと衣装も用意したんだけどね」


 考え込む委員長に、貴方の場合、仕事着であればいいんじゃないですかね、と思ったりもする。ハンターの仕事着って野戦に対応するような感じだから、まるで兵士のコスプレっぽい。あれの方がこのけが人ミイラよりよほどハロウィンの仮装としてよくできている。

それを言うつもりはないけどね。


ふと、手に巻かれた包帯が取れかかっているのが見えた。


「委員長、そこの取れかかってますよ?」


言えば、気づいた委員長が包帯を直そうとする。しかし、生来の不器用さからか、うまくいかないようで何度も包帯の端を取り落としているのが、見えた。

見るとはなしに見ていれば、だんだんイライラしてくる。

そこへ聖さんがヒロインらしく「あたしやりましょうか?」と近づく。


「え?あ、じゃあ、お願い」

「はい」


笑い合う二人に、珍しい組み合わせだとまじまじ見てしまう。

でも、委員長も攻略対象だしね。

乙女ゲームのイベントとしてはありえそうなシチュエーションだ。

めずらしく完全に傍観できそうなイベントだと、少し離れてみていたら。


「……あれ?え?これってどうなってるの?」

「え?いや、これってここに通して…あれ?」


何をやっているのだろう。二人がかりで。

腕に巻き直しているはずの包帯が何故か肩に回ったりしてぐちゃぐちゃだ。

包帯など普通に巻く機会などないのはわかるが、なぜそこまで二人して不器用なんだ。

聖さんに関してはそこはヒロイン力でなんとかしろ、と思わないでもない。

しかし、いつまでたっても巻き終わらない様子に、イライラが頂点に達した。

ああ、もう!


「……ちょっと、二人とも、貸して!」

「え?環ちゃん?」

「多岐さん?」


あたしは二人のあいだに入って、包帯を奪い取ると、さっさと巻き直して、端をきっちり止めた。


「はい。終わり」


ぽん、と腕を叩けば、二人の呆然とした視線にさらされる。


「すごい……環ちゃん。魔法みたい」


呆然とした聖さんの言葉に、ため息を吐く。

包帯巻くだけで魔法とか、ない。


「ただ単に、昔から何かと手当をする機会があって、慣れてるだけだってば」


藤崎姉弟は二人とも空手を習ってたから、なにかと生傷が絶えなかった。

自ずと手当する機会が多かっただけだ。


「へえ、うまいものだね。」


委員長の感心した声がする。


「今度怪我したら、多岐さんに手当おねがいしようかな?」


突然のとんでもなセリフに吹いた。


「は?なんで?」

「いや、これだけ鮮やかな手並みを拝見したら、お願いしたい気になるでしょ?」


そんなの知るか。冗談ではない。

ハンターの怪我なんかに関わったら、命がいくらあったって足りない。


「その前に怪我をしないように気をつけてくれませんか?」

「まあ、確かにね。腕の怪我とか気をつけるし」


腕限定なのはアレなんですかね。

料理ができないからとか。そんな話?

どんだけ料理厨なんだ。

でも突っ込むのもアレなんで、あたしは無視して踵を返した。


「じゃあ、委員長、あたしたちはこれで」



先を急ごうと聖さんに声をかけようとしたら、委員長がやたらと発音の良い声でどこか意地悪そうに笑った。


「TRICK or TREAT」


そのセリフに顔が引きつった。


「手当した恩人からお菓子を奪おうって気ですか?」

「それは感謝するけど、話は別。これもゲームのルールなんだ」


委員長の言い分は最もだが、あたしたちが持っている飴はあと一つだ。

これを渡してしまうと、残数ゼロ。ゴールまであと少しだが、はたして誰にも会わずにゴールできるのか。

誰かに会ってしまった場合、攻略対象であった場合が怖い。

いくら無礼講のハロウィンだろうが、月下騎士何かにで会ったら、命がいくらあっても足りない。お仕置きとか何されるんだろう。

想像するだにおそろしいが、しかし委員長に渡さなければ、攻略対象にお仕置きされるのは同じことだ。

人間である分、委員長の方がマシかとも思ったが、ここは最後の誰にも出会わずにゴールできる可能性をかけてみようと、あたしは「トリート」とアメを委員長の手に押し付けた。

同じように聖さんもアメを渡すと、何故か少しがっかりしたような顔をされた。


「君たちもか。残念」

「ちなみに、お仕置きは?」

「それは秘密かな?」


気にはなるが、あくまでもお仕置き内容の公開はモンスター役の任意だ。

なんとなく想像するに、委員長の場合ご飯を作って食べさせられる気がした。

それのどこがお仕置きと思うかもしれない。

しかも食べきれない量を延々出され、挙句残すととてもがっかりされる。

それはお仕置きというより拷問に近い気がする。

……委員長攻略時の聖さんの忍耐力の強さに完敗だよ。


「それじゃあ、先を急ぎますので」


今度こそその場を立ち去ろうとすると、再び呼び止められる。


「あ、ちょっと待って」

「……なんですか?」

「そんなに警戒した顔しないで。この先のこと」


包帯を直してくれてたお礼、と言って委員長がくれた情報は、

この先に順路が三叉路に分かれるけど中央の道はまっすぐゴールに繋がってるとのこと。


「信じるも信じないも君たち次第だけどね」


そう言いおいて背を向けて森に消えた委員長。

さて、ここは信用したほうがいいのか。


取り敢えず順路通りに次に進めば、なるほど三叉路に出た。

さて、委員長を信じるなら真ん中一択だけど。

どうしたらいいものか。

聖さんは無責任に「環ちゃんの選んだ道についていくから自由に選んでいいよ」とか言ってるし。

さてはて、どこに行こう。


次、三択で投稿します。

いつになるかは未定。

まあ、ぼちぼち。

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