第8話
初めての代償を払うまであとわずか。
季人は母である千春に情欲を感じ始める。
まもなく千春がバタバタと寝室にやってきた。
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「お待たせ〜ちょっと時間かかっちゃたわね、ごめんなさい」
「いや、大丈夫」
「部屋の明かりはこのくらい? 色も変えられるのね。暗めのオレンジにしましょうか」
「いいよ」
「ティッシュは……いらないか、ママが全部吸ってあげるものね♡」
「……」
「ウフフ♡ 緊張してる?」
「そりゃするよ……体液を吸われるなんて初めてだもん」
「大丈夫、怖いことないわ。深呼吸してリラックス、リラ~ックス……」
「すぅ〜ふぁ〜すぅ〜ふぁ〜……ふぎゅう」
「カワイイカワイイ坊や……ママがず〜っといっしょにいますからね……い〜っぱい楽しいことキモチイイことしましょうね……♡」
「うん……」
「ちょっとずつ触られるのに慣れていこうね……よいしょっと」
「あ……」
「横になってシーツつかんでて? ぜ〜んぶママがやってあげるから♡」
「や、優しくしてね……?」
「ン゛ッ゛カ゛ワ゛イ゛ィ゛ン゛♡ モチのロン、ゆ〜っくりしてあげる♡ まずはここを指先で……チョンチョン♡」
「んっ」
「ここはどうかな? あっちは? そっちは?」
「あっ、うっ」
「それから……ここは?」
「うひゃあっ?!」
「あらいい反応♡ ひょっとして……太ももが弱いの?」
「違う……くすぐったかっただけ」
「ふ〜ん? じゃあ思いっきりさわさわしてみるわね♡」
すりすりすり……くりくりくり……ちゅるっ
「キャッ?! あっ、ちょっ、やめてぇ!」
「女の子の声が出たじゃな〜い♡ ちょっと痛くしたらどうなるのかしら? えいっ、え〜い」
「ひぎぃっ?! それダメ……! おかしくなっちゃう、ヘンになっちゃうから……!」
「あらら〜つけ根のところをギュッとされるのがキクのね、いいこと知っちゃった♡ もっとも〜っとシてあげる♡」
「や、やめてぇーーーッ!」
長い愛撫の果てに、季人は全身から力が抜けた。
「ひどいよぉ……ママのいじわるぅ……」
「そのおかげで魔力が溜まってきたでしょ? ほら、お腹の下のところ」
「ホントだぁ、おなかがあつい……これ、まりょく?」
「そうよ。感情の高ぶりでお腹の底からどんどん湧いてきて、体液にのって全身を巡る……熱くてたまらないでしょ? 人間じゃあ魔力を放出できないからね〜」
「うぅん、あついのがぐるぐるしてるぅ……くるしいのぉ……ままぁ、はやくぅ……」
「ウ゛ゥ゛ン゛ッ゛♡ じゃあカワイクおねだりしてみて? 『ママおねがい〜』って」
「なんでぇ……?! はやくしてよぉ……!」
「ん〜だったら早くおねだりした方がいいんじゃないカナ〜? じゃないとママがんばれな〜い。吸い出すのも体力使うっていうかぁ、なんというかぁ」
(ママひどいや、すっごいいじわる)
(もういい、なんでもシてあげるから)
(ぼくをたすけて)
「ママおねがぁい! ぼくのまりょくすってぇ! これからずっとず〜っとママのいうこときく! ぼくのカラダもぜんぶぜんぶ、ママのすきにしていいから! ママがいちばんすきだからぁ! だからはやくぅ! ほりゃ、|ひたほじゃしゅひゃらぁ《したもだすからぁ》! しゅってぇ! ほふち、ひゃびひぃのぉ〜!」
「テ゛ュ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ゛♡ じゅるるるるるる……よくできまちた♡ いい子にはご褒美をあげまちゅからね♡」
「ママァ、きてぇ……」
「ンッフゥ……♡ もっとママを感じて……ここに還っていらっしゃい……♡ んちゅ♡」