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転生したらゴブリンだったが最強を目指す  作者: プラントスクエア


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第3話

俺は魔法使いのゴブリンがもう1体のゴブリンを殺そうとしていた現場に出くわし助けた結果、同胞殺しと間違われて逃げる羽目になった。


「ハアハア……とりあえず振り切ったか……ふう……」

「すいません……ずっと抱えてもらって……」

「大丈夫。そっちのほうが速かったから」


途中からこのゴブリンは気絶から目を覚ましたがそのまま抱えられててもらった。俺には突進のスキルがあるから定期的にそのスキルを使用して追っ手を振り切りたいと思っていたから。


「改めまして……危ないところを助けていただいてありがとうございます。私の名前はエリーと申します」


追っ手を振り切り落ち着いたので自己紹介のターン。目の前のゴブリンは膝を折り土下座の態勢で俺にお礼を述べる。


「俺はユウジ。お礼は受け入れるから普通にしてくれ」

「かしこまりましたユウジ様」


そう言って立ち上がり地面に女の子座り。


「(というか……いまさらだけどゴブリンにも性別ってあるんだな……)」


目の前のゴブリンは名前からもわかるとおりに女性。魔物の場合はメスだろうか?身体には地球で原始時代に人間が着ていそうな簡易的な服を着用している。


「さて……これからどうしようか……できればあの村に帰って俺の潔白を証明してほしいんだけど?」

「もちろんユウジ様の身の潔白は私が証言いたします。ですが相手はあのセイシュですから。そう簡単にはいかないでしょう」

「……これからもユウジ様って呼ぶの?」

「できますればそう致したいと思っております。ユウジ様は私の命の恩人ですので」

「そ、そうか……まあ呼び方は何でもいいけど……」


当然ながら命を助けたことも助けられたこともない俺からしたらこのエリーの反応が妥当なのかわからない。


「(個人的には過剰に思えるけどな。まだ会ったばかりなのに忠義心を感じるし)」


とりあえずエリーのことは置いておくとして。エリーに事の経緯を聞いた。


「つい最近のことです。村の中で仲間の死体が発見されるという事件が発生いたしました。それは村の中であること・周囲に誰にもばれずに村の中心ほどまで侵入することが可能な魔物がいないことから同じ村の仲間の犯行ではないかという話になりました」

「……死体……」

「それを行ったものを同胞殺しとして調査が進められていたその時に私が目撃したんです。セイシュが仲間の死体を切り刻み森の中へと放っていたのを」

「なるほど……だからエリーは目撃者として殺されようとしてたのか……」


コク


頷くエリー。


「……あの事件以前からあの村では定期的に仲間が……特に子供が行方不明となる事案が発生していたのですがおそらくそれもあのセイシュが起こしていたとしたら説明がつきます……それらはセイシュが()()()()()()()()に進化してから起こった出来事ですから……」

「マジックゴブリン……だから魔法を使えたのか……」


ちなみに俺のステータスにハイスキル「水魔法B(1) 」が追加されている。これはそのセイシュとかいうマジックゴブリンがエリーを殺すために発動していた光景を見てオリジンスキル「学ぶー」が発動したんだろう。


「やつは頭も回りますしなによりゴルドーさんが信頼している眷属ですから……私が真実を発したところで洗脳されているとでも言われておしまいです」

「洗脳って……。ちなみにゴルドーってのは?眷属ってのも教えてほしい」

「ゴルドーさんはあの村の長をしてくれているパワーゴブリンのゴルドーさんです。そして眷属というのは魂の契約をして主従関係を結ぶ行為で信頼のおける相手を眷属にするんです」

「ふ~ん……つまりセイシュはゴルドーってやつの眷属でそうしてるってことがそのゴルドーってやつがセイシュを信頼しているなによりの証拠ってことか」

「はい。眷属契約はよほどの相手でなければ行われませんから」

「なるほどね~……ちなみにそのゴルドーってのは強いのか?」

「はい……我々の中でも最強ですし何体もの進化済みの魔物を討伐してきていますから……」


魔物の進化についてエリーに詳しく聞くことができた。どうやら魔物の体内には魔石が存在するようでその中を魔素で満たす必要がありそれができれば進化が発生するらしい。そしてその魔素を獲得する方法というのが相手の魔物を殺し魔石を壊すこと。


「(大体は予想通りだな)」


当初に予想していたことがおおよそ正解だったというのが分かった。


「やはり……ユウジ様がゴルドーさんに信頼されるには戦うほかにありません……」

「どういうこと?」

「ゴルドーさんは常々おっしゃっていました。戦えばその相手の人となりが・心がわかるんだと。しかしあまりにも実力差があればその限りではないでしょう」

「……つまりそのゴルドーってのは脳筋ってことか……」


俺はボソッとそうつぶやいた。


「のうきん?はよくわかりませんがユウジ様がゴルドーさんと互角に戦える程度の強さは必要です。勝つ必要はありませんがゴルドーさんを楽しませなければ信頼もされないでしょう」

「……しゃ~ない。やるしかないか……」


こうして俺はゴブリンの追っ手を気にかけながら実力向上のための修業が始まった。

/////

ゴブリン村にて一番大きな建物に入るセイシュ。そこはパワーゴブリンのゴルドーの家でありマジックゴブリンのセイシュは偽の報告のためにやってきた。


「ゴルドーさん!同法殺しの犯人が判明しました!」

「なに?」


仲間と談笑をしていたゴルドーは立ち上がりセイシュに詰め寄る。


「……詳しく聞かせろ……」

「は、はい……もちろんです……」


セイシュはゴルドーの2mは超えてそうな身長と筋骨隆々な威圧感に若干ビビりながらも自身とユウジの位置を入れ替えてゴルドーに報告。


「私が見つけたのは奴がエリーの首を絞め殺そうとしていたところです!咄嗟に水玉(アクアボール)でその場はどうにかなったんですが、奴は大勢がやってくることを察知するとエリーを抱えて逃走してしまいました!私がいながら!申し訳ありません!」


セイシュはエリーを救出できなかっとことについて心から悔いているという演技をする。しかし内心ではほくそ笑んでいるのだが。


「逃げた方角を教えろ……俺が制裁を加えてやる……」


ゴルドーは自身の武器である巨大なハンマーを手に家を出てユウジ捜索に加わる。

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