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第8話

 初めての代償を払うまであとわずか。

 季人は母である千春に情欲を感じ始める。

 まもなく千春がバタバタと寝室にやってきた。


#####


「お待たせ〜ちょっと時間かかっちゃたわね、ごめんなさい」


「いや、大丈夫」


「部屋の明かりはこのくらい? 色も変えられるのね。暗めのオレンジにしましょうか」


「いいよ」


「ティッシュは……いらないか、ママが全部吸ってあげるものね♡」


「……」


「ウフフ♡ 緊張してる?」


「そりゃするよ……体液を吸われるなんて初めてだもん」


「大丈夫、怖いことないわ。深呼吸してリラックス、リラ~ックス……」


「すぅ〜ふぁ〜すぅ〜ふぁ〜……ふぎゅう」


「カワイイカワイイ坊や……ママがず〜っといっしょにいますからね……い〜っぱい楽しいことキモチイイことしましょうね……♡」


「うん……」


「ちょっとずつ触られるのに慣れていこうね……よいしょっと」


「あ……」


「横になってシーツつかんでて? ぜ〜んぶママがやってあげるから♡」


「や、優しくしてね……?」


「ン゛ッ゛カ゛ワ゛イ゛ィ゛ン゛♡ モチのロン、ゆ〜っくりしてあげる♡ まずはここを指先で……チョンチョン♡」


「んっ」


「ここはどうかな? あっちは? そっちは?」


「あっ、うっ」


「それから……ここは?」


「うひゃあっ?!」


「あらいい反応♡ ひょっとして……太ももが弱いの?」


「違う……くすぐったかっただけ」


「ふ〜ん? じゃあ思いっきりさわさわしてみるわね♡」


 すりすりすり……くりくりくり……ちゅるっ


「キャッ?! あっ、ちょっ、やめてぇ!」


「女の子の声が出たじゃな〜い♡ ちょっと痛くしたらどうなるのかしら? えいっ、え〜い」


「ひぎぃっ?! それダメ……! おかしくなっちゃう、ヘンになっちゃうから……!」


「あらら〜つけ根のところをギュッとされるのがキクのね、いいこと知っちゃった♡ もっとも〜っとシてあげる♡」


「や、やめてぇーーーッ!」


 長い愛撫あいぶの果てに、季人は全身から力が抜けた。


「ひどいよぉ……ママのいじわるぅ……」


「そのおかげで魔力が溜まってきたでしょ? ほら、お腹の下のところ」


「ホントだぁ、おなかがあつい……これ、まりょく?」


「そうよ。感情の高ぶりでお腹の底からどんどん湧いてきて、体液にのって全身を巡る……熱くてたまらないでしょ? 人間じゃあ魔力を放出できないからね〜」


「うぅん、あついのがぐるぐるしてるぅ……くるしいのぉ……ままぁ、はやくぅ……」


「ウ゛ゥ゛ン゛ッ゛♡ じゃあカワイクおねだりしてみて? 『ママおねがい〜』って」


「なんでぇ……?! はやくしてよぉ……!」


「ん〜だったら早くおねだりした方がいいんじゃないカナ〜? じゃないとママがんばれな〜い。吸い出すのも体力使うっていうかぁ、なんというかぁ」


(ママひどいや、すっごいいじわる)


(もういい、なんでもシてあげるから)


(ぼくをたすけて)


「ママおねがぁい! ぼくのまりょくすってぇ! これからずっとず〜っとママのいうこときく! ぼくのカラダもぜんぶぜんぶ、ママのすきにしていいから! ママがいちばんすきだからぁ! だからはやくぅ! ほりゃ(ほら)、|ひたほじゃしゅひゃらぁ《したもだすからぁ》! しゅってぇ(すってぇ)! ほふち(おくち)ひゃびひぃのぉ(さびしいのぉ)〜!」


「テ゛ュ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ゛♡ じゅるるるるるる……よくできまちた♡ いい子にはご褒美をあげまちゅからね♡」


「ママァ、きてぇ……」


「ンッフゥ……♡ もっとママを感じて……ここに還っていらっしゃい……♡ んちゅ♡」

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